はじめての夜のビストロ ラ シブレット 2/2
2006年 10月 13日
これは、お任せの魚。魚のフィレでもまるごとでも、煮たり焼いたりのは凡庸な感じがして、最初、相談したときに、「貝で」とお願いしたのだが、貝でも、メインを張るような貝は、規定の値段を超えてしまうとのこと。それで、普通の魚でいいですと伝えてあったのだが、私たちの意向を汲んでくださって、江戸前アサリとホタテのスープ仕立てになったようだ。
シェフに感謝。
食べて、美味しいのは当然なのだが、慣れた味を感じると同時に、一筋目新しい味を感じて新鮮。
慣れた味に安心感を持って味わうのと同時に、新しい味が味わえて良かった。
サフランが入っているからかなとの評判。
肉のメインは、「牛・豚・鶏以外を希望、羊だったら、珍しい料理にしてください、内臓物も可」とお願いしたら、鴨に決まった。(だって、フレンチの名店で、一番安いランチを食べると、いつも、仔羊を食べることも多く、小さいときから慣れ親しんでいる牛・豚・鶏以外を食べてみたいというのが、三人で一致した意見だったのだ。)肉のメインは、シャラン産鴨のローストとなった。
これも美味しかった、ウニと人参のムースと同じくらいに気に入った。
焼き具合が絶妙。
この写真で焼き具合がわかるかな?お肉の断面右上に、ほんのちょっと血が滲んでいるのがわかるでしょう?
この焼き加減が最高とのこと、本当に美味しかった。
ソースも美味しい。(石川さんのブログによると、サルミソースというのだそうだ)
この時点で、まだ、追加で何か取っても食べられると思ったけれど、後で、考えたら、このソースをパンで拭って食べなかったのだから、そこそこお腹はいっぱいになっていたのかも知れない。
シブレットのお料理って、ソースやスープに甘さがないが、しょっぱいのとも違う。
「甘さがないと感じる」ソースやスープとともに食べると、メインの食材が自然に持っている甘さがうまく生きてくると思った。
他の店より、それを強く感じた。
デザートは、マールのソルベと、タルトタタン。マールのソルベ、さっぱりしていて美味しかった。
マールって、お酒の名前だと微かに覚えていたのだが、私はその程度で、後のお二人の方は、私よりその価値がわかっていたみたい。
お酒のソルベって、口がさっぱりするし、甘過ぎないし、食後にうってつけ。
そして、タルトタタンも上手に焼かれていて、完璧だと思う。
しつっこくなく、リンゴの味と香りも高く、ペロリと食べてしまったが、これで、いっぺんにお腹が一杯になってしまった。(追加注文しなくて良かった。)
最後は、シブレットのランチにも出てくる美味しい美味しいカヌレとチョコレートとブルーベリー2粒。他の二人の方のブログを見ると、このカヌレのことを絶賛されているが、私は、このとき、カヌレに感激しなかったのだ。
でも、考えてみたら、先にチョコレート食べてしまったから、カヌレの味がわからなくなってしまったことがわかった。
こういうときは、味の薄いものから食べなくてはね。
ということで、シブレットの夜は、楽しく美味しく終わった。
何せ、三人とも、美味しい物は好きだし、自らお料理をするし、ブログ持っていて、お互いのブログはしょっちゅう見ているので、私はお二方ともお会いするのは二度目であったが、全然話題が途切れず、楽しくおしゃべりできたことも良かった。
で、シブレットの夜だけれど、予約してみればわかることだけれど、一応書くと、
1.3人以上で予約するときは、予めコースを頼まなくてはいけない。
コースは3500円、4500円、5500円とあり、3500円だけは、肉か魚のどちらかに
なる。
2.原則、お任せだけれど、どうしても食べたい料理とか、あれは嫌いとかは、お願い
できた。
シェフは、相談のときに、色々却下もされたが、相談中にお願いした私たちの好みを
相当配慮して、お任せコースを組んでくださったことが感じられた。
本当に感謝。
3.3500円のメニューを4人でお願いした場合、肉料理2人前と魚料理2人前に
することは可能だけれど、3人の場合は、肉か魚に統一してくださいとのこと。
4.だから、種類多く食べたいときは、4人にして、オードブルやメインも二種類ずつに
してもらうことは可能なようだが、ここらへんは好み。
私たちもそれを考えないわけではないけれど、フレンチの本質は、種類少なく、
量多くが本質でしょうと、敢えて、4人目を探さなかった。
5.2人で予約の時は、予め、メニューを決めなくて、その場でアラカルトで注文可能
とのこと。
確かに、アラカルトメニューの黒板を見ると、色々食べてみたい物がたくさんあった。
もし、3人以上で行く場合は、3500円のコースを頼んでおいて、後から、黒板見ながら、アラカルトで追加注文すると良いかも。
本当に、しょっちゅう、夜に食べに行けたら、どんなに幸せだろうと思う。
シブレットの赤松シェフは、石川さん曰く「下町の巨匠」だけれど、本当にそう思う。
センスも抜群だし、あのくらい、色々な料理を的確に調理できたら、どんなに幸せだろう。
でも、私の次回のシブレット訪問は一旦、痩せて、腸内を健康にしてからにしようと思う。
このシブレットの食事を終えた次の日(昨日)から、あるあるの「ボディ・エンザイム」のプログラムに突入した。
何で、痩せたり、腸内を健康にするかというと、やはり、十年後もシブレットのディナーのような重たい食事を食べられる自分でいたいからだと思う。
老化が始まっている私のこと、このままで行ったら、何かの生活習慣病が発生して、色々食事制限をされるようになったら、この食べることと脳がくっついていることしか取り柄のない私が余りに可哀そうではないか。
だから、一旦、体重をリセットできればと思っている。
そうしたら、また、シブレットに是非行きたい。
参考にしてください。
Doloresさんのブログ
石川さんのブログ

