12月31日の午後、オトズさんに取りに行ったおせち料理。勿論、元旦を待たずに、食べ出してしまい、どうも、そろそろ食べ終わってしまいそう。基本4人で食べられる量であるらしいが、一人でも飽きずに美味しく食べられた。
いつもはお惣菜風のランチを作っているお兄さんだが、さすが、関西3年銀座の一流店で7年修業しただけの腕の持ち主と認識した。目にも美しい上に、丁寧で繊細なお料理の数々で、このお店のおせちを選んで良かったと思えた。
【一の重】
①酒粕西京焼き ②車海老芝煮 ③炙り生イカ子持ち昆布松前
④栗金団と栗渋皮煮⑤黒豆蜜煮 ⑥カステラ玉子
⑦蛸柔らか煮 ⑧京人参と聖護院蕪のなます ⑨いくら白醤油漬け
(+金柑の蜜煮1つ)
当然全部薄味で丁寧に作られていて、美味しかった。
一番最初に食べ終わったのが「③の炙り生イカ子持ち昆布松前」
美味しかった~、まるで、化学的な調味料を使わず、普通は乾物の切りイカを使うところを生イカを使った松前漬け風は、今回初めて味わったのだが、美味しさの余り、箸が止まらず、さっさと食べ終わってしまった。(笑)
金箔をまとった黒豆は、関西風なのか、皮にしわがよる煮方、勿論美味しい。
どの料理も手間がかかっていると思うが、「⑥カステラ玉子」って、今では、お寿司屋さんでも中々作らないという手間がかかる料理。
勿論食べるのは初めて、家庭ではんぺんで簡単に作ってしまう伊達巻の元々の形で、海老のすり身等を入れてゆっくり焼く、プロでないと作れない玉子焼き。(勿論、自分で作った伊達巻の数倍美味しかった。)
このレシピと同じかはわからないけれど、本当に手間暇がかかった玉子焼きであることは間違いない。
「⑦蛸の柔らか煮」も豆と一緒に煮てあって、蛸が柔らかで美味しかった~、この蛸の柔らか煮は、関東では余り作られないおせちと思う
。
「⑧京人参と聖護院蕪のなます」も、さすがのおいしさ。最初聖護院蕪とは思わず、「大根より蕪のなますの方が水っぽくなくて美味しい」と思ったのだ、でも、後から、メニュー見たら、わざわざの聖護院蕪だった、さすが、選びに選んだ材料で作ってくれたことがわかった。
中でもMVPは、先程紹介した「③の炙り生イカ子持ち昆布松前」と「④栗金団と栗渋皮煮」かな?
「④栗金団と栗渋皮煮」は、最初、栗を粗く裏ごしした金団と上に乗っている皮付きの栗合わせて「栗きんとん」かと思ったのだけれど、後からメニューを見たら、「④栗金団と栗渋皮煮」という名前の金団と渋皮煮で別々のものであった。
それでも、お菓子だったら、栗だけのきんとんは食べたことがあると思うのだけれど、栗きんとんという名前の料理で、サツマイモの餡が入っていなくて、栗だけで作るきんとんは初めてで、勿体ないほど美味しく、なくなるのが嫌で、中々箸が進まなかった。
何だかね、こちらのおせち、冗談ではなく、丼で食べたいものばかりだった。(笑)
【二の重】
①鴨出汁仕立ての筑前煮
②黒豚角煮/合鴨ロース煮 ③あわび照り焼き/田作りと胡桃
二の重の野菜もお肉も全て美味しかった。
あわびが4切れに切れていて、中一つだけに肝がついていたのだけれど、肝付きが最高であった。
4人で食べる時は、肝を切り出し、4等分に切って、それぞれの身に肝をつけて食べるのかな?
基本、このお店のおせちは、関西風と思う、それはそれなりに美味しく不満はないのだけれど、例年私が食べているおせち料理と比べると、かまぼこ・こはだの粟漬け・昆布巻きなぞがないので、それらは関東風なのかなと思った。(勿論買い足しておいた)