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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

浅草橋駅界隈−夜更けの人々の「物を無駄にしない野菜料理2種」

先週、夜更けの人々で、焼き鮭定食を初めて食べた。
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何でも、鮭は、スーパーでは買わないで、昔からなじみの蔵前の魚屋さんで調達するとのこと。
確かに、こんな立派な大きさの鮭の切り身は、スーパーの魚売り場で見たことがないと思った。
お母さん曰く「味も大きさも、スーパーのものとはくらべものにはならない」とのこと。
でもね、やはり、昔ながらの塩引き鮭は、今や魚屋さんでも売っていないので、夜更けのお母さんが塩を振って手直ししているらしい。
だから、結構しょっぱい鮭であったが、これが人気があって、その日のメニューが終わってしまった時や、その日のメニューが苦手な男の人が食べているのを良く見かけていた。

そうして、その焼き鮭には、お味噌汁とぬか漬け以外に2つの野菜の小鉢がついてきたのだが、これが両方とも秀逸だった。

一つは、ごぼうだけのきんぴら。
食べるとなんだかこくがあって美味しいのだが、目に入ってくるものの、口に入ってくるのもごぼうと白胡麻だけ。
そうしたら、お母さん曰く、「私は鶏料理を作る時、全部皮や脂身をはがすのだけれど、それを取っておいて、きんぴらごぼうを作る時にその皮を入れて、味が出たら、皮を出してしまう」とのこと。
そういう解説を聞きながら食べると、確かに、鶏の脂の味がする。
基本、余り甘くない味付けのごぼうに、鶏の油の美味しさだけをちょっと加えてみました、という感じがとても良かった。
(確か、人参は全体が甘くなるから、入れないと言っていたかな?)

もう一つは、なんだかわからないけれど、細~いかぶの茎みたいなものを3、4cmに切って、胡麻油で炒めて甘辛く煮てあったが、こちらは、ごぼうより、甘さが強い甘辛い味で、美味しかった。
何でも、かぶや大根を買ったときに、葉っぱが良い時にのみ作る煮ものなのだって。
こちらもさりげなくて、きんぴらとは違った味付けで、美味しかったな。

さすが、専業主婦歴の長いお母さんだけはある、ものを無駄にしない工夫のある野菜料理2種であった。
by mw17mw | 2015-07-28 11:37 | 飲食店・菓子店 | Comments(0)