天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

2018年 02月 17日 ( 1 )

昨日のお昼、なご壱さんご紹介の柳橋の百万石というとんかつ屋さんに行って来た。

食べ物の紹介をする前に、このお店、歴史的と言っては大げさなのだが、見た目、そんなに個性的でもない、こぎれいな素敵な和食屋さん風なのだが、中に入ってびっくりする発見があったので、そのことを先に書く。

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もしかして、このお店は入口だけをきれいに改装しているけれど、中は、昔のままのようで、入ると、お店の床は昔風の石を埋めてある石造りというのか?ざっとお水をかけてゴシゴシ洗える感じの床(今、こういう床のお店も見なくなった気がする)、また、右が5席のカウンターでその中が調理場、反対側には、4人席が何個かある様子は平凡なのだが、その正面に立派な中庭が見えるのでびっくり。
庭には、石灯篭があったり、大きな石がゴロゴロ。
これは、きっと、柳橋が花街として栄えていた頃、その当時のお金持ち趣味に近いお店を作ったものだと思う。
でも、それが今でも残っているとは想像したこともなかった~、何だか、良いものを見ることができて良かった。
(食べログのコメントを一通り全て読んだら、どなたかのコメントに、この中庭とその先の座敷を「芸者置屋時代の名残」と書いてあった。私は、柳橋に芸者さんと料亭が沢山あった華やかだった時代、子供だったので近寄ったことがなく、どういう街だったか全然記憶がないのだ。でも、このお庭に対するお金のかけ方を感じると、柳橋全盛時の面影であろうと思える)←東京中の色々な庭園を見て歩いた結果、「戦前までの和風の価値観だと、お金持ちは、大きな石を自分の庭に飾ることにより、自分の富を誇った」とわかった。

その他、カウンターの中、真ん中に置くの厨房に続く通り道があるのだが、その右半分が、フライを揚げる油鍋が置かれている揚げ場であり、その壁は当然今風のステンレス板が貼ってあったのだが、左半分は、昔の大工さんが作ったと思われる年代物の、上の方は、ちゃんと戸が付いた棚?下の方は手作りだとわかる引き出しが沢山ついている構造物(何て呼んでいいかわからないので)が立派に役割を果たしているように見えた、素敵!←食べログに画像がありました!
昔は、こういう飲食店が使いやすいような棚だって、大量生産されていなくて、一つずつ注文生産だったのかもなんて想像してみる。(そこで調理しているから、写真は遠慮した、残念)
私からすると、こういう年代物の庭や棚の景色を見られるだけで、このお店に行く価値があると思う。


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さて、私は1時過ぎに行ったのだが、カウンター席は全て空き、4人席も2人の女性客だけであった。
(しかし、私の後に入って来た人は、実は、お味噌汁が終わってしまったとのことで、断られていたから、1時までにお客が沢山来るお店のよう)

下の画像は、お店の前にあったランチメニュー、かきフライが入っていないので、あるかどうか聞いてから、お店に入った。
どうも、かきフライは、ランチ定食のメニューではないらしく、最後、お金を払うときに、「かきフライが700円で、ご飯とお味噌汁のセットが150円、合計850円」と教えてくれた。(笑)
「ぷるぷる定食」というのがこのお店のオリジナルメニューらしい。(詳しくは食べログのコメントを読んでください)


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これが出てきたかきフライとご飯とお味噌汁セット。
小鉢は、たこと胡瓜の酢の物?お味噌汁は、白みそで甘め、しじみが入っていて美味しかった。
ご飯は、つやつや、とても美味しい!

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カキフライのカキは、なご壱さんの情報によると「三陸 広田湾産のカキ」とのこと、味が濃くて、香りがあって、確かに美味しい!
また、衣は多分生パン粉で、粉ではなく、パン粉をちぎった感じのものなのかな、サクサクっと軽く揚がっていて良い感じ。
そこに、辛子が沢山ついてきた、ここのからしも美味しかった、チヨダかどうかわからないけれど、古いお店だから、チヨダかな?
唯一気に入らなかったのは、ソースが、大きな壺に入った、甘めのとんかつソースしかなかったこと。
かきフライには、甘過ぎる感じ、でも、カウンターには、醤油と甘めのとんかつソースしかなくて、せめて、塩があればと思ったけれど、言い出すこともできずに、ソースをちょっとだけかけて、絞ったレモンとからしたっぷりで食べたけれど、この食べ方も美味しかった。

お店は、ご夫婦かどうか良く分からないけれど、中高年の男性がとんかつ等を揚げ、配膳を中高年の女性が担当する二人体制。
男性は、この道数十年なのだろう、とても手際が良かったし、当然だが、厨房を散らからないように作業しているのが良くわかった。

何だかね、このお店、土日祝日が定休日であることが残念で、せめて土曜日に営業してくれたらと思って出かけたが、お二人の健康を考えると、週休2日制は当然だと思った。

できましたら、平日に行ってみてください。
なご壱さん、良いお店を紹介していただき、有難うございました。

補足:食べログのコメントや桃猫さんの記事を良く読んだら、このお店、昨年5月に火事を出し、改装・手直しをして、再開したらしい。

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by mw17mw | 2018-02-17 21:47 | 飲食店・菓子店 | Comments(4)