天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

2018年 10月 10日 ( 1 )

最近、Amazon Primeで見る孤独のグルメに相当影響され、日曜日の夜にSeason6の中の「目黒三田の薬膳カレー」を見たせいで、次の日の祭日の月曜日、起きた途端、「久々に薬膳カレーが食べたい」という思いが浮かんできた。

でもね、目黒まで行く気は全然起きず、ネットで「台東区 薬膳カレー」で検索したら、谷中のじねんじょしか出て来なかった。
その前の日、谷中に行ってきたばかりだし、二日続けて自転車で谷中に行くのは面倒だと思い、今度は、「文京区 薬膳カレー」で検索したら、何と、「麺覇王」(メンバーワン)が出てきたのだ。
「知っている!このお店」と、すぐに場所と店の外観が頭に浮かんだ。

家から、本郷三丁目に行くために、湯島天神の脇の急な坂を上った後、湯島小学校の正門の前を通り、そのまま真っすぐ進んで、小学校より、2本だったか3本先の路地を左に曲がったところに、派手な中華料理屋が出てきて、お店の前に、色々なことが書いてあるので、興味津々だったが、何せ、糖質制限の身、近寄るのを慎んでいたのだ。
名前の付け方から、看板からして、日式でもないし、最近多い中国大陸から来た人たちの中華料理屋とも、違う趣であることは明らか。

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でも、あの中華料理屋が何故薬膳カレーと思って、食べログでこのお店を出して、色々読むと、台湾薬膳の料理を出してくれるみたいで、ここの薬膳カレーは、日本風でもインド風でもなく、独特の物とのこと。
定休日は「日」とだけ書いてあって、多分、日本人ではない経営者の場合、祭日を書き忘れたわけではなく、祭日は営業している場合が多いだろうと思った。
ま、月曜日の祭日に開いてなかったら、それはそれで、他に行ってみたいお店が本郷方面にも溜まっているからそちらに行けば良いと出かけたら、予想通りに開いていた。

結論から言うと、とても体に良い料理を出してくれるお店で、見つけられてラッキー!と思った。

お店の前には漢方の勧めというか、このお店の店主さんの「滋養食を作ることが私の天命」という言葉がある他、

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お店のメニューの一部もあった。
「下の方のおすすめ」の一番右下に「オリジナル薬膳カレーライス1100円」があった。「数十種類の漢方入り絶妙の味」とも書いてあったが...。

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ドアを開けて中に入ると、祭日の12時半だからか、お客0、カウンター越しの厨房には男の人が二人。
(男の人二人とも台湾人?二人の間では中国語らしき言語で早口の会話が続いていた)
店内の感じは、確か布製のソファみたいな椅子が多いのかな、古い感じはするけれど、作ったときにはお金がかかったのではという風情。
そして、天井近くに、ここのシェフさんが若い時、(後から食べログを読んで知ったのだが)原宿の南国酒家のシェフだったらしく、その時代のものではないかと思うのだが、有名人、中曽根康弘さんとか、長渕剛さんとか、サッカーの監督の岡ちゃんとかとツーショットで写した古い写真が沢山貼られていた。

薬膳カレーをオーダーした後、サービスの女性が、「薬膳玉子、うちにしかないものですが、いかがですか?」とのこと。
お値段は130円とのことだったので、取ってみた。
そりゃ、普通の茹で玉子とは違う味だったけれど、どんな味だった?と言われても表現できない、黄身まで薬膳の溶液が染みていたが、薬臭くはなく、食べ良かった。

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カレーが運ばれる前後に、こちらの料理には必ずついてくるという薬膳スープが運ばれてきた。
食べログのコメントにこのスープの透明度が素晴らしいと書いてあったが、その通り、生姜味なのだが、本当にスープの透明度は感嘆しても良いくらい。
たとえて言えば、忍野八海の池の底が見えるくらいのお水の透明度。
そこに沢山の青ネギだ、白ネギの小口切り、セロリの葉の手前、茎みたいなところが数個、後、味から言うと香菜のちぎったものなぞ、殆ど煮ていない状態のものが沢山入っていた。
薄い生姜味のスープも美味しければ、スープを飲むと自然に入ってくる青い葉っぱ類も、噛むと、それぞれが持っている風味が広がって、とても美味しかった。


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壁を見ると、「お客様 お願い」として「麺は残してもい!唯一無二のスープだけ飲んでください。全商品薬膳入り、皆さまの健康のためです」という貼り紙があって、「これが唯一無二のスープかな」と思うが、麺が入っていないところをどう考えるか?

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そして、運ばれてきたカレーは下の通り。
どろっとしたカレー色のものがかかっていて、その上にナッツを砕いたものとクコの実が散らばっていて、福神漬けの代わりに、大根やニンジンの酢漬けと、多分高菜の古漬けが添えられていた。

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で、食べてみると、不味くはないけれど、味わったことのない味で、表現できない。
全体モワモワっとしていて、その食感は、カレーに、茹で玉子の卵黄を細かく裏ごしして混ぜた感じのモワモワ感が近いのではないかと思う。
その他、細かく切った鶏肉が入っているのはわかった。
カレー粉の味もしなければ、いわゆる薬膳ぽい薬の味もしなかった、だったら、どんな味と言われても良く分からない。
ここに数十種類の薬が入っているのかしらね?
注文するとき、「ご飯半分」と言ったのに、伯母さんが気を利かせて「ご飯少な目」にしてしまい、結局、カレーは全て食べたものの、ご飯は半分くらい残してしまった。

帰る時、サービスの女性に、「薬膳って、毎日食べなくてはいけないのですか?」と聞くと、「いえ、週に3,4回くらい食べれば十分」とのこと。
「ここの料理は全部薬膳だから、どれ食べても良いのですか?」と聞くと、全て薬膳の考え方を取り入れた料理だけれど、その薬膳ぽさが濃いものも薄いものもあって、その時の体調を考えて注文したり、相談くださいとのこと。
また、うちは薬膳スープが命だから、麺が多かったら、少なくと言ってもいいし、何だったら、「スープだけ」と注文してくださいとのこと。
また、「クッパにしても良い」とのことで、そうか、白飯とスープを取って、かけて食べても良いのねと思った。

でも、カレーはそんなにというか、不味くはないけれど、美味しくなかったから、二度目あるかなと思いながら、お店を出たのだ。
そして、自転車で帰路についたのだが、それから、薬膳効果が現れ出して、この一週間くらい、薄着で眠ったからか、のどがずっといがらっぽくって、せき込むことが多かったのに、自転車の上で気づいたら、「あら?咳が全然出ない」ことに気づき、その後、気づいてみれば、体温が少し上がった感じに気づいたのだ。
さすが、薬膳スープと、その効果を実感したら、また、行きたくなった。
きっと、このお店は、食べに行って効能を実感してしまうと、自然と、通うようになるのかも。

何だかね~、このお店って、赤と黄色を使った派手な外観、色々なうんちくが並んでいて、入りにくい外観だし、実際に入ってみても、昔のスナックみたいな感じで、全然行けていないのだけれど、薬膳に関しては信じていいような気がする。

ここの料理を食べて、咳が止まった、体温が上がったと感じた後、1時間後に一度だけ痰がからんだような咳が出たけれど、その後は、翌朝まで、咳が出なかった。
恐るべし、台湾薬膳の効能。

今まで、薬膳というと、薬っぽい味というイメージがあったけれど、このお店ではそんなことはなかった。
食べに行って効能を実感してしまうと、本当に通うようになってしまうかも知れない。
今度は、白飯半分にスープだけ頼んでみようかな?

せっかくオーナーシェフが「滋養食を作るのが天命」と言ってくれるのだから、是非、味わうべきだと思う。(詳しくは食べログのコメントを参照してください)

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by mw17mw | 2018-10-10 14:02 | 飲食店・菓子店 | Comments(4)