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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

Myにゃんこ物語 93-両国の回向院で勝手に告別式

もう一つだけ、初めて行った回向院(えこういん)の経験を書かせてください、それで一旦猫の話題は終わりにします。(その後落ち着いたら、一度だけ思い出を書かせてもらうことになるとは思いますが)

明日から、普通に戻ります。

我が家の方では、犬猫が死んだら、昔から回向院に連れて行くのが通常で、もう40年くらい前、飼い猫が死んでしまった時、父が回向院で弔ったと聞いていた。(何匹も猫を飼っていたのだが、我が家が木造家屋で出入り自由であったことと、雄猫ばかりだったせいか、風邪を引いて動けなくなった最後の一匹を除いて、皆、死期が近づくと、どこかへいなくなっていた。)

ということで、私が猫を火葬に出すのは初めてのことだったが、他に探そうとも思わず、当然、回向院に連れて行こうと思った。
回向院のHPを見ると、毎日、午前9時から午後4時半まで受け付けているとのこと。そして、毎日午後4時から、誰でも参加できる勤行を行っていると書いてあったのだ。

それだったら、ニャンちゃんが荼毘に臥されて、煙になって空に昇って行った後、その勤行への参加を告別式にしようと思った。
そうなると、何時に連れて行ったら、その日に火葬されるのか、電話で聞いてみた。
そうしたら、昨日は、火葬はなしで、翌日の朝、9時か9時半に担当の自動車が迎えに来て、他所に連れて行き、火葬されるとのことだった。
でも、朝いちばんは時間がはっきりしないから、前日までにお持ちくださいとのこと。
だったら、12日に持ち込み、13日の午後4時の勤行に出ようかなと勝手に考えた、そうなると、一晩、ニャンコの棺を知らない人に預けることになる点が心配。

電話に出た方の話では、「お運びいただいた棺は一晩霊安室でお預かりいたします」とのこと。
一晩とは言えど、どんな扱いを受けるかわからないところに預けるのはやはり嫌やだった。
でも、江戸時代からのお寺にある霊安室と聞いて、どんなものかは不明だが、きっと、良い扱いに違いないとイメージできて、ホッ。

ニャンコとなるべく長くいたかったので、ぐずぐずして、結局、午後3時頃に花を切って段ボールの棺に入れたりして、家を出たのが3時半を過ぎてしまった。
小さないつも使っていた毛布に挟んで寝かせ、好きだった段ボールの爪とぎの一部、与えたおもちゃの中で唯一良い反応を示したピンポン玉とか、好きだったえさとか入れて、いただいた花も全面に飾ってふたをしようとしたが、その日は一晩、一人で知らないところで寝るのだと思うと、不憫になって、5㎝くらいの小さな熊のぬいぐるみがあったので、お供というか、お友達と言うか、役に立たないかも知れないけれど、一人じゃ淋しいだろうと家から一緒について行ってもらうことにし、中に入れて蓋をした。

ね、5年9か月前、無理やり捕まえて連れてきて、「もうここから出ちゃだめよ」と言い聞かせて、医者以外に、部屋から出さなかった猫なのに、それから6年にも満たない今、こんな、もう帰って来れないこと前提で部屋から他所へ連れ出すなんて、本当に想像もしたことがなかった。(涙)

最初、家から近い大江戸線を利用することを考えたけれど、大江戸線の両国駅が回向院から遠いみたいだし、棺の箱も花も入れるために大きくしなければならなかったので、箱が入るトートバッグもなくなってしまったこともあり、前かごの上に棺を置いて、自転車で運ぶことにした。
幸、雨も止んで、良かった。

下の画像が回向院
京葉道路沿いの駅と反対側のセブンイレブンの隣に、門があり、参道が長い。
その参道真ん中から、門を写したのが、左の画像、右が突き当たりの本堂。(現在、門が工事中でカバーされているのでわかりにくい)
本堂の手前を左に行くと、色々な慰霊碑や動物用の慰霊塔がある他、突き当たりはこのお寺の墓所があった。
本堂の右側の平屋みたいなところが、寺務所で、ここが火葬の受付になるとHPに書いてあったっけ。(ガラスのドアに大きく「寺務所」と書いてあるので、すぐわかる)

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私の前に先客が一人で、その方の手続きが終わるのを待っていたら、4時10分前くらいになってしまった。
最初に秤に棺を乗せ、重さを計り、費用を支払う。
火葬には、合同火葬と個別火葬が選べるが、個別で火葬してもらって、骨をもらっても、私が死んだときに甥が処分に困るだろうし、私自身骨に未練はないので、合同をお願いした、2.58㎏だったので、7千円であった。(個別だと2万とか3万円)
その時に今日の勤行に出るか出ないか聞かれたので、遺体が荼毘に臥されるのが明日なら、明日にしようかと思うと話したら、このお寺では、引き受けた時点でお別れしていただくので、今日、お預けになるのなら、今日の勤行で祈るが通常のやり方だと。
お寺としては、ここで火葬するわけではないので、その棺を明日の何時に荼毘に臥すのかは正しくは感知できないとのこと。
わかりました、だったら、今日勤行に出させていただきますと言ったら、お志はと言われ、千円出すことにした。
(お志は、領収証上、「供養料」と書いてあった、勤行参加の志というより、「供養料」と言っていただいた方がお金を出しやすいと思った)

ということをしていたら、勤行が始まり、お経を唱える声が大きく響き出した。
名前等告げて手続きが終わったら、受付の女性が、案内するから、霊安室まで棺を持ってついてくるようにとのこと。

歩いて一分もかからない大きな立派な建物の1階が霊安室らしく、ドアを開けられ中に入ると、突き当たりに、仏さまの像と台があり、台の上には、ガムテープが置いてあった。
案内の人に、ここで、最期のお別れを告げ、棺をテーブで完全に留め、ビニール袋に入れて、また、ガムテープをするように言われた。
お別れが終わったら、隣の大きなドアを開けると、そこが霊安室なので、台の空いているところに棺を置いて、出てきて、勤行に加わるように言われた。(その人は全て指示し終わったらすぐに出て行った。)

一人になったところで、準備の場所で、最期、ニャンコの顔を見て、ちょっと触り、ニャンコに手を合わせ、お別れと今後のニャンコの幸せを祈っていることを告げ、言われたとおりにガムテープをした後、隣の部屋に持って行った。
ひんやりした薄暗い広いお部屋で、ほのかに青い光が通っているので、普通には歩ける。
どの棺も台の上で、重なることもなく、平たく整然と並べられていて、皆、丁寧に扱われ、ゆっくり休めそうな雰囲気で、安心。
でも、やはり、「こんな知らない動物たちの間で一晩過ごすのだ」と思ったら、家から熊さんを連れてきたことが良かったように感じた。

そして、遅れたけれど、本堂に行って隅っこの方で勤行に加わった。
お経は何を言っているかわからなかったけれど、少ししたら、最後の方で、お経の中に、私の名前とニャン・コーという名前が聞こえたので、きっと、今日、荼毘をお願いした飼い主のペットについて、弔ってくれているのがわかった。合掌。
(私はただの「誰でも参加できる勤行」とイメージして参加、まさかそんな個別に弔ってくれるとは考えていなかったので、感激)
(ニャンコの名前を個別に出して、ニャンコのために祈ってくれる勤行だと知っていたら、もっとお志を出したのにと、反省)

30分程度の勤行が終わった後、火葬後1週間すると、合同火葬の骨がこのお寺に戻って来て、動物慰霊塔の中に納められるので、お参りしたい方は、一週間後から来てくださいとの説明があった。
その後、本堂を出た後、お寺の中を少し歩いて、その慰霊塔の場所とか確認してきた。

全体、設備も整っているし、接した方々も良さそうな方ばかりだったが、やはり、4時くらいに行くと、係の人が忙しそうなので、やはり、余り押し迫った時間には行かない方が良いと思った。ま、後、自分で連れて行かねばならないことができるかどうか。

回向院は、今でこそ色々な建物が建っているので、そんなに広い感じはしなかったが、江戸後期から勧進相撲の定場所となり、明治末期までの七十六年間、お相撲見物の会場だったのだから、そもそもの敷地はとても大きそう。(でも、表の方とか相当切り売りしているのかも)

回向院の歴史を読むと、明暦の大火の被害者をこの地で慰霊したのをきっかけに作られたお寺で、それ以来「有縁・無縁に関わらず、人・動物に関わらず、生あるすべてのものへの仏の慈悲を説くこと」が現在までも守られてきたこのお寺の理念とのこと、素晴らしい。

尊敬できるし、ずっとその理念のまま続いて欲しい。
今まで、何となく無数の犬と猫が葬られているということで動物たちの霊が沢山いそうで、場所は知っていても何となく不気味で全然近づく気が起きなかったが、このお寺がニャンコのお骨が眠るお寺になったこともあり、今後は尊敬と親しみを持って、中に入って行けると思う、今まで失礼しました。

所々に高い木もある他、色々な植物が植わっていた。
下は、表面にとげとげが沢山あるほおずき、フウセントウワタだそうです。
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帰りの道々、自転車に乗りながら、後悔することや「何で?この子にこんなひどいことが...」と思うことは沢山あるけれど、世の中には、全く被害者に落ち度がないのに、相手のミスによる交通事故で一瞬に家族を奪われる人もいる、先日、奥さんと女の子を一瞬にして失った男性が報道されていたけれど、その事故に遭われて命を奪われたお二人も本当に可哀そうだけれど、残されたご主人は、一生、やり場のない悲しみをどうにかして生きて行かなければならないのだ、世の中、私より張り裂けそうな悲しみを抱えながら生きている人が沢山いることに、気づきながら、ニャンコのいない部屋に帰って来た。

少し元気になって、帰り道に次の歌を仕上げました。

天国に行くニャンコに捧げる歌

「うちのラバさん、南洋じゃ美人」という歌をご存知でしょうか?(知らないか?)
(今、検索したら、「酋長の娘」という題名とのこと)

その歌の替え歌で、

「うちのにゃんこさん、どこでも、人気~。

 顔はヘチャだが、愛嬌でカバー。

 うちのにゃんこさん、天国でも、人気~。

 態度はでかいが、素直さでカバー。」

ニャンコも、病気から解放されたのだし、新しい世界で、伸び伸びと自由に楽しく生きてね。

Commented by のび太 at 2019-07-13 10:05 x
お久しぶりです。ブログを読みました。
お祈りしています。
Commented by まこ at 2019-07-13 11:31 x
いつも可愛いニャンちゃんを拝見していました。
お気に入りグッズ&熊ちゃんとともに
天国に着いたころでしょうか?

(飼い主さんを虹の橋で待っていてくれる
という説もあるそうですよ)

ご冥福をお祈りしています。
そしてこれからもブログに遊びに来ますね。
Commented by mw17mw at 2019-07-13 21:08
> のび太さん
優しいお言葉有難うございます。ニャンコも喜んでいると思います。
Commented by mw17mw at 2019-07-13 21:11
> まこさん
優しいコメント有難うございます。
私も今日のお昼頃、そろそろ、天国に着いたかなと考えていました。
今度また猫に生まれるのなら、野良は勘弁してもらいなさいねと言いたいです。
今後うちのニャンちゃんが私のところにいた時より幸せになって欲しいです。
また、どこかですれ違いたいです。
是非、また、遊びに来てください。
Commented at 2019-07-15 21:20 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mw17mw at 2019-07-18 08:28
> タバサさん
コメント有難うございます。タバサさんもニャンコを捕まえてきて家で一緒に暮らす前に色々教えてくださったから、悲しい別れにはなりましたが、ニャンと暮らすことができたと感謝しております。
やはり、40年ぶりくらいでニャンコと暮らせたのは終わらないでほしいくらい良かったです。
「保護猫の預かりボランティアとか、子猫のミルクボランティア」があるのですね、落ち着いたら探してみたいです。(もう、私の年からして、また、引き継いでくれる人もいないから、新しい猫を飼うのは無理そうなので、その情報嬉しいです)
タバサさんも複数のニャンのお世話で大変でしょうが、どうか、ご自愛なさって、楽しく暮らしてくださいね。これからもよろしくお願いいたします。
Commented by タバサ at 2019-07-18 15:07 x
私まで気付かってくださってありがとうございます。

書き忘れました。

あの植物は、フウセントウワタ だと思います。
なかなか、シュールな植物です。
Commented by mafuyu at 2019-07-19 16:26 x
真凜馬さん

ご無沙汰しております。ブログコメント書きっぱなしで自分のことにかまけていて大変申し訳ありませんでした。
猫ちゃんのブログ全部読みました。
私のコメントから、皮下輸液注射して下さったこと、少しでも真凜馬さんと猫ちゃんのお役に立てたのなら、こんなに嬉しいことはありません。
謹んで猫ちゃんのご冥福をお祈りいたします。

うちの猫は毎月皮下輸液の量が増え、今は一日120mlを毎日注射しています。60mlから増やした当初は治療最初の頃のように食欲が出て元気なのですが、2週間も経つと食欲もまばらで寝ている感じで、おそらくこのままだんだんと限界量まで増やしてあとは…と考えると数ヶ月くらいなのかなと思います。

腎臓の薬、うちのこにも残念ながら間に合いそうにありませんが、苦しんでいる猫たちに少しでもいい知らせが早く届くといいですね。

真凜馬さんもどうぞお疲れの出ませんように。
Commented by mw17mw at 2019-07-20 07:01
> タバサさん
すみません、いつもだったら、非公開コメントには名前を伏してお返事するのですが、今回、うっかり忘れてしまいました。申し訳ないですが、このままにさせていただきます。あ、本当だ、フウセントウワタで検索したら、そっくりの写真が出てきました。本文換えますね。
Commented by mw17mw at 2019-07-20 07:18
> mafuyuさん
わ、出てきてくださって良かったです。皮下注射は、mafuyuさんのコメントがなければ、ずっとできなかったかも知れません。
自分で打てるようになって良かったと思います。
何だかね~、やはり、弱くなって衰えて死んでいくことは、どういう状態になっても本当に可哀そうだと思いました。
今の気持ちの8割は淋しいのですが、2割くらい、「治らない病気の猫の世話を回答が良くわからないまま面倒を見ていた状態から解放されて、ほっとしている」ところを感じています。
ニャンコは死んだというより、えさ不要の猫の国に戻ったと考えることにしました。
まだ2年くらいかかりそうですが、薬が本当に実用化されるといいですね。

mafuyuさんも大変でしょうが、その猫ちゃんにとっては、本当に命綱であろうし、頼りにしていると思います、猫さんが快適なように是非頑張ってくださいね。
色々教えていただいたこと、心から感謝しております。(そうだ、mafuyuさんのコメントを印刷して、うちの主治医にこういう治療をしたいのですがと頼んだり、最後、「もうだめ」と言われたとき「セカンドオピニオンを聞きにmafuyuさんのコメントにあった苅部さんに行ったり」もしました。でも、来るのが遅すぎたと言われてしまいました。ただ、にゃんこをバッグに入れて、二人で地下鉄に乗って、苅部さんまで往復したのは、良い思い出になりました。
また、何かあったら、教えてくださいね。
Commented by mafuyu at 2019-07-22 11:28 x
真凜馬さん

病院まで行って下さったのですね、結構遠いではないですか!恐縮です。

皮下輸液注射は私も最初の頃失敗ばかりでした。思い切ってブスッと刺すのがポイントみたいです。
わずかの間でも、猫ちゃんが普通の状態になってくれて良かったです。
うちのも最近用意したペットベッドよりフローリングだの新聞紙の上だのに鎮座しますが、
そういうことなんでしょうね。
私もいずれ来るお別れは寂しいですが、とはいえこの年で(真凜馬さんより下ですが結構な年齢ですよ)子供の猫を保護したら自分の寿命でちゃんと看取れるかも心配事の一つですので、きちんと見送ってあげられるのもいいのかもしれないと思ってます。
仕事の繁忙期が過ぎたので、気分が滅入ったら真凜馬さんご推奨のどこかでごはんでも食べようかなと思います。
Commented by mw17mw at 2019-07-22 20:36
> mafuyuさん
猫の病気に付き合うのは初めてで、近所のお医者さんの治療は間違っていないとは思いながら、他に方法があるのではとセカンドオピニオンが聞きたくなったときに、mafuyuさんが紹介したチェーン病院が良さそうで、そこしか知らず、家から一番近い菊川の三つ目通りの医院に電話してセカンドオピニオンを頼みました。
行ったら、広々して、受付、看護婦、医者、検査技師など、何でも分業が進んでいて、高級な病院でした。(うちのにゃんこの主治医のところは、医師一人に看護婦3人で何でもやります)
そのセカンドオピニオンのお医者さんの見立ては良かったのですが、来るのが遅すぎたと言われてしまったし、うちのニャンコも一度そこで検査したら次の日は疲れてずっと眠っていたので、これは無理と、以前からの病院に通い続けました。(ま、高級過ぎて治療代が高いということもありましたが)
本当、皮下注射をしてあげると、毛つやも良くなるし、目つきもしっかりしていました、mafuyuさんのおかげで、注射を打てるようになって良かった、最後には、もっと早くからやってあげればよかったと思いました。
私はできなかったこと、後悔することも多いですが、ニャンと心を通わせて、家族として、病気の彼女の快適を考えて暮らした日々が長く続いて良かったと思います、正解はわからなかったですが。

そうですね、看病する方が心身ともへたったら、病猫が可哀そうです、時々気分転換して美味しいお店で美味しいものを食べて元気出して頑張ってください。
私、自分の猫のどこが好きだったかと考えると、生命力溢れてガツガツ夢中で美味しそうにご飯を食べる迫力ある姿かもと思います、「生きているって、お腹が空いてご飯を食べることで、その姿が可愛いな」と思えました。
生きるということは猫でも人間でも基本ご飯を食べ続けることかも知れませんね。
by mw17mw | 2019-07-13 09:45 | | Comments(12)