龍子記念館へは、JR大森駅西口(山王方面)から東急バス4番「荏原町駅入口」に乗って、「臼田坂下」下車、徒歩2分とのこと。(他、都営地下鉄・浅草線 西馬込駅南口から、徒歩15分、もしくはバスで行けるらしい)
大森駅前からのバスの本数は多いようで、すぐに乗れた、臼田坂下までは、5,6停留所くらいの距離?しかし、駅前から池上通り沿いの商店街を見ていると延々とお店が続いていたし、何というか、そこにコンビニが余りないのが目立った。我が家の方だったら、1バス停留所に、2,3のコンビニがあるのに、こちらは、本当に駅近くにしか見なかった気がする。何故だろう?一つひとつの商店の規模が小さくて、コンビニには向かないのかな?
で、次は、臼田坂下ですと放送があり、そこで下りたけれど、それ以上、どう行けばたどり着くのかノーアイディア。でも、バス停で下りて、そのまま道なりに進むと、下のような小さな看板と地図があったので、それに従って行ったら、到着。バス停から2つめの路地に入って(その路地にまた同じ看板があるので、その路地だとわかる)、2,3分かな?
また、龍子記念館の界隈は庭がある敷地が大きい家も多く、静かで古くからの良い住宅地なのだと思った。きっと、都営浅草線の西馬込からも大森駅からも遠いということで、まだ、再開発の魔の手が入って来ていないで、高層のマンションが殆どないみたいで、昔ながらののんびりした感じが良いところであった。このまま、電車が通らず、交通不便のままの方が良い地域のような気がする。
路地を進んでいくと、まず、見えたのが、龍子公園の玄関。
狭い路地の左側に大きなコンクリート造りの記念館、右側に、元住居跡の公園があるみたい。
この公園は、門に鍵がかかっているが、一日三回、美術館の受付に集合すると、係りの人が案内してくれるという形で、入場できる。
元々、2時に公園を見学できればと思って、時間を逆算してこの美術館に来たのだが、規模がわからず、作品を見るのに2時間と思って来たのだが、一時間で十分な規模であった。
この美術館も龍子が、文化勲章を受章した時に自分で作ったものを、死後、遺族が大田区に寄贈したとのこと。
何でも、この龍子記念館のある一帯は、低地で、水が出やすいとのことなので、美術館は高床式になっていて、一階は空間。
美術館の一角にススキが沢山生えていて素敵と思ったが、もうすぐ刈り取られるそう。(残念)
ここが入口。
通常は入場料200円だが、12月3日まで、特別展が開かれているので、500円。
夏の山種美術館の川端龍子展を見た時、国立近代美術館蔵とか、確か東博蔵のものとかも展示され、当然大規模だったけれど、龍子記念館のような区立の美術館では、いくら没後50年とは言え、そういう大きな美術館の大きな作品を揃えられるのかしら?と疑問に思っていたけれど、実際見に行ったら、山種美術館は相互に貸し出しということらしく、山種所蔵の絵を展示してあったが、その他は、大きなところの貸し出しはやはりなかったよう。
だから、川端龍子のダイナミックな会場藝術の素晴らしさを展示するという点では、山種の没後50年の方が作品が揃っていてその偉大さがわかりやすかった。
こちらの区立龍子記念館の没後50年美術展は、「画業とともにその内面に迫る」という副題がぴったりの展覧会であった。
こちらは、それはそれなりに会場藝術として素晴らしさを伝える作品もあったけれど、その他、龍子の家族に対する愛、愛犬に対する愛、仏に対する信仰心が見るものに伝わる作品が多かったところが良かった。
また、明日書くけれど、龍子公園という、川端龍子が設計した建物、庭なぞも見られて、全体で、龍子の色々な面を伝える良い美術館になっていると思う。
また、龍子が大切にしていた仏像三点が展示されていた。
(この三点以外、今、運慶展に展示されている東博所蔵の「毘沙門天立像(重文)」が、元は、龍子所蔵のものだったとか、仏間の襖が俵屋宗達作の物ものとか、すごい←勿論今展示されているのはイミテーション)