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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

玄品ふぐの山口聖二さん逝去

実は、私はこの前までの一年、玄品ふぐという東京と大阪でチェーン展開しているふぐ料理屋さんとちょっと関わりがあった。

勉強会が5,6回あって、料理だけではなく、玄品ふぐさんの営業方針や考え方に触れることができた。
ひしひしと感じたのは、その説明する方の社長に対する信頼感・愛情と「人と会社を育てようという姿勢」であった。

いただいた会社案内を読んでも、はっきりと「人を育てる」ことがうたわれていた。
この会社はただの儲け主義ではない、何か従業員を育てようという気のある会社だと感じた。

とても「はかない関係の仕事」だったのだが、どうせちょっとでも仕事をするのなら、従業員を使い捨てとかロボット化している会社より、育てることを大切にする会社の方が良いと思った。

「人を育てることを大切にする姿勢」は、結局、創業者の方の考え方だと思った。
どうも、創業者の方はまだ若いのだけれど、自分で始めた小さなふぐ料理屋を発展させ、沢山の人を雇い、自分で店が持てるように育てた他、ふぐの買い付けから始まり、最終的には、地上でのふぐの養殖を成功させた人のようであった。
その人は、裸一貫ということではないのだけれど、自分の技量で、大阪で店舗を増やし、東京にも進出して、一段落したところで、「自分は養殖の研究が好きだから」と会社経営からは外れ、養殖の研究に専念し、会社経営は、自分が育てた人たちに任せたという。
色々読んでいたら、その養殖の研究の帰り、バイクに乗って、交通事故に遭ったらしい。

テレビで一度ドキュメントを見たことがあるのだが、一時間にも満たない番組では、その大きさはわからなかった。何か、改めて、下記ページや玄品さんの会社案内を読むと、スケールの大きな人で八面六臂の活躍の他、人を育てた人だったと感じる。
若くして、このような方が亡くなるのは、本当に惜しい。

全然面識もない方だが、この会社とのひょんなご縁で、この方と長年一緒に働いた方からのお話が聞けて、何となく絵空事ではなく実感として「すごい人だった」と感じることができた。

起業家のアントレ 山口聖二
(目次は4まであるのに、3までしか中味がないのが残念です)

ご冥福をお祈りいたします。
by mw17mw | 2005-11-27 21:49 | Comments(0)