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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw
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根津駅界隈-「菜の花」で夜のコース2/2

次は、おつくり。
左から、ぶり、真ん中後ろがイカ、手前が確か「西バイ貝」? 右の二切れがひらまさ、全て、佐渡から直送とのこと。
魚は新鮮だったが、添えられてきたお醤油が甘く、「きっと、新潟地元のムラサキとかいうお醤油かも」と思った。
ま、佐渡料理のお店だから、それでよいかも知れないが、私としては、甘くないお醤油でお刺身を食べたい。(でも、違和感は感じたけれど、不味くはなかった。)

こういうお刺身って難しい、確かに、そこらへんのお店の素材に比べたら、新鮮だけれど、自分が産地の漁港で食べたお刺身に比べるとどうしても、鮮度が劣ってしまう。(それは、このお店だけではないのだけれど)

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焼き物は、佐渡だか新潟の秋鮭に、上に塗られているペースト状のものは、じゃがいも?さつまいも?
そこに、佐渡のお母さんが作ったお米の穂を揚げたものが添えられていた。
それが普通なのかも知れないが、お米の穂を揚げたものが完全に冷めていたせいか、別に美味しいとも思わなかったので、余り価値を感じなかった。

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実は私が一番美味しかったのは、この強肴の「豚の角煮」
上手に柔らかく煮え上がって、味もちょうど良かったし、野菜類も美味しかった。

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これが、しめ鯖の棒寿司。
しめ鯖は脂が乗っていた、お酢の〆方は生っぽい。

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こちらがのどぐろの棒寿司。
表面の皮を焼いた後、お酢に漬けたのかな?
こちらも、相当生っぽく、実は、私はこの状態ではのどぐろの美味しさが余りわからないと思った。
以前も回転すしでのどぐろのお寿司を食べた時もそうだったが、のどぐろって、生ぽいと持ち味がわからないのではと思っている。
私はもう30年くらい前だが、冬の新潟で焼き物ののどぐろを食べた経験が一番美味しいのどぐろであった。
多分、のどぐろって、生っぽい状態で食べるより、焼いたものが一番美味しいのではと思っている。(錦織圭選手も、干物ののどぐろと言っているし、焼いたものが一番向いている食べ方なのでは?今の時代の東京でののどぐろの売り方は、生ぽい方料理の方が新鮮で高価な素材を使うから、価値があるという売り方なのではと思う。)

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デザートは、マスカットとおけさ柿、黒無花果、全て佐渡の果物であった。

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お店のカウンターから厨房を見たところ。
全席満席と聞いていたが、カウンターの3人くらいキャンセルが出たようであった。
このほか、テーブル席がある。

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ランチは安いし、それはそれで価値があると思うが、夜のコースはどうだろう?
確かに品数は多いし、材料も普通のお店に比べて新鮮であるから、コスパは良いかも知れないが、佐渡の素材を使ったものの中で、「これは素晴らしい!」と思える料理がなかったのが、残念。
「佐渡の素材を使っている」「佐渡のお母さんが丹精込めて育てた野菜」と耳から入って来るが、何というか、佐渡に行ってみたいとか、佐渡ってこんなに美味しいのかと思える迫力の料理が1つもないところが残念。

今回、記事を書くので、食べログ情報を見ていたのだが、面白いことに気づいた。
夜の口コミは、2015年8月の投稿で止まっているのに、昼の口コミは、数は少ないが、2016、2017、2018と続いていること。
佐渡料理のお店として、ビブグルマンも取ったし、その名声と昔の口コミを読んで、人が集まるし、ビブグルマンの名を汚さないよう無難な料理を保守的に出すようになっているのかも知れないと感じてしまった。
お昼の1550円のお茶漬けを食べた経験は、こちら

ちょっとメニューが不明なので、言い切れないところがつらいが、根津で、5~6千円出すのなら、100年続いて、味農家のご主人が修業をした谷中魚善の方がいいのではと思う。(貸し切り以外サービス料は取らないみたいだし)
谷中魚善、チャンスがあったら、是非、個人利用で行ってみたい。

by mw17mw | 2018-11-10 11:05 | 飲食店・菓子店 | Comments(0)