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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

浅草橋界隈−押し出し系の立ち食いそばチェーン店

日曜日は、浅草橋方面に行ったのだが、お寿司の上が1300円くらい、そんなにお寿司が食べたかったわけでもないのに、千円以上出すのに抵抗を感じ、東口駅前、江戸通りの横断歩道を渡ったところにある、比較的新しいか○やという立ち食いそばのチェーン店らしきお店に入ったのだ。

鶏つけそばとか、色々なつけそばがあって、以前から、日本蕎麦を具の多いつけ汁につけると美味しいだろうと思っていたので、このお店を選んでみた。

しっかし、大失敗。
このか○やさんというのは、浅草橋以外で見たことがないから、新進気鋭の立ち食いそば屋チェーンのよう。
で、やっていることが斬新で、その分、伝統的な方法をかなぐり捨てているから、不味い、ま、それが言い過ぎだったら、私には合わない創り方のお店だと断定してしまった。
(か○やのHPを探してみたが、今のところ、ないみたい)

ま、手頃感で、お店で一番人気という「鶏つけそば」690円を頼んでみた。
浅草橋界隈−押し出し系の立ち食いそばチェーン店_d0063149_09383732.jpg


第一、お蕎麦を食べてみると、全然お蕎麦の味がしなくて、ふにゃふにゃでもないのだけれど、腰を感じるわけでもなく、例えるのが難しいのだけれど、普通のお蕎麦の食感とは違う感じ。
あれ~、もしかして、このお蕎麦は、粉をまとめて伸して、その後包丁や機械で細く切るという工程を得ずに、ヌードルメーカーに粉とお水を入れてスイッチオン、機械が練ってくれたものが次に口にセットされたアタッチメントの穴を通って、細長く出てくるような作り方をしたのではと思えるような食感だった。(この作り方を、人は、「押し出し系」と呼ぶらしい)

こういう普通のお蕎麦の作り方ではなく、押し出し系のヌードルメーカーで作ったお蕎麦を一度食べてみたかったので、良い経験ができた点は良かった。

そして、古来からの作り方のお蕎麦と全く別物のお蕎麦だということが良くわかった。
ま、強いて言えば、スパゲティに近い日本蕎麦?という言い方が一番近いような気がする。
(と言いながら、ヌードルメーカーの製造元によって、味や食感が異なる可能性があり、今回の経験で、全部を語ったり、否定はできないとは思う)

たぶん、昔からのお蕎麦の打ち方・伸し方・切り方を踏襲した機械を作るより、混ぜて練って穴を通して成形するという機械の方が単純そうだから、きっと、機械自体が安上がりになるのかも知れない。

美味しくないな~と感じながら、押し出し系のお蕎麦を食べているうちに、つぎは、つけ汁に口が慣れてきたせいか、「やたらに味の濃いつけ汁だけれど、これって、もしかしたら、かつお節の本当に細かい粉をお湯で溶いただけのものかも」ということに気づいた。
本当に細かい粉にしてあるので、ざらざらしないし、容器の底に残ったりしないけれど、やはり、かつお節の粉はどうしてもお湯に溶けないのだ。
これもね、きっと、本物のかつお節を使っているというのがセールスポイントなのだけれど、それを微粒子まで細かく削って、お湯に直接入れて漉さないことにより、徹底的に濃く、かつお節の味を出しているつもりなのだろう。
でも、普通というか、街場のお蕎麦屋さん以上、否、ゆで太郎くらいのチェーン店でも、厚削りで出汁を取り、それを取り除くことによって、アクをつゆの中に残さないようにしているのに、このお店みたいに、とにかく無駄なくかつおの味を使いたいためにかつお節をつゆの中に残すような使い方をすると、アクから出る美味しくない味もつゆに残ってしまうのだ。

あ~あ~、何だか、色々な新しい手法を取り入れるのは悪いことではないけれど、とにかく、このお店は、コストをいかに安くするかしか考えていないみたいで、私からすると味的には完全に失敗している。

でもね、食べログの口コミを読んでみると、褒めている人も多いから、私に向かないだけだと思うことにしよう。
今回悪口を書くけれど、今後は触れないようにしたい。

でもね、今後、立ち食いそば屋さんは、押し出し系かどうか、わかるように、店先に書いておいて欲しい。(笑)
by mw17mw | 2015-03-17 12:51 | 飲食店・菓子店 | Comments(0)