高価なパン・安いパン
2007年 02月 21日
最近の朝食のお気に入りは、脱水したサーモン・マリネと茹でたブロッコリーを粗みじんにして、マヨネーズ・レモン汁で和えたもの。これは、やはり、食パンではなく、胡桃とかドライフルーツが入っている、ちょっと甘みがところどころにあるパンが合いそう。
(ハムでも良さそうな気もするのだが、自分で作ったサーモン・マリネは、市販のハムに比べて塩分が少ないところが気に入っている。このサーモン・マリネを食べ出してから、「市販のハムって塩がすごいのだ」と感じるようになってしまった。)
ということで、「グーテ・ルブレ」という入谷のパン屋さんに行ったとき、「パン・オ・フィグ」を見つけたので買って来た。私の場合、「パン・オ・フィグ」というパンは、Zopfとかシニフィアン・シニフィエとか、アトリエ・ド・マヌビッシュのものしか知らなかった。
シニフィアン・シニフィエのパンなんて、薄い3切れで300円近いのに、入谷の地場のパン屋では、一塊が「280円」だったのだ。
(形がイチジク型でしょう?(フィグはイチジクの意味らしい))
余談だが、私は、パン・オ・フィグのワンホールを初めて見たと思う。
(他の高級店は高いから、スライスしてあるところが多いと思う)
家に帰って切ってみると、今までの有名店のパン・オ・フィグに比べて、胡桃と干しイチジクの量の少なさったら、逆感激物だった。(価格から行ったら、こんなものかな~とも思ったが)
でもね、上に、サーモン・マリネとブロッコリーのマヨネーズの和え物を乗せるとしたら、このくらいの胡桃と干しイチジクが自分を余り主張しない量のパンの方が合うような気がしてきた。
中に混ぜ込んである物の量が多いパンは、他に何も乗せないで、単独で美味しいパンなのだ。
何か乗せようと思ったら、それなりに、控えめの味のパンの方がマッチングする。
そういう意味で、毎日、サーモン・マリネで食べるパンとしては、有名店のパン・オ・フィグより、グーテ・ルブレの方が飽きないし、重宝。
先日、シニフィアン・シニフィエ、メゾン・カイザーのパンと立て続けに食べたら、もうそこらへんの地場やチェーン店の安いパンは食べられないなと、一時思ったときもあったが、結局は、「食べ方」の問題だと思い直した。
但し、バゲットに関しては、やはり、フランス産の小麦を使ったバゲットが気に入ってしまったので、中が真っ白なバゲットは中々買う気が起こらない。
お味噌作り、お疲れ様でした!!
わたしも日本の美味しいと言われるパンを食べるたびに、同じようなことをよく感じました。「(すごく)美味しい」のだけど、他の何かが食べたくなるパンではないかも~って。
完璧すぎて隙がないというのか、キャラクターが強すぎるというか、美味しさが主張されすぎているというか、ああこれであのパテをつけたい、このパンとあのチーズがあったら、もう何もいらないのに~~~、ちょっと!今すぐ!スープ持ってきて!!っていうストーリーが頭にも口にも湧いてこないのです・・・。
でも、じゃあ不味いかといえば、そんなことはなくて、とっても美味しい!!
時にはノックアウトの美味しさだったりします。
「美味しい」って、ほんとうにいろんな美味しいがあるのですね~と思いました。
そう考えるとエシレバターとかゲランドのお塩は偉いかもです。そのままでもすごく美味しいし、他の何とあわせても、やっぱりすごく美味しい♪ いや、バターとパンだと、種類が違いますかね・・・(笑)
お味噌が上手に発酵するよう、祈っていてくださいね。(笑)
そうなのですよね、食べ物も人間と同じで、完璧な人には完璧の人の魅力がありますけれど、どこか抜けているというか、誰かがサポートすると持ち味が生きるものもあるのですよね。
私は、エシレバターやゲランドのお塩のような人間になりたい。(笑)

