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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

2019年 01月 28日 ( 1 )

Kuramae-Aさんがいらっしゃる鉄板焼きのお店には、鉄板焼きコーナーとデザートを食べる場所が異なるお店が多いとのことだったが、私の経験では、食事とデザートを別の場所で供されるシステムのお店は、昔むか~しの新宿パークハイアットの中のニューヨークグリルだけ。
それも、一度目は、食事とデザートを別のテーブルで供されたが、二度目以降(ん?その後何度行ったかは忘れた)は、食事とデザートは同じテーブルで供されるようになっていた。
(多分、このお店人気があったから、食事とデザートを同じテーブルで提供しないと、多くの人が入れなかったのかも知れない)
一度、「食事が終わった後、デザート用のテーブルに移る」を経験してしまうと、確かに、食事用のテーブルにはお肉や魚やソースの匂いがしていたことに気づく。(移らなければ、そんなに感じないかも)
デザート用に用意されたテーブルには、煮炊きの匂いがせずに、空気がきれいな環境だと思って、「確かに、できたら、食事とデザートはテーブルを分けた方が良い」と思った記憶がある。

でも、その後、そういう丁寧なお店には巡り合っていない。

話は、「鉄板焼きKurosawa」に戻すと、暫しして、お店の人に「上が空きましたので」と呼ばれ、部屋を出たところの階段を上がった。
下の画像は、一階の階段奥にあったドア、これは、当然最近のものだろうが、このほかにも最近のものと思われるカラフルなステンドグラスがあったが、全てセンスが良かった。

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二階に上って、案内された部屋は、和室を改装した、バーカウンターとしては使っていないバーカウンターに、4人掛けのテーブルと椅子が二つ、そして、窓際には、二人用のテーブルと椅子の部屋、全て席が空いていたので、窓際の席を選ばせてもらった。
(一番安いデザートが付いていないハンバーグのコースでも、二階で飲み物をいただくということが食べログに書いてあった。)
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その窓際は、多分、一階で、鉄板の前で指定された窓際の席のちょうど上だと思う。
きっと、戦前でも、もう築地は大都会だから、大きなお庭を作るのは無理だからと、隣のお家との間のほんのちょっとの隙間の土地を高い塀で遮って、庭を確保したところが素敵。

そうそう、ガラス戸のガラスなのだが、「硝子」と書きたくなるほど、その硝子を通して外を見ると歪んで見えて、多分、いつ頃のものかはわからないが、相当古いガラスを壊さないで使っているのがわかった。
外が歪んで見える古いガラスを使っていること自体、風情があって私は好き。

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このほか、二階には、多人数で宴会できる部屋とか、4人用の個室があった。
4人用の個室は、空いているとのことで見せてくれたが、元茶室を改造したもので、落ち着きがあり、素敵なお部屋であった。(接待なぞで人気がある部屋とか)

下の画像がデザート、アイスクリームとフローズンフロマージュ?その他ベリーとベリーのソース。
大きなガラスの器に入って来て、素敵だったし、十分美味しかった。

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コーヒーも私の好きな泡立ちタイプで、美味しかった。
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また、Kuramae-Aさんがコーヒーカップに「Akira Kurosawa」と書いてあることに気づき、お店の人に聞いたら、黒澤明さんの息子の名前は久さんだったかで、その人のデザインしたカップと教えてくれた。
何でも、この黒澤という名前のお店のコンセプトは、「黒澤明監督が好きだったものを出す飲食店」なのだそうだ、それで、久さんは経営者ではないけれど、企画に参加してくださることがあって、このカップをデザインしてくれたものとのこと。
それで、このお店と黒澤監督の関係がようやくわかった、何で、黒澤というかというと、経営者が黒澤さんというわけではなく、黒澤監督へのリスペクトから、店名を「黒澤」にしていると納得。

(今は、4店あって、永田町の黒澤築地の鉄板焼きKurosawa欅くろさわ(居酒屋)、饂飩くろさわ、これらを仕切っているのが、レストラン黒澤グループ。)

レストラン黒澤グループのトップページに書いてある、黒澤明さんの

  「みんな、自分が本当に好きなものをみつけてください

   自分にとって本当に大切なものを見つけるといい

   見つかったら、その大切なもののために努力しなさい」

という言葉に基づいてお店を作っているのかも知れない。)

そして、それらのお店は、料理の嗜好やレベルだけではなく、店の雰囲気や内装、調度品も、黒澤監督のお眼鏡に適うことを目指しているのがわかった。(お店の所々に、監督のものと思われる白黒の絵コンテとか、色彩豊かな絵も飾ってあった。)

そうそう以前、このお店が、永田町の黒澤とか、今は大分に行ってしまった高橋名人の達磨と同グループだと広島Iさんから聞いていたし、確かに高橋名人は一番多く永田町の黒澤で蕎麦打ちの会を以前開いていた記憶があったけれど、それらのお店と黒澤監督の関係は、築地のお店に行って、初めて頭に入った。

映画監督の美意識ってやはりすごいなと思う、その黒澤監督を本気でリスペクトしている分、このお店の内装は本当に素敵。
このお店の従業員さんの日本語もゆっくりで丁寧で、気遣いも素敵、このお店にいると、本当に昔の高度成長時代前の日本のゆったりとしたスピードの人間関係で過ごせる感じがした、それはとても優雅な大切な時間。

お店の人に、「以前、永田町の黒澤で、高橋名人のお蕎麦の会が良く開かれていましたけれど、今は?」と聞いたら、今でも年末に高橋名人が上京してきて、永田町の黒澤で蕎麦打ちの会を開いてくれると教えてくれた。
時期は聞かなかったが、高橋名人は、大病をしたとかで、以前は、全国各地の催事を回っていたが、今はそれをやめてしまい、大分のお店以外では、永田町の黒澤の年末の会にだけ出張してくるのだそうだ。(ケイトさんがコメントで教えてくださったが、永田町以外、幕張と東京のニューオータニでも、2月3月と高橋名人の蕎麦の会があるとのこと)

家に帰って調べたら、昨年末の蕎麦会のお知らせのページが見つかった。
高橋名人は、一番最初は東京にお店を出してから、それをたたんで、山梨の長坂へ、その後長坂も畳んで、広島に移った後、今は大分にいらっしゃる。
私は一度山梨の長坂に行ったら、広島に転居したばかりで食べられなかった(というか同じ名前で跡を継いだ人のそばを食べたが美味しくなかった)、しかし、その後、日本橋高島屋の催事に出ると聞いて、並んで一度食べたことがあるのだ。
そりゃ、混んでいるから、常に「打ち立て切り立て茹で立て」のお蕎麦しか出ないことも大きいかも知れないが、本当に美味しかったのだ。
今年の年末、できたら、行きたいと思う。

また、この「鉄板焼き Kurosawa」の話に戻るが、トータルで、とても良いお店で気に入ってしまった。
(3200円のハンバーグコースは限定10食だから、開店の11時半に予約を取れば食べられると思うし、2500円のAコースもある。ハンバーグコースは一番人気だと食べログに書いてあった。)
目上の人を案内するにも良いお店。

4千円のコースに炭酸入りミネラルウォーター600円に消費税で、一人4698円であった。

by mw17mw | 2019-01-28 14:38 | 飲食店・菓子店 | Comments(3)