お恥ずかしい限りだが、また、外食した話をば。
(それにしても、どこかに動けば、記事になるような店に必ず当たる私はやはり食べ物に関してはラッキーな星の下に生まれているのだろうか?)
オリナスに映画を見に行った帰り、孤独のグルメみたいに、ランチ場所を探したら、面白いお店に当たったのだ。
ご存知の方も多いと思うが、オリナスは、元時計のセイコーの工場跡地に作ったショッピングモールやマンション・オフィスの複合施設で、錦糸町駅からちょっと離れている。
オリナスの中のレストランで食事しても良かったのだけれど、短い行列ができているお店が多かったし、この施設の中のレストランなら、いつでも入れると思い、外に出ることにした。
脇を通るのは、蔵前橋通り。(私からすると、だから、我が家から行きやすいのだが)
オリナスの蔵前橋通り沿いの隣に韓国焼き肉のお店があって、ランチのメニューの一人用の盛り付けの写真を見て、ここも良いと思うけれど、12時半頃の稼ぎ時に、一人客がガスコンロを一つ独占してしまうのは悪いな~と思う。
蔵前橋通りの反対側を見ると、「Pork Hamburg」とか書いてあるお店の前に、4,5人が並んでいた。
そこから交差点の方に向かって歩くと、Veggiという文字のあるお店があって、以前からこのお店は知っていたが、ずっと可愛い雑貨屋さんかと思っていた。
しかし、良く見たら、メニューが大きくぶら下がっていて、正しくは、カタカナで、
「ベジ ハウス」というベジタリアン料理のお店のよう。
お店の前にテントのような生地に色々な料理が印刷されていて、それを見ると、餃子5個があったので、「餃子なら、野菜餃子大好き」ということを思い出し、その他、色々見て行ったら、ご飯が、確か、白飯とか五穀米のご飯が250円で、発酵玄米が350円だったので、何かご飯を取ればいいと思って、お店に入った。
お店の中のことは明日細かく書くが、一階は、奥が厨房、手前が、量り売りのバイキングコーナーの他、隅にカウンターがあった。お店の入口に「二階にどうぞ」と書いてあって、二階は広く全部客席のようだったが、私は一人だったので、一階のカウンターに座ることに決めた。
そして、餃子と発酵玄米を頼んだ後、お店の様子や置いてあるこのお店が紹介されている雑誌を読むと、このお店は、以前錦糸町にあった台湾素食料理店である苓々菜館(りんりんさいかん)のリニューアルオープン店なのだそうだ。(素食=精進料理?)食べログの口コミを読むと、以前のお店と相当趣きを変えているみたい。(それにしても、先々週は、家から西に行って、台湾薬膳のお店、今週は東に進んで、台湾素食のお店にぶつかるなんて、台湾に縁がある今日この頃)
で、しばらくして、注文した餃子と発酵玄米の他、サービスなのか、お味噌汁風のスープが運ばれてきた。お味噌汁は、味的に薄いと思ったが、考えてみれば、多分、出汁に動物性のものを使わず、店内で売っている昆布だしの素のみを使っているからかもと思う。(私の舌が、かつおとか魚出汁に慣れ過ぎているのだ)
餃子は焼き立ての皮がパリッとしていて立派でとても美味しかった、中のあんは、野菜のみなので甘め。これを食べる時、お店の台湾人と思われる若い女性に、「醤油とか必要か?」と聞かれたので、「欲しい」と言ったら、お酢とお醤油とラー油を出してくれたが、台湾の人が食べる時は不要なのかしらね?
出てきた料理を見て、一番びっくりしたのは、発酵玄米。(私はもしかして、ぼーっとした性格だから、発芽玄米と間違えて取ったのかも)
見ると、色といい、玄米の中に小豆が入っていて、「これは、
蔵前の結わえるが名物としている寝かせ玄米と同じ?」と頭に浮かんだのだ。
とりあえず、運んでくれた女性に、「この玄米には、小豆が入っている?」と聞くと、「玄米は小豆の力を借りて発酵するのだ」とのこと。
「ふ~ん、これとそっくりな料理を、私の家の近所のお店で出している」と伝えた。
「このご飯って、4日くらい保温して寝かせておく?」と聞いたら、「今は、発酵玄米を炊ける鍋を買ったから、8時間くらいで出来上がるけれど、そのお鍋を持っていない人たちは、3日くらい、ご飯を寝かせる」とのこと。
あら、ま、こりゃ、まるで、結わえるの寝かせ玄米ではないか、確定ではないけれど、あの寝かせ玄米って、もしかしたら、台湾のパクリ?と思ったが、本当のところはわからない。(でも、台湾の素食のお店が日本の真似をするはずもないと思う)
ご飯は、熱くて、軽い食感で、あまり美味しいとも不味いとも感じなかった、ただ、ただ、食べ良くてヘルシーな印象。
そうして、そのお姉さんが、ほらと、バイキングコーナーのお鍋が並んだところを指差し、「あのお鍋で炊くの」と教えてくれた。
それは韓国製のお鍋、ということは、発酵玄米って、日本でも珍しくてあまり一般に知られていない料理だけれど、アジア全体では、台湾だけでなく、韓国でも作られているということ?良くわからなくなってきた。元々の発祥の国はどこだろう?
これが、発酵玄米を8時間で炊けるお鍋らしい。
韓国製のお鍋とのことだが、お鍋表面に印字されているメニューは日本語。ま、一升炊きだし、普通の家でこれを買う人はいないだろう。
数か月前、テレビのニュースで、韓国だか、東南アジアで、一台で何でもできるお鍋が人気があるというニュースを見た覚えがあるのだが、それがどのメーカーのものか、覚えなかったのだが、韓国のメーカーのものだったと思うのだ。
何だか、偶然入ったお店で、寝かせ玄米は結構色々な国で作られているらしいことや、それを作るお鍋が韓国で開発されていることがわかって、楽しかった。
(本当は、発酵玄米の発酵は本当なのかどうか、私は疑いを持っているけれど、今回はその話には触れない)