人気ブログランキング | 話題のタグを見る

天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

Myにゃんこ物語 23−馴れ々しい!何考えてんのよ!ば~か!

うちのニャン・コーちゃんは、相変わらず、威張っていて、私に全然懐かず、相変わらずベッド下で暮らしている。
Myにゃんこ物語 23−馴れ々しい!何考えてんのよ!ば~か!_d0063149_09045926.jpg


でも、進歩が二つあって、キッチンで、彼女の餌をセットしていると、匂いでわかるのか、毎日だいたい今くらいかなと思って出てくるのか、ベッド下から出てきて、うっとりした顔でこちらを見ていたり、ソワソワしている様子が可愛い。

もう一つは、無一物をえさ皿に入れて差し出すと、真ん丸な目が無一物にくぎ付けになり、高い音で「ニャ~」(何で私の好きなものがわかるの!)と雄たけびをあげた後、私がいなくならないうちから夢中で食べ出すようになったこと。(もちろんベッド下でだけど)
こんなことは初めてであった、今まで、私が近くにいると絶対餌に口をつけなかった。

好きなものなら、私がいても食べるのだ...、だったら、私の手に彼女の大好きな餌を乗せて出せば、手から食べるかも知れないと思えた。
それを試すチャンスだとわかっているのに、なんだか、恥ずかしいし、たかが、手から食べたからと言って、次に何か起きるの?と考えているうち、時期を逸してしまい、無一物に慣れてしまったのか、無一物の入ったエサ皿を彼女の前に出すと、クールな目で、私に「向こうに行け」と合図を送り、私がいなくなるのを待ってから食べるようになってしまった。
(ちょっと離れたところで見ている分には大丈夫)

が、以前から、猫好きさんから、猫好きさんの飼っている猫次郎さんの様子を見ていると、鯛のアラを買ってきて、水煮してほぐしたものは猫の好物だから、コーちゃんにも上げてみたらと言われていたのだが、ある日の夕方、スーパーに行ったら、鯛のアラが半額になっていたので、茹でて、うちの子は歯が二本しかないので、ほぐして骨を取ってあげて、冷めてから、少しだけ出してあげたら、本当に美味しそうに、私がいなくならなくても食べだしたのだ。

「これは再びのチャンス、逃がしてはなるまい」と思えて、そのお皿を全て食べ終わるのを見届けて、次は、私の手に鯛のほぐし身を乗せて、ベッドの下にいるコーちゃんの前あたりに差し入れてみた。(私の顔はベッド上)
そうしたら、にゃ~と、困ったというような声がしてから、人の手をピシャっと前足で叩き、手から鯛を落とそうとしたが、落ちなかった様子が感じられた。
そうか、やはり、私の手から直接食べるのはまだまだ抵抗があるのかと思い、手に置いた餌をエサ皿に移して、出し直して食べさせてあげた。(図々しいことに、そのあと、三皿めを所望されたが、無視した)

その日はその後何事もなかったのだ。

でも、次の日の朝から、コーちゃんは、とても攻撃的な態度になり、私を見ると、怒り狂って、威嚇するようになった。

私の観察によると、猫って本当におバカというか、たぶん、意外なことが起きたり、例えば、雷がひどかったりすると、ショックで頭の中が真っ白になって、何を考えていいかわからなくなるのではないだろうか?
その状態が収まると、徐々に自分の心の中に、その時に感じた怒りとか怖かった思い出が、じわっと浮かぶのかも。
そこまで、少なくとも半日はかかるみたい。(笑)

とにもかくにも、コーちゃんは、私の手に餌を乗せて差し出した日の次の日の朝から、私を睨みつけて、化け猫みたいな口の形で、「ガオー」とライオンみたいな唸り声を挙げて、私を脅かす、何だか、拉致してきたときに戻ってしまったみたい。

たぶん、彼女からしたら、「な~に~、昨晩は、馴れ馴れしく、あんたの手に私の好物なんか乗せて出して!あなた、何様のつもり?私はあんたに全然心を許していないし、嫌いなのだから、この誘拐犯!私が最近心を許したのは、おいしい魚料理であって、あんたじゃないのよ。それを勘違いして、自分の手に私の好物を乗せて差し出すなんて、何考えてるのよ~、ば~か!十年早いわよ!」みたいな感じなのだろうな。

でも、その怒りも2日くらいで収まって、ほっ!

そんな、私には全然心を開かず、頑なで融通の利かないおバカなニャン・コーちゃんだけれど、それでも、我が部屋のベッド下で、無防備且つ屈託もない様子で寝ていたり、おいしい餌の予感にドキドキとサンバのリズムでうろちょろしたりするのを見ると、そんなことをしてくれるのはこの子しかいないわけで、私には懐いてはくれないけれど、やはり、それはそれなりに可愛い。

ま、本当にまったく懐かない猫だけれど、元野良で、人間との生活をきっちり分けてくれるから、人の都合もお構いなく、「撫でて、撫でて」と来ることもなく、時間は取られないし、例えば、ゴミ箱や台所の食べ物を漁って掃除の量を増やすことも全然なく、世話が焼けないし大人しい。(猫えさを冷蔵庫にしまうのを忘れて出しっぱなしでも、コーちゃんは全然寄ってこない)
また、体重3㎏くらいの小柄な猫なので、餌代も余りかからず、私向きだと思っている。(そうそう、余りに、野良っぽいので、名前を「モトノーラ」にしようか、思案中。<携帯の会社のモトローラみたいでしょう>)

そうは言っても、いつかは懐いて欲しい。

そういえば、彼女が野良のとき、1か月近く、2,3日置きに、彼女に餌をあげに行っていたのだけれど、その間に、コーちゃんが心を許して、自動車の底から頭を差し出し、撫でさせる人を二人見た覚えがある。

それぞれ、別々の男女一人ずつで、共通点は、「いつもにこやかで穏やかな感じ、一度もいじわるされたこともなく、いじわるしたこともない」ような若い男女各一名であった。
悪い言い方をすれば、本当に穏やかに育っていて、まだ、世間の荒波にもまれたことのない感じの人たち。

野良のコーちゃんとしては、あそこまで、若くて、穏やかな雰囲気を持っている人でないと、自分を触らせる気にならないのかも知れない。
そのことを思い出すと、若くないし、いつもにこやかではない私に馴れるまで相当時間がかかることは覚悟しなくては。

コーちゃんには、野良として暮らした五年間の歴史と知恵があり、急に家猫にされても、どうしても野良としての経験に基づいた考え方しかできないのだろう。

そういえば、猫の集会なぞを読んでも、二〇歳くらいの娘さんと五〇歳くらいのお母さんと一緒に暮らしている猫は、どうしても若い娘さんに懐いてしまうみたいだ。
きっと、本能的に、若い人に懐いたほうが、餌をもらえる期間が長いと、猫がわかっているからではと思うのだが。

でもね、猫って、自分なりの考えで生きているところが可愛いよ。
Commented by marin-ba at 2014-07-11 21:26 x
今回は、お返事が書けるようで嬉しいです。(非公開コメだと返事できないみたいです)、
そうなの、うちのモトノーラ嬢、本当に私に対して強気で困ってしまいます。怖い顔されるのは馴れました!(笑)
その他のことについては、例えば、ボールをコロコロ投げても逃げてしまう子なのに、私にだけ強気!少しは良い子になるように「にゃん様」とか読んでますが、全然上品になってくれません。(アンと花子の「蓮さま」の真似。

Commented by はづき at 2014-07-14 10:09 x
ず~っと前にエキサイトのブログでコメントさせてもらったはづきと申します。
モトノーラちゃん(この表現、とてもツボにハマりました笑)の記事をとても楽しみにしています。
子供達(7歳と1歳がいるのです)がもう少し成長したら猫を飼いたいと思っており、今は猫ブログで色々な妄想を膨らませています。
とある猫の保護団体のブログで興味深い記事をみつけたので、お知らせしたいと思いました。
こちらの保護団体では、懐かなくて手に負えない猫に対して、歯ブラシを使ってゴロニャンな性格の猫に変化させているそうです。
http://joutokai.blog.fc2.com/blog-entry-2.html
かなり自立心旺盛なモトノーラちゃんに如何でしょうか?!

Commented by marin-ba at 2014-07-14 12:56 x
> はづきさん
コメントありがとうございます。将来、良い猫ちゃんに巡り合えるといいですね、なるべく、赤ちゃんのうちにもらってきたほうが懐いて可愛いと思います。
うちのコーちゃん、長所少ない猫ですが、家具で爪を研がず、段ボールの爪とぎで爪を研ぐところだけは、良い猫だと思っております。
教えていただいたページ、拝見しました、さっそく、長い棒を探して、歯ブラシをつけて試してみたいと思います。
ただ、うちのモトノーラ嬢は、私には強気なのですが、ベッド下に何かを差し込んだり、ボールを転がして入れると、逃げてしまうタイプなのです。
だから、今回も逃げられるかもしれませんが、寝込み、静かに襲って撫でてみます。
(結果や途中経過は、またブログで報告します)
また、何か、なつかせる良い手段がありましたら、教えてください。

by mw17mw | 2014-07-09 09:01 | | Comments(3)