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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

かっぱ橋界隈-「FUJI CAFE」でちょっと一杯

昨晩、この記事を書くつもりだったのだが、ニャンコが撫でろとうるさく、それに付き合って、布団の中に入って手を出して撫でていたら、眠ってしまい、書けなかった、ごめんなさい。(実は今も「撫でろ、撫でろ」とうるさいのだが、午前中は猫の眠くなる時間なので、どうにかかわしつつ書いている)

さて、木曜日のバレンタインデーに、台東区の消費者力という講座で知り合った人たちと会ったのだ。
集合した場所の「合羽橋珈琲」も昔とずいぶん変わっていたので、そちらも書きたいのだが、その後、ちょっと一杯と誘われた、以前から入ってみたかった「FUJI CAFE」というお店が意外と良かったので、ご紹介。

このカフェのある場所は、言問通りと合羽橋道具街と交差する「金竜小学校前」の信号より、一つ国際通り寄りの信号を北にわたって少し歩いた右側(東側)
う~ん、ややこしい、東本願寺の前の道を地元民は、「追分通り」と呼んでいるらしいが、その追分通りが言問い通りにぶつかったところを渡った近く。
(そうそう、追分通りの名前の由来は、そこにある「民謡酒場 追分」から来ているのだけれど、昨年末、この民謡酒場 追分さんも閉店してしまったらしい、信じられない)

このカフェの建物は、詳しい人に聞いたら、このお店は以前酒屋さんだったとのこと、へ~、ずいぶん立派で大きな酒屋さんだったと感激。
だったら、このお店は、酒屋だった人やその子孫がカフェにしたかも知れないと、店主らしき人に聞いたら、そうではないのだって。
酒屋のご主人がなくなって、お店を閉じていたところを、空いているのならと借りたそうだ。(残念)

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西向きになるのかも知れないが、お店の入口全体がガラス戸で沢山の明かりが入って良い感じ。
中に入っても、席と席の間の空間を広く取っているし、天井板も、取ってしまったのか、天井までが高く、全てが広いイメージの空間が心地良い。

もう開店してから2年以上経っていて、評判が良いことは知っていたのだが、この前を通ったとき、ランチメニューを見ると、「牛スジカレー」と「パスタ」が書いてあって、何だか、新しいカフェで、ランチが牛スジカレーとパスタって、何ていうか、「有り勝ちな」「ベタな」と「きっと平凡なカフェなのだろう」と思えて、一度も入らなかった。

でも、今回、誘われたのが良い機会と思って、中に入ったら、冷蔵ケースには、作り置きのお料理と、各種スイーツがあるし、

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置いてある本も、何というか、料理関係のものが多く、このカフェのシェフは、お料理が好きで研究熱心なのだろうなと思われた。

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5時過ぎに入って、私はまさか飲むとは思わなかったので、猫にえさを出してこなかったので、一人だけ7時に失礼した。(他の人たちは9時までいたらしい)
その7時までに頼んだメニューは、ハイボールの他、左上が「豚カツレツ」右上が「根野菜チーズ焼き」と「海の幸アヒージョ」にトーストが沢山ついてきたもの。
左下が「マグロの脳天塩焼き」、右下は後で。
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その日は、厨房にシェフが一人いるだけで、サービスの人が全然いなくて、シェフがとても忙しそうだった。
食べログのコメントに「口髭で若干強面のマスターが切り盛りしてる。実は凄く腰の低い優しいタイプのマスターだ!」と書いてあるが、本当、その上、大柄で、手とか指も太いのに、繊細で器用らしく、お料理が楽しくて仕方ない風に調理していたのが、印象的。
また、忙しいのに、全然失敗なく、サービス精神を失うことなく、お客をさばき、料理を作っていた姿がとても素敵であった。
天性、料理が好きで、料理で人が喜んでくれることが嬉しいタイプ?

お料理は色々美味しかったけれど、例えば、アヒージョなぞは、世間でいうアヒージョとは違っていて、オリーブ油少な目でスープが多いタイプ、こういうのも世の中あるのかしらねと思ったり、右下の焼きカレードリアは牛スジカレーを使ったものだが、牛スジが柔らかくなく、わざと固めに仕上げていたり、結構、こうであるべきという料理より、独自の創作的な料理も多い感じ。(ただ、最初から、置いてある料理本を見ていたせいか、創作料理好きなシェフであることは予想がついた)

一番美味しかったのは、焼きカレードリア。
これは、私たちの隣のテーブルに料理が運ばれてくるのだが、器が大きいせいで、遠目に何を取ったか良くわからず、思わず、運んできたシェフを捕まえて、「あれらは何?」と聞いたら、ハンバーグライス2つとカレー1つとのこと。
そして、飲んでいる私たちには、「カレーライスではなく、カレーをドリアにしてチーズ散らして焼いたものがおつまみになりますが」と提案してくれて、それを取ったのだが、これがとても美味しかった。

また、このお店の食パンのトーストがすごく美味しかったので、ドリアだから、下にご飯が沢山入っていることをわかりながらも、トーストをお代わりしてしまった。(このトーストのパン、Ianakのものに似ている気がしたが、正解はわからない)

この記事を書くために、食べログのコメントを読んだら、何でも、そのお料理好きのシェフは、合羽橋珈琲の店長さんだった人で、このお店は、その人が独立して開いたカフェとのこと。
ほ~、なるほど、だから、最近の合羽橋珈琲はメニューを大胆にリニューアルしたのだと納得。

職住混合の地域にポツンとあるお店だけれど、カレーやハンバーグなどの他に、カフェメニューらしくないメニューも多いし、一人鍋みたいなものもあり、お客さんも、若者とかカフェが好きそうな人ばかりでなく、夕食を食べに来た近所の親子連れとか、おじいさんが一人で食べに来ていて、近隣からすべからく愛されている風であった。(今風こジャレた大衆食堂風ということもできる)

とにかく、その晩は、シェフのお料理に対する愛情・サービス精神を強く感じたので、とても良いお店だと思った。

その続きは、また、別の機会に。

by mw17mw | 2019-02-17 09:28 | 合羽橋の食と飲食店 | Comments(0)