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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

小川町駅界隈−「とんかつ万平」でかきバター

今日は牡蠣の話だが、面白かったので、ホタテの話を。
先日、ココスというスーパーで、久しぶりに会った近所の人と立ち話。
そうしたら、その人が、「今日、冷凍の帆立、出ていないわよね?」と私に聞く。
私もそのホタテでフライを作るのが好きなので、いつもあるかないかチェックしていたので、「確かに今日はないみたい」と答えたのだ。
そうしたら、その人が「うちの猫がね、生の帆立が好きで、あの冷凍を冷凍庫に入れておいて、毎日、一個ずつ解凍して食べさせているのよ。今日買えないと当分あげられないわ」だって。
え~、私は本人が食べているのですけれど...。
そのおばさんは、猫を二匹飼っている私以上の猫キチ、猫が喜ぶものは何でもあげてしまうのだって。

−−−本題です−−−

土曜日の朝、天気予報では、月曜日は雨模様。
その日は、確定申告提出のため卓球をお休みしなくてはならず、おまけに雨だったら、余計「とんかつ万平」さんまで行けないと予想した。
食べログをチェックしたら、、土曜日はお昼のみ営業と書いてあったので、人形町小春軒に続き、牡蠣バターを食べに行ってきた。(小春軒の食べログ

お店の前にたどり着くと、「かきフライ、かきバター」の小さな貼り紙があって、まだ、食べられるとわかった。
小川町駅界隈−「とんかつ万平」でかきバター_d0063149_11592475.jpg


着いたのが11時半ちょっと過ぎだったのだけれど、4席のテーブルが2つ、まだ、空いている状態であった。

早速、指定された席に座り、かきバターを注文。(1750円と小春軒の1300円に比べて、高い!でもこのお店はロースかつ等たいてい1750円くらいなのだ。隣の人に運ばれてきたロースかつの美味しそうなことと言ったら...)
何だか、このお店はとても小さいくて、お客さん同士肩寄せ合っている感じだからか、皆私語を余り発しないで、じっと大人しく料理が待ち、静かに食べ、食べ終わったらさっさと出て行くのがルールみたいな感じ、とても静か。

私のかきバター定食が直に運ばれてきた。
小川町駅界隈−「とんかつ万平」でかきバター_d0063149_11592481.jpg

ご飯もつややかで美味しそうだし、お味噌汁は、東京では珍しい白みそのお味噌汁、具は、柔らかくて美味しいお豆腐。
白菜漬けも完璧。
皆、全て美味しかったけれど、テーブルの調味料が、お醤油・ソース・唐辛子だけで、塩がなかったので、キャベツを最初、ソースで食べざるを得なかったのが、私としては、ちょっとねと思った。(でも、途中から、牡蠣のエキスがお皿に出てくるので、それでキャベツを食べることができるようになった。だから、最初キャベツにソースをかけるとしてもちょっとで良いみたい)

かきバターのみアップがこちら、太った牡蠣が美味しそう。
小川町駅界隈−「とんかつ万平」でかきバター_d0063149_11592511.jpg


で、レモンを絞って食べてみる。(その後、辛子もつけたりして)
牡蠣はまるまる太っているし、火の通し加減も、絶妙な火加減で素敵。
皆がほめるのもわかると思う。

が、だったら、万平さんが圧倒的に美味しいかというと、私は、先に、小春軒の甘さのないしょっぱいかきバターを食べてしまったせいか、この万平さんのかきバターのたれの、みりんの甘味が強い部分がちょっと苦手と思ってしまった。
生まれて初めて食べるかきバターが万平さんのものからだったら、甘辛いたれに関して「こういうものか」と食べたと思うのだけれど、元々、甘めの料理が好きではない私のこと、小春軒の甘味料の甘さを全然感じさせない味付けの方が自分に合っているのだと、万平さんのかきバターを食べながら、理解した。(万人向けは、万平かな?)

何て言うのだろう、お蕎麦の世界で例えると、小春軒の味付けが、藪の辛汁で、万平さんの方が、藪以外の東京のお蕎麦屋さんに良くあるタイプのつけ汁という感じ?

食べログのコメントを比較すると、小春軒は味が濃いと評価している人が多いけれど、私としては、ちょっとしょっぱいけれど、余計な甘味料の甘さを感じない味付けが爽やかと思った。(牡蠣の味がそのほうが映えると思う)

で、万平さんのはちょうど良いとか、ご飯に合うと評価する人が多いけれど、何だか、私はみりんの甘さが鼻についてしまった。
完全に、みりんの甘さが牡蠣の美味しさの邪魔をしているように感じた。
(今、気づいたのだけれど、お味噌汁も白みその甘い味噌汁だし、この万平さんは、甘い味が好きなのかも)

後は、火の入れ加減。
火の入れ加減は、万平さんのは「牡蠣の焼き方はこうあるべき」みたいな見本のように上手なのだけれど、小春軒のような「こうあるべきよりもうちょっとディープに火を入れてしまった焼き方」は、確かに、生っぽさを少し損なってはいるのだけれど、その代わり、牡蠣の先頭のフリルみたいな黒い部分がカリカリっと揚げられたような食感になっていて、それはそれで美味しいし、楽しいのだ。

後は、小麦粉の振り方としては、私が思うには、小春軒の方が、私がフレンチのシェフから習ったとおり、小麦粉をまぶしてすぐ炒めるから、小麦粉が膜になっていない感じ。
万平さんのは、小麦粉半分に片栗粉半分かな?と蓋しか出はあるが、個人的にはそう感じてしまった、ちょっと膜ができていた。

だから、どちらが美味しいのと言われれば、私の場合、万平さんが一番美味しいと言えないのだ。

それに両方とも一回ずつしか食べていない。
桃猫さんの万平の記事の内容とか画像を拝見すると、もう7年くらい経っているせいか私の今回の感想や画像と余りに違うのでびっくり。ずいぶん変わっているのかな?)
両方のお店とも、そりゃプロだから、毎回そんなに味も焼き方もぶれないかも知れないが、一回だけで評価を決めつけるのは危険と思う。

う~ん、でも、今のところ、裁判官とか評論家の目ではなく、自分の好みに合うという意味で、小春軒かも。
(小春軒の味付けで、全体は万平さんの焼き加減なのだけれど、フリルの部分だけ火をたくさん入れてカリカリにしたものが食べたい。)

後、今月中に、来福亭さんに行けるかしらね?
(そうそう、メル友さんが、本所のクインベルで食べた「牡蠣のベーコン巻き」の画像を見せてくれたけれど、それもすごく美味しそうだった。洋食のお店だったら、きっとみりんは使っていないだろうし、是非、行ってみたい)
by mw17mw | 2016-03-15 11:26 | 飲食店・菓子店 | Comments(0)