9月末の土曜日に、穴子を食べに、西浅草の「穴子料理と地酒 浅草 川井」にランチに行ってきた。
で、その感想を書こうと思って、このお店、あな太郎という名前の時に一度行ったことがあり、その記事を探したら、何と、その時、5年前にも、私は穴子丼を食べていたのがわかって、あら、どういう風に川井さんの穴子丼をまとめようか、今、迷っている。しかし、その5年前に食べた穴子丼、全然印象に残っていないのだ。
ということは一旦忘れて、今回行った感想を。このお店、場所は、合羽橋本通りより一本南側の路地、国際通りに近い来集軒の隣にあり、ランチは、土日祭日しかやっておらず、中々行けない。
今回、11時半の開店時間に行ったら、まだ、開いてなくて、近所の三平ストアでブラブラ買い物をして戻ったら、開いていた。(次の日の日曜日のお昼にも、前を通ったのだが、台風の予報のせいか、お店は閉まっていた。)お店は、ご夫婦だろうか、カウンターの中に板前姿の男性、外のサービスは女性であった。サービスの女性は色々教えてくれたし、親切であった。
これが、ランチメニュー、穴子丼の穴子は煮穴子で、穴子重は、穴子丼の穴子の量が二倍になったものだそうだ。穴子関係以外、鶏天定食やチキン南蛮定食も用意されている。
これが私の頼んだ穴子丼千円。運んできてくれた女性が「今日の穴子は対馬のもの」というところからして、美味しそう。穴子丼の穴子は煮穴子とのことだが、本当にとろとろのフワフワで、確か、乃池寿司の穴子に近いような気がして美味しい。とろとろふわふわに煮上がっているのに、味が全然抜けていなくて、穴子の美味しさが感じられた。煮穴子は、銀座のひらいより美味しいと思ったけれど、ご飯は銀座のひらいの方がほんのちょっと上質だったような気がする。穴子丼のご飯の量はたっぷり、また、たれがちょっとかけ過ぎのように感じたが、時々わさびを穴子に乗せて食べると、美味しかった。それに、大根の煮物が一切れ、だしまき玉子(甘くない)一切れ、生わさびに生姜だったか、それに、お吸い物が来たけれど、肝吸いではなかった。もう一つ残念だったのは、せっかく山椒の粉を出してくれたのだけれど、あまり山椒らしい香りも味もしなかったこと。
煮穴子は本当に箸で持ち上げると、切れてしまいそうだし、歯で噛む必要がないくらい、トロトロであった。
どうやって作るのかなと思って、カウンターの中を何気なく見たら、ガス台に、大きなフィスラーの圧力鍋がかかっていた。
しかし、強で圧をかけているような雰囲気はなくて、多分、弱で静かに圧力をかけて煮ているような感じだった、きっとあの中身は穴子ではと思った。(私はフィスラーの圧力鍋をずっと使っていたが、強でしか使ったことがないから、強で煮ると圧力鍋がどういう状態になるかはわかっているのだが、弱の場合は良くわからない)
今回、私は一番乗りだったのだが、その後、すぐ高齢の男性が入ってきて、私の右隣の方に座ったのだが、ランチではなく、「穴子の肝はあるかい?」と言いながら、アルコールと一緒に頼んでいた。
そうか、私のお吸い物に肝が入ってこなかったけれど、それらはまとめて、肝焼きなり、煮物なぞに使われるみたい。
その次に入って来たのも、老齢の男性で、この方は、私の左の方に座り、「煮穴子」にアルコールを注文していた。
どうも、このお店は美味しい穴子で、一週間の仕事が終わったのか、仕事上がりの昼間、家に帰る前に、一人で美味しい酒菜でゆっくり静かに飲みたいという大人たちが集まるお店みたい。
その後、若いカップルが二人入ってきて、この人たちは、ごく普通のランチの定食を頼んでいた。
ランチのお勧めに「お刺身も美味しいです」とかどこかに書いてあったけれど、穴子のお刺身は千円なので、一人でランチを食べに行って、千円の穴子丼に、千円のお刺身を取るかというとちょっと考えてしまう。
誰かと二人で食べに行った時に、お刺身も取り、アルコールも飲むのが良さそうな気がする。
ところで、5年前の私がこのお店の穴子丼を食べた時に感想と今回の感想が全然違うのでびっくり。
5年間でずいぶん東京風に近づいたような気がした。(トロトロふわふわな穴子が東京風と言い切って良いのか、わからないが)
このお店は、「穴子料理」を名乗るだけあって、穴子料理各種出しているのだけれど、料理名を画像を撮り忘れてしまったので、
食べログのメニュー・コースや
料理写真を見て想像してください。
夜、穴子料理で飲みたいな~。