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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw
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Myにゃんこ物語 76-まだ元気だけれど

ニャンコが、血液検査の結果、慢性腎炎とわかって、10日くらい経つ。

クリニックから帰って来た日の夕飯は、にゃんこがカリカリを驚くほど食べてびっくり。
その食欲も4,5日続き、こんなに食欲があるなら、大丈夫かな、薬もちゃんと飲んでいるし、と思ったのは、甘かった。

最初の内は結構食べていたのだけれど、でも、だんだん、カリカリを食べなくなってきて、カリカリの上に置いてあったり、混ぜたりするおやつ部分だけなめて終わりになることが増えた。
お医者さんに、「できれば、腎臓病用のカリカリ、だめなら、今までのカリカリ、どちらかを食べさせて」と言われていたけれど、その両方とも食べなくなってきたので、昨晩、ペットクリニックが閉まる前に、相談に行ったのだ。

あの、病院に連れて行った日の食欲を思い出し、食べ物でえり好みをして食べないのなら、食っちゃ寝の生活が良くないのかも、おもちゃのねずみらしきものが電気でカバーの下を走る、猫を動かすおもちゃを買ってきて、運動させたらどうか、相談しようと思って、お医者さんに行ったのだが、話はもっと深刻だった。

結局、人間でいえば、慢性腎炎の人は定期的に、体の血を全部抜いてきれいにして戻す人工透析をするわけで、猫も慢性腎炎の場合、それしか方法はないけれど、猫用慢性腎炎の透析の機械は殆どないとのこと。(急性の人工透析機は結構あるのだって)
その他、皮下注射もあるけれど、決定的に直すものではなく、余命を若干伸ばす効果しかないらしい。

うちのニャンコ、それでなくても、人間に触らせず、捕まえるのも大変だから、病院に通うのは無理。

うちのニャンコは、見かけに変わったところはなく、まだ痩せていないし、足もしっかり歩いているが、どうみても、カリカリを殆ど食べていないということは、そのうち、痩せたり、歩けなくなるのではと、心配で、相談に行ったのだ。

結局、今、うちのニャンコがカリカリを食べないのは、半分以上機能を失った腎臓で、体中の毒を全てろ過できないので、その毒素が味覚にも回って、カリカリを美味しいと思えなくなっているからではということになった。

だから、お医者さんから「もう、栄養とか考えないで、猫が美味しいと思えるものをどんどん与えてストレスのない生活をさせてください。おやつでも、食べないよりは食べた方が良いから」とアドバイスを聞いたとき、が~ん、それは、「もうすぐ死ぬから」という引導を渡されたも同然に感じて、どうしてよいかわからなくなった。
発病が発覚して、たった10日で、そこまで行くか?(そうだ、猫の慢性腎炎について、発覚した時にはすでに遅いと書いてあった覚えがある)

ただ、まだ、その悲しさはもやっとしていて、はっきりせず、「しっかりしなくては」と思い、「誰かに私の悲しみをぶつけてはいけない」とも思い、私にできることは、彼女がゆったり楽しく暮らせるような環境、痛さや不愉快さを取り除いてあげる環境を整えてあげることだけかも知れない、それができるのかも自信はないけれど。
寝付いたり、歩けなくなったら、お医者さんと相談しながら、看取ってあげるしかないのかな。
(帰りに看護婦さんが悲しい顔をしていたけれど、ペットクリニックの先生や看護婦さんって、ペットが好きな人がなる職業と言うイメージしかなかったが、そういう悲しみの犬猫やその飼い主に沢山向き合わなくてはいけない職業だなと初めて気づいた。そうだ、私の前の患者さんは、どうも飼い犬が急に容態が悪くなって亡くなったばかりみたいで、そのお礼と精算に来ていたっけ)

自分の愛している、大切なものを失いつつある方向性は受け止めたが、それがどういうことか、まだ実感として沸いていない、というか、わかりたくなくて、身体と頭が受け入れを拒否している。

今は、まだ、先のことは良くわからない。
今朝も、にゃんこは、ほんのちょっとのえさを美味しそうに食べていたし、歩いていたし、突然部屋に入って行った私に気づき、大きな目を見開いて元気そうな表情で私を見ていた、まだ、元気、それだけが救い。こういう日が長く続きますように。

普通に餌を欲しがって、食べて寝て、おしっこに納戸に歩いて行き、たまにお気に入りの寝床を変えたりするだけでいいのに、それがもうすぐできなくなってしまうみたい。

なんて、誰かに知って欲しくて、ちょっと重めのことを書かせていただきました。

多分、にゃんは、当分、元気に暮らすと思います。(どうか、うちのニャンを好きな方は、心の中で応援してあげてください)

Commented by nyarcil at 2018-11-01 11:33
にゃんこちゃん、
猫生の残りの日々をご主人の愛情に包まれて、ぬくぬくと好きなものだけ食べて過ごされますよう。

マリンバ様の心情を思うと胸がいたくなります。どうかお大事に。
うちのワンコが同じ状態になったら、きっと凄く辛いと思います。
Commented by mw17mw at 2018-11-02 11:34
> nyarcilさん
優しいコメント有難うございます。
何だか、急な展開が続いております。
今、読んでいる本に、どんな困った状況に追い込まれても「クジラのようにすべてを呑み込む」という文章が出てきて、私もそうするしかないなと思っております。
何もわかっていない、ご飯が食べられないニャンコが本当にかわいそうです。
寄り添うことしかできませんが、クジラのように頑張りますね。
Commented by グリコ at 2018-11-02 18:07 x
コーちゃん。。。
コンバンワ、マリンバ様。
コーちゃん慢性腎不全ですか。。ニャンコは避けて通れない道ですね。でもすぐに死が直結するわけでは無いと思いたいです。というのも、うちの2代目は腎臓が悪くなって病院で薬をもらい、暗いところで自己療法のように引きこもってから復活したからです。悪いながらも20年以上生きました。
とにかくコーちゃんが何か美味しい、と思えるものが早く見つかりますように。本当に食べない、お通じがない、というのが猫飼いにとっては重要案件です。
毎日心配とは思いますが、美味しいもの、早く見つかりますように。あ、うちのニャンコも捕まえるのは一筋縄では行きませんが、黙って首の後ろをむんずと鷲掴みすると案外楽に捕獲できます。そのままタオルなどでを被せながらバックにインします。もちろんだまし討ちみたいなものですから通院後の関係性は悪くなります。。それでも家に帰るとここが自分のうちだ、ということはわかっていて心が折れながらもご飯を恐る恐る食べる、と言った感じです。最近うちニャンコも歯肉炎でほぼ歯を抜きました。すでに11本がなかったことにビックリ。コーちゃんと境遇が重なります。
Commented by mw17mw at 2018-11-02 18:41
> グリコさん
メールありがとうございます。本当に一喜一憂の毎日、私もほとほと食欲がなくなってきました。(笑)
この2日間、コーちゃん、全然食欲がなく、ちゅーるみたいなものを出しても見向きもしなくなり、どうしよう!と思っていたところでした。
nyarcilさんにお返事を書いたときには、本当に絶望的になって、「もうこのまま食べなくなり、痩せて行くのか」と思っていました。
お昼に、獣医さんのところで、「ちゅーるまで食べないので何も食べていない、何か、お水に混ぜる栄養剤のようなものはないですか?」と聞いたら、ロイヤルキャナンの腎臓病用の液体があって、買ってきたのですが、家でお皿に開けて出したら、3回舐めて、放棄されました。(涙)
でも、その時にお医者さんに真剣に「何でもいいから、猫が喜んで食べるものを探して!」とはっぱをかけられ、そうだ、彼女の好きな餌を探すのは私の役目で、私が探さないからニャンコはご飯を食べなくなるのかもと気づいて、夕方、猫餌のお店に目新しいものを探しに行きました。
で、シーバの11歳用のお魚フィレのスープを選んで買って来て、出したら、何と、美味しそうに食べたのです、信じられない。
これから頑張って、色々探してみます。

もっと色々お返事したいのですが、ニャンコがどうもスープを一袋飲んでしまったので、明日の朝分を買いに行ってきます。
Commented by mw17mw at 2018-11-03 16:39
> グリコさん
「うちの2代目は腎臓が悪くなって病院で薬をもらい、暗いところで自己療法のように引きこもってから復活したからです。悪いながらも20年以上生きました。」なんて、本当に励まされます。そうなってくれたら、どんなにうれしいでしょう。
そういうこともあるのだと教えていただけると、元気が出ます。
美味しいものが見つかったかというと、「お魚のフィレスープ」みたいな澄まし汁状のものをあげると、本当に美味しそうに飲むことがわかりましたが、どうも、具のような固形物は食べているのかいないのだか...。
それでも、辰巳良子さんの「命のスープ」みたいで、何も食べないでお水ばかりの状態よりは相当良いように思います。(そうそう、今朝、久々お通じがありましたから、スープは体に良いのだと思います)
ただ、固形物、おかゆ状、糊状のものは、猫マタギします。
もうサラサラの液体状のものしか受け付けられないのかと思うと、気が遠くなります。(笑)
昨日、今日とスープ買い占めてきまして、このお休みの間、スープに薬を混ぜてみたり、色々やってみたいと思います。
また、色々教えてください。
Commented by グリコ at 2018-11-03 22:43 x
スープにお薬が混ざって、それを飲んで入れば、かなりお薬が効くと思われます。
ペーストタイプの腎臓の療養食もカンズメになって獣医さんのところに置いてありますので、試してみてください。
思えばコーちゃんが繋いでくれたマリンバ様とのご縁です。
。マリンバ邸にきた頃は目つきも鋭買ったですが、最近アップされたコーちゃんを見るとすっかり甘ったれの家猫の顔になっていました。ベタベタニャンコではないけれど、やっぱりマリンバ様を頼りにしているお顔になっています。
気を揉む日々が続くとは思いますが、命を引き受けたマリンバ様の誠実さはすごく伝わってきます。
微力ではありますが二人を応援していますので。マリンバ様、食欲落とさないでくださいね、、
by mw17mw | 2018-10-31 11:23 | | Comments(6)