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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

Myにゃんこ物語 57−部屋を制したのは...ニャン

先日、2,3週間前に、だいぶ気候が良くなったので、ベッド下の猫小屋から、ニャアが入っていないことを確認の上、片づけてしまおうと電気あんかを引っ張り出したのだ。
そうしたら、それを見ていたニャアが猛烈に怒りだした。
そりゃ、この子は以前から、自分の寝床を私に触られるのが大嫌いだということは知っていたが、でもね、前の年もその前の年も春と秋に同じように猫小屋を掃除したから、大丈夫と思ったのだ。

それが、今回はどういうわけか、それを根に持って、それ以降、何かと言うと、私にシャーと威嚇するようになった。
シャーと言わないときでも、餌が欲しいと啼くときも、何だか、声の調子が高くて、「今までこんな啼き方しなかったのに何か変」と思っていた。

ベッド下を私が覗く態勢で餌を置く時なぞ、余りにしつこくシャーシャーいうので、こちらも、しゃがんだとき、床についている右手で、土をひっかくようなポーズをして、猫に調子を合わせ、「シャー」とか「ウォー」と冗談で言っていたのだ。(私だって、怒ったら怖いのだぞ~って)

その時はただそれだけのことで、コーちゃんは、相変わらず食欲旺盛、快食快便で変わったところがないと思ったのだが、後から考えたら、爪とぎを余りしなくなっていたかも。
あるとき、寝床に急いで戻ろうとしたコーちゃんの背中が目に入った。
何だか、背中の毛がおかしい、例えば、猫が前足を立てて座ったときに、折れ曲がるところから尻尾までの毛の流れが異様なのだ、何だかバサついている。
何かがおかしい。(画像が撮れないのが残念)
それ以来、猫が背中をチラッと見せながら、走り去っていくときに目を凝らしてみたら、何だか、背中にハゲができているように見えた、薄い毛に覆われた2個か3個の10円ハゲ。

え!猫の背中にハゲ?
今までそんな猫を飼ったことがなかった、そんなことあるのだと思い、ネットで、「猫 ハゲ」とか検索したら、その箇所にできるハゲは「ストレスによるもの」と出てきてしまった。(今はそのページにたどり着けず)

そうなると、思い当たるのは、私が無理矢理、電気あんかを引っ張り出すという、コーちゃんが嫌がる行為をしたこと。
また、その後も、シャーとか言って、私としては冗談でコーちゃんの真似をしたのだが、もしかして、その冗談が通じていなくて、本気で、私が自分にはむかう動物に見えたのかも。
あ、悪いことをした、猫に冗談は通じないのだ、無用なストレスを与えてしまったとわかった時には遅かった。

コーちゃんは全く私に触らせないから、お医者に連れて行くわけにもいかず、どうしたものかと考えた。

うちの猫は、それでなくても、飼い主に触らせない、シャーっと威嚇する可愛くない奴なのに、今まで唯一の長所であった猫らしい見た目も台無し、背中に10円ハゲが3つある猫なんて、ペットとしては、最悪ではないか!

でも、そのハゲを作らせたのは私が原因かも知れないから、そんなこと言っていないで、治してあげなくてはと思い、それ以来、二度と私は猫の威嚇の真似はしなくなった、そして、コーちゃんに猫なで声を出して常に優しく接し出した。(猫は表情がないから、何も感じていないようにしか見えず、そして、こちらが優しくしても無反応だけれど、実は、こちらの態度に何かを感じ、評価しているのだ)

そして、いつもは、私がお店からお昼休みに自分の部屋に戻った時、コーちゃんは良く玄関に近い部屋に敷いてある私の布団の上にいることがあるのだが、私が玄関のドアを開ける音等を聞くと、すたこら自分の猫小屋に戻るので、部屋に入ろうとする私はコーちゃんの逃げる後ろ足だけが目に入り、私の布団で寝ていたのだとわかるのだ。

それが、先週の金曜日のこと、この日ばかりは、私が普通に音を立てて玄関のドアを開け、部屋に入ろうとすると、コーちゃんは、私の布団の上に、四本の足を折って座って、全く逃げようとせず、微動だにもせず、凛と座り続け、部屋に入ろうとする私をじっと見て、「ニャニャニャニャン」とか啼いて訴えかけてきて、譲らない姿勢。

今まで、私の布団の上で私を迎えることはなかったわけではないが、いつもは、すぐに立ち上がって消えていったのに、この時ばかりは、部屋に入ろうとする私に抗議するように、四本足を折ったまま、動かず、ただただ私の顔を見ながら、ニャンニャン啼き続けた。

それは、何だか、「あんた、この部屋は私のものなの、私にはむかうものは中に入っちゃダメ、私が一番偉いのだからね、威嚇していいのはあたしだけなのだから、あんたはやっちゃいけないの!それができないのなら、部屋に入らないで」と言っているように聞こえた。
コーちゃんが一生懸命なのが良くわかったので、私は臭い芝居をして、「わ~、ごめんなさい、コーちゃん怖いよ~、偉いよ、わかった、わかった、中に入らないから、もう、あなたに逆らわないよ~、ごめんね」と云いながら、後ずさりして、部屋に入らず、コントワールクアンにご飯を食べに行って、一時間くらいして戻ったのだ。

そうしたら、コーちゃんは、私に勝ったと思えたのか、私が彼女の抗議の声で部屋に入るのを諦めて出て行った姿に満足したのか、次に戻った時には、まだ、私の布団の上に四本足を折って寝ていたが、私を見ると、落ち着いた様子で、立ち上がり、自分の寝床にすたこら戻って行った。
きっと、この部屋の主としての自信を取り戻したのだろう。
これで、コーちゃんは、以前の落ち着きを戻したような気がした。
バリバリバリと、段ボールで爪を研ぐ音も良く聞こえるようになった。

庇を貸して、母屋を取られた私。(笑)
今後、一生、この子の下僕決定。(笑)
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(「考えが足りない人間と同居すると、苦労が多くて大変!」:猫談)

そうだよね、野良猫時代だったら、自分より大きな猫がうなってきたり、自分の巣を襲ってきたら、逃げて、他に巣を作ることはできるけれど、私の狭い部屋の中で私と二人暮らしの場合、私が怖い生き物になったら、コーちゃん、居場所がなくなってしまうものね。

そのことに気づいたからか、意を決して、猫語で一生懸命、私に「あんたは私に逆らっちゃいけないの、負けなさい」と訴えたのかも、案外、この子は頭の良くて、勇気のある猫かも知れない。

猫に先に仕切られてしまった。(笑)

その後、コーちゃんの態度が落ち着いたので、私も一応は、ほっとした。

私が最後の余生を一緒に暮らす相手は猫が一番自然と思って、野良のコーちゃんを連れてきて、この子を幸せにしてあげるのだと思ったのに、突如、ハゲができたり、変な啼き方をして、どうしてよいかわからなかった。
今更、捨てるわけにもいかず、どうにか、仲良く暮らすしかない関係であることを改めて認識したのだが、どうしてよいかわからないまま様子見しているうちに猫に先に仕切られてしまった。

その後、それでも、獣医さんに相談した方が良いかもと思い、夕方に、獣医さんのところに相談に行ってみた。
猫の背中の背骨沿いのハゲの話をすると、2年くらい前のコーちゃんのカルテにも「沢山の毛が抜けた」と私が訴えた記録があるとのこと。
そうだ、思い出した、確か、連れてきた初めての春に、皮から剥がれたような毛の塊が落ちていて、獣医さんに相談に行ったことがあった。
そのことを思い出し、今回のハゲの件も話したら、ストレスかも知れないし、アレルギーかも知れないとのこと。
今は、ちょうど猫の毛が抜けるシーズンとのことで、症状がでやすい時とのこと。

それでも、私はコーちゃんに無用にストレスを与えてしまった責任を感じていて、私から獣医さんに、うちの猫の心を広くするような薬はないのですか?と聞いてみた。
(またたびなぞが良いのかも知れないが、うちのコーちゃんはまたたびへの反応が今一つ)
そして、そういう薬があるとのこと、何でも、母親猫の頬から出るフェロモンの成分からなるスプレーがあって、それは猫の気持ちを和らげる効果があるけれど、猫によっては、気休め程度とのこと。
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でも、今回ハゲを作る原因を作ったのは私のような気がするから、お詫びの気持ちで、3400円くらいのそのエッセンスを買ってあげて、1日に一回、コーちゃんの周囲の特定の場所にシューシューしている。

これで、ハゲが治ってくれればいいのだけれど...、当分は私得意の様子見。
by mw17mw | 2016-04-13 12:13 | | Comments(0)