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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

赤熟いちご・下町雑感

お祭りの準備が結構忙しく、深いブログは書けないので、軽く書きます。
お祭りの準備、何が大変かというと、「去年の注文が今年は来ない?何が原因か?」とか考えたり、後、酒屋って、熨斗紙に、筆で「奉納」とか贈り先の名前を書かなくてはいけないのだ。
元々字が上手ではないし、一年中、キーボードでしか文章を書かない私のこと、これが偉く大変。
昨日は、熨斗紙を十枚くらい無駄にしながら、Wordの筆書きの見本を印刷して、それを見ながら、2,3時間練習してしまった。(笑)
今は、筆ペンなのだけれど、筆ペンだと、鉛筆の持ち方で、習字のような字を書くから余計大変。(言い訳か?)
でも、無事、「奉納」という文字だけは、結構格好良く書けるようになりました。

赤熟いちご・下町雑感_d0063149_19133935.jpg<赤熟いちご>
畑でいちごの中まで真っ赤にすることを「赤熟」というそうである。
で、そういういちごが手に入ったのだが、一度に食べられないし、時間を置いて食べたい。
普通は煮るだろうけれど、粗みじんに切って冷凍させた。
そして、アイスクリームとカステラの上に、少し解凍してから一緒に食べたけれど、とても良い感じ。
赤熟いちご・下町雑感_d0063149_1914695.jpgこの方法は良いと思う。(以前にも書いたのなら、ごめんなさい)
このいちごは今年も値上がりせず100円。
二回目の登場を待っているのだが、今年は中々出てこない。
でも、私が熱心に毎回毎回「今日、いちごは?」と聞くものだから、次回入荷時には優先的に私に分けてくれることになっている。(笑)

<下町雑感>
東日本橋界隈、本郷界隈、池之端・上野の山界隈・秋葉原界隈をずっと歩いている。
それで思ったのだが、下町の中でも、風情があるのは、人形町とか東日本橋。
(人形町は、最近は表通りにゲームセンターだったかパチンコ屋ができてしまい、困ったものだと思うけれど。)
この違いは何だろうと思ったのだが、東日本橋や人形町は、江戸時代から町だったところなのだ、きっと。
そういう江戸時代から商業地域で、京都や大阪から物資や人が来て、賑わっていたところなのだろう。

不忍池のほとりに、その界隈の古地図が掲示しているところがあり、それを見たら、池之端界隈も江戸時代は武家屋敷が多かったよう。
我が家の地域もそうで、元々は鳥越神社の庭だったところを、江戸幕府ができると、江戸幕府に庭の半分を差し出した。
幕府は、きっと手柄のあった武士にその土地を与え、武家屋敷が建っていたらしい。
(それは古地図を見てもわかるのだが、戦前、我が家の土地の大家さんは、太田さんと言って、太田道灌の子孫だったと聞いたことがある。)

「下町」という言葉は、それを使う人、聞く人によって、それぞれイメージが違い、余り使いたくないのだが、日本橋から台東区の南側は地続きではあるが、江戸時代、商業地域で自由闊達な町であったか、もしくは武家屋敷であったかで、現在の風情が全然違うのではという気になってきた。

で、何かの本で読んだことがあるのだけれど、「明治維新は実は革命だった」とのこと。
それを下町を散歩して実感した。
というのは、江戸時代武家屋敷だったところが、今となっては、全くその面影がなく、細分化され、小さな家がゴミゴミ建っている地域になっているのだ。
これって、もしかしたら、幕府・藩が崩壊して、毎月だか、毎年だかに、もらっていたお給料がある日突然なくなり、土地を持っていた武士は、そこを売るなり、長屋にして、生計を立てざるを得なかった結果なのかと思った。

今、我が家の周囲に、元武家屋敷があったという証拠は、「佐竹商店街」という名称や、もう既に住居表示変更でなくなってはしまったけれど、「竹町」(佐竹藩のお屋敷のあったところ)とか「福井町」(福井藩のお屋敷があったところ)という名前くらいしか残っていない。

確かに、長い間、定期的に入るのが当然だった収入がある日突然なくなるということは、武士にとって、とても大変なことだったのだろう。
ま~、土地を持っていた武士はまだいいけれど、土地が無かった武士のその後は、さぞ大変だったろう。

文京区役所の展望階から下を見ると、本当に小さな家がゴミゴミしていて、きれいでないというか、全くまとまりがない。
でもね、明治維新が革命で、武士階級が全てリストラされて、どうにか食べて行かねばならなかった結果として、確実に収入が入ってくるように、細分化して貸したり、売り出された土地だと思うと、妙に納得する。
by mw17mw | 2006-06-09 19:16 | お菓子レシピ | Comments(0)