人気ブログランキング |

天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

マリコ・レシピ

今日こそ、お料理の話を書こうと思っていたが、私の心の中で、他の人に聞いてほしい話を先にする。(明日こそ、お料理の話です)

先週末、再び某所のBookoffに行ったら、今度は、まだ売り出したばかりの「マリコ・レシピ」が半額だったので、買ってしまった。

その1,2週間前、本屋で手に取って、目次は見たものの買う気は起らなかったのだ。

林真理子さんは、私は、文学者としては、一定の評価をしている。
昔、大正生まれの叔母に、「本を読む女」を貸してあげたら、「テレビや雑誌で見る言動は嫌いだけれど、この本はすごい。昔の女の人の一生を上手に書いてあって、色々思い出して涙が流れた」と感激していたっけ。

それに人間として、女性として、強運。
文学者としても地位を確保しているし、結婚して子供もいる。
これ程、強運な人は、最近ではナンバーワンであろう、欲しいものは全て手に入れているイメージ。
そういうことを含めて、私は、林真理子さんを認めていた。

そして、林真理子さんは、高級な雑誌に、グルメということで度々登場していたし、コルドン・ブルーにも通っていたとの経歴があり、また、私と同世代なので、味が合うかと思い、半額だったから、買ってみたのだけれど、正直、半分以上がっかりしてしまった。

「たまに料理をする人のための、うんと手間とお金をかけるレシピ」と帯に書いてあるが、材料費に、お金がかかっているのは良くわかったけれど、本当に味にうるさい人だったら、こういう料理は作らないのではと思える料理も結構多かった。

そうなのだ、この帯のタイトルには、「たまに料理をする人が書いた」が抜けており、正しくは、「たまに料理をする人が書いた、たまに料理をする人のための、(その人なりに)うんと手間とお金をかけるレシピ」なのだ。

「林真理子の記念すべき料理家(?)デビュー作」だそうだが、料理家としては、文学ほどの評価は無理な気がした。

コルドン・ブルーに通っただけでは、色々なところを食べ歩いただけでは、料理は上手にならないのかもと思った。
林真理子さんは、習う時間・食べ歩いている時間があっても、それを繰り返し作る時間とか、もっと好奇心をもって色々な調理を比べる暇はないのだろう。

一番驚いたのは、「五色おつまみ」
できるだけ良い中トロ、ウニ、お刺身用の鯛と納豆・卵黄・醤油・わさびを良く混ぜ合わせて食べると言うレシピ。
オリジナルではなく、どこかの行きつけのお寿司屋さんのパクリだそうだが、私としては、「は~?」という感じ。
それぞれ別に味わって、最後は混ぜ合わせるならいいけれど、最初から、高い中トロ、ウニ、鯛を納豆と卵黄で混ぜたら、それぞれの魚がが可哀そうな気がした。(それぞれ、それだけでも美味しいのに)

その次が「ばら寿司」
レシピを見ると、ご飯に混ぜ合わす具、牛蒡、人参、干し椎茸はわかるとして、鶏肉を入れているのだ。(五目御飯じゃないのだから)
最後、穴子やイクラ、甘エビを乗せるというのに、酢飯に鶏肉~?と、結構、拒否反応を感じてしまった。

以上2つは、私からすると、味の混ぜ過ぎであり、やってみれば美味しいのかも知れない、でも、真似する気が起きないレシピである。
(でも、これが今の流行りの可能性はある。今の時代、こういうお寿司に鶏肉を入れるのが若い人に受けるのだろうか?)

ラザニアに使うチーズの量がトータルすると630gだったり、カレーをカレールーで作って、「手間がかかっている」というのもどうかと思うが、それはいいとして、肉もジャガイモも崩れる程煮込むものだったり、結構、私との肌合いが悪い。
(ちょうど、カレーを作って煮過ぎてしまい、ジャガイモが殆ど溶けていたものを食べながら、読んだせいもあるが)

ちょっと全体にうるさい感じの料理が多い気がした、それに比べて、デザートはシンプルで、初級程度のお菓子が多い。

突っ込んだら、まだまだ突っ込みどころ満載の本なのだが、ここらへんでやめておく。(笑)

このブログは、「けなす」ことは、基本的にしない方針なのだけれど、何だか、今回は言わずにはおられない。(笑)

今まで、林真理子さんは、コルドンブルーに通ったり、自分で夕飯を良く作ると言っていたので、何だか、雑誌に載っていると、好意的に読んでいたが、今後は、もう読まないかも知れない。

所詮、忙しく活躍している作家の「日頃の時間と気持ちに余裕のない料理集」のような気がした。
(Amazonのコメントに、好意的なものと批判的なものが載っているが、私は後者が正しいと思う)
Commented by まr at 2009-01-21 16:26 x
別のマリコさんのレシピかと思って、なんだなんだと読んでしまいました。

林真理子作品はあまり読んだことがないのですが、功成り遂げっぷりが林芙美子を思い出させるところがあって気になっています。ハヤシつながりで評伝書いてくれないかな(w

そう言えば、九州のちらし寿司には鶏肉が入るそうです(駅弁もうどんもかしわのお土地柄ですから)。
でも、鶏を混ぜ込むなら上置きの生魚はtoo muchですね。
Commented by もず at 2009-01-21 22:39 x
真理子さん、こんばんは。
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
このレシピ、本屋さんの話ではよく売れているとのことでした。
私はぱらぱらと見た感じ、井上絵美さんを少し思い出しました。
政令指定都市の福岡でも中心部に行かないと調達できなさそうな材料が多いと言うか、とにかく「おいしくて、おしゃれ。」という感じなんだと思います。いい意味でも悪い意味でもバブルを経験したお料理だと思いました。
私はいただいたことはありませんが、九州では鶏肉をおすしに入れる場合もあるようです。まrさんが書かれているようにその場合は魚介類は入れないのかもしれませんが・・・。

私は20代の頃から中野翠を愛読していますが、読み始めた最初の頃「握力の強い女」として林真理子と松田聖子をあげてました。(通常握力が強くすべてを手に入れる場合はバッシングもすごいのでこの二人くらいの強靭な精神力がないと難しいということが書かれていたような気がします。)
このレシピ本について真理子さんが書かれた文章を読んだとき、「握力の強い女」の作る料理だなあと思いました・・・。なんかこう、彼女の嗜好性にぴったり来る気がします。
Commented by mw17mw at 2009-01-21 23:20
>まrさん
残念ながら、林芙美子さんについて、私は一冊読んだことがあるかないかくらいなのです。
ま、酢飯に鶏肉入れてもいいけれど、やはり、そうしたら、生魚はうるさいですよね、どちらかですよね?
それが普通とかノーマルとは言いません、食べたときに、美味しさがうるさ過ぎる思うのです、そのセンスがない人なのだと、結構がっかりしました。

>もずさん
こちらこそ、宜しくお願いいたします。
「握力の強い女」って、すごくピッタリの言葉ですね。
何だか、この本を読みながら、林真理子さんは、既にご自分の地位をしかと確立されている方だから、きっと周囲は褒める人しかいないだろうし、もし、批判されても、彼女なら、はね返して、気にも留めないだろうと思いました。
でも、(はっきり書いちゃうと)味音痴ぽいところがある方だと確信しています。(笑)
落ち着いてご飯を食べること少ない方なのですね、きっと。
Commented by もず at 2009-01-22 15:19 x
たびたびすみません。
九州育ちのご近所さんに鶏肉入りバラ寿司について聞いたところ、やはり鶏肉を入れたら上はたまごとのりと青みだけで、「魚はいれないよ~。魚入れるんだったら鶏肉入れないもん。」と言われました。リーズナブルなバラ寿司なので、敬老の日とかご近所に配ったりするのにつかっていたそうです。

真理子さんと同様、「忙しいから一気に色々食べれる方がいいんじゃないですかね。」と彼女は言ってました。

以前のベターホームの料理本比べ、とてもおもしろかったです。バブル以前はおもてなしと言うと、手をかけた物が多かったのですが、バブルのとき、キャビアとかが入ってきて、デパ地下とかで買うと言う流れになってきたのと同じものを感じます。
Commented by mw17mw at 2009-01-22 22:30
>もずさん
>「魚はいれないよ~。魚入れるんだったら鶏肉入れないもん。」
というのが、普通の日本人の舌の感覚だと思いますよね~。
ま~、穿った見方かも知れませんが、握力強く色々手に入れて維持させるって、忙しいのでしょうね。
忙しいと「しみじみ食事を味わう」ことは無理なのかも(なんちゃってですが)

ベターホームのたとえもわかります。
ベターホームの場合は、女性の社会進出と奥薗さん出現で変わったのかも。(笑)

ところで、中野翠さんの本を一冊だけ読むとしたらのお薦めを教えていただけたらと思います。
Commented by もず at 2009-01-23 00:21 x
「握力の強い女」についてはごく初期の本に出ていますが(迷走熱だったかな?)、その他としては、一番彼女の考え方が出ているのは、やはりサンデー毎日のコラムを本にした一冊で「コラム絵巻ー20年special」という20年のコラムをセレクトしたものがお勧めです。私は読みながらはるか遠い20代に思いをはせました(笑)。内容も結構覚えていました。
いわゆるアグネス論争で同じくくりにされたお二人ですが、基本的な考え方や生き方の好みのようなものは全く逆だと私は思います。
Commented by mw17mw at 2009-01-23 08:57
>もずさん
ご連絡有難うございます。今、図書館で「コラム絵巻ー20年special」を予約しました。楽しみです。
by mw17mw | 2009-01-20 17:43 | 料理本 | Comments(7)