三度目の夜のビストロ ラ シブレット 2/2
2006年 12月 06日
その次は、ロニョンのポワレ。ロニョンは、腎臓のフランス語と習う。
で、最近は行っていないが、昔、上野松坂屋の銀サロンで、ランチプレートを取ると、何故か、腎臓が必ず乗っていたのだ。
美味しくもないし、何で乗せるのだろうと思ったけれど、シブレットのロニョンを食べながら、松坂屋のシェフは、きっと、腎臓が乗ることによって、フレンチっぽくなると思ったのかもと思った。
これは、この日の一番。
アンモニア臭くない、無臭の腎臓で、食感は、砂肝をちょっと柔らかくした感じかな?
上に乗っているものはごぼう。
ロニョンに小麦粉をまぶして油で焼き、そこにスープを少し注ぐと、炒めて香ばしくなっている小麦粉がスープを含んで、ソースっぽくなる、それが美味しい。
きっと、ソースだけ作るとしたら、ブラウンソースという名前のソースだろうけれど、炒めた小麦粉がクリーム状になった味つけが美味しかった。(昔懐かしい←うちの父親のその類の料理の味を思い出した、シブレットの方が数段上だけれど)
私のメインは、牛ほほ肉の赤ワイン煮。お肉ほろほろで、味付けは濃厚ではなく、さっぱりした感じ。
美味しいことは美味しかったけれど、さすが、ここらへんでは満腹感が強かった。
付け合せのマッシュポテトとトマトのロースとは、シブレットのランチで良く食べているものと同じかと思ったが、マッシュポテトは、ランチのときより、一段とクリーミー、リッチテイストであった。
こちらは、石川先生のエゾ鹿のロースト一口いただいたが、噛み応えあるお肉。
臭くはないけれど、噛み応えで、野性味を感じた。
山の中を走り回っている動物のお肉は、引き締まっているに違いない。
今回、心ひそかに誓ったのは、「今回こそ、デザートを取るぞ」ということ。でも、取ったデザートは、「一番量の少ない」ことを基準に選択。(笑)
これが、ブランマンジェとアイスクリーム。
全部食べられたけれど、味のことは美味しかったこと以外覚えていない。
こちらは、石川先生のカルバトス。何でも、これを呑むと、満腹感が収まるとのこと。
一口味見させていただいたが、ものすごいアルコール度数。
蒸留酒なのかな、焼酎系?
さてさて、私は、デザートは食べることができたが、その後のコーヒーについてきたカヌレはさすがお腹いっぱいで、手が出ず、持ち帰った。(甥のどちらかのお腹に入ったと思う)
ふ~、色々なお肉の味や食感の違いを味わった食事であった。
美味しかったけれど、「お肉って、やはり高カロリー、ずしんとお腹がいっぱいになる」と思いながら、家路についた。
しかし、家から自転車で5分のビストロばかり行くという楽な贅沢をしていると、ますます、遠くまでご飯を食べに行かなくなりそうで怖い。
石川先生、色々教えていただき、有難うございました。
楽しかったです。
石川さんのシブレット記
テーブルに着く前にいろいろと参考にさせていただきました。TBしようとしたのですが、どうもうまくいかないようで、ご迷惑をおかけしていたら申し訳ありません。
ちなみに、テリーヌの熊は信州のツキノワグマのお仔さんだそうです。

