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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

Myにゃんこ物語  1-猫と同居一週間

色々な方々が協力・ご指導くださって、某野良猫と出会ってから35日目、今から一週間前に、合法的に(「非合法ではなく」の方が正しいかも、もしくはどこからも文句が出ない形で)家に連れ帰り、同居を始めた。

結論から言うと、素手での捕獲は無理だったので、「猫の捕獲機」を借りて、捕まえたが、そのことについてはここに詳しく書かない。(まず、私が猫の捕獲に関し、たった一回の経験しかない素人であるから、語る資格がないこと、また、このブログはたくさんの方が読んでくださっているわけで、詳しく書くと、猫を虐待するために捕まえようとする人のヒントになってしまう危険性があるので)

Myにゃんこ物語  1-猫と同居一週間_d0063149_1642322.jpg(右の画像はまだ連れて来て間もなかった頃の画像、全然落ち着いていない様子、表情は化け猫っぽい<笑>)
またまた結論から言うと、その野良猫をそのまま飼うのなら、できれば、捕獲機は使わない方が良いし、使うとしたら、他の人に捕まえてもらった方が良いと思う。
私の場合、自分で捕獲して、自分で家まで運んできて、自分の家のケージに移したのだ。
(但し、本当の仔猫でなければ、素手で捕まえるのは無理だと思う。)

だから、その猫から見れば、私は、「やさしい飼い主になりそうなおばちゃん」ではなく、「餌で釣って、自分をだまくらかし、無理矢理捕獲し、有無を言わさず、他の場所に移動させ、監禁した犯人」だもの、猫にとって、こんなに憎い相手はいないのだ。

その拉致・誘拐・監禁犯のことを猫は絶対忘れない。(一週間以上経って少しは落ち着いたが、基本、その姿勢は変わっていない)

そうなのだ、同居生活の一番最初から、猫さんからすると、「拉致・誘拐・監禁犯との同居」になってしまい、健全な生活ではないようなのだ。
そうなると、猫の方からは一切心を許さないし、どんな親切をしても、「それがあんたの本質じゃないでしょう、また、私をだまそうとしている?あんたの本質は、拉致・誘拐・監禁犯だって、私はわかっているのだから」と恐ろしい顔をして睨むし、爪を立てたり、強烈な猫パンチを繰り出してくる。(こちらは自分が拉致・誘拐してきたなんて、すっかり忘れている気分なのに)

それが実に疲れれるのだ...。
ご飯は殆ど食べない(全然食べないと言いたいところだが、一度、口の周りに餌がついているのを見てしまった)、シャーシャー言う日が続き、余りに疲れるので、(野良猫の生態にも詳しい)相談に乗ってくれる人に「猫が嫌がっているから、元のところへ戻そうか」と相談していた。
でも、「諦めが早すぎる」と言われ、「そうかもしれない」と思うのと同時に「やはり、元に戻した方がこの子の幸せかも」と思っていた。

そして、今回、11月9日の土曜日の夜に連れ帰り、2日後の月曜日の朝に獣医さんに連れて行く時が一番の危機であった。
その時、初めてケージから出そうとしたが、その猫は、ケージの一番上にいたので、ケージの天井を開けて、上から手を入れて取り出すしかなかった。
そうしたら、勿論、猫は上から手が入ってくるのが大嫌いだから大変、シャーシャー言って、死に物狂いの化け猫みたいな顔の戦闘体制で、私から必死で身を守っていた。
「絶対、あんたなんか、触らせてやらないから、あんたに触られるくらいなら、舌噛んで死んでやる!」みたいな迫力の、戦闘体制で全身で私を避ける。

余りの凄まじさに、私もこりゃだめだと思って、車輪がついているケージだったので、高さ110㎝のケージの天井を閉じ、猫をケージに入れたまま、市中引き回しのように、歩いて5分の獣医さんのところに連れて行ってしまった。
(ケージのまま、獣医さんに引き渡すと、獣医さんたちはそっとケージを開け、一番下にいた猫にタオルをかけたら、おとなしく出てくれたそうなのだ。<確かに私の耳にもこの猫の獣医さんたち向けの「にゃ~」という可愛い声が聞こえてきた。本当に、相手を選ぶ猫なんだから、プリプリ>)

このように猫と戦っていた時、猫に食欲がなかったし、もし、猫が連れて来られたことが気に入らなくて、絶食するようなことになったら、その時は、命にかかわることだから、元いた場所に帰すしかないと思った。(本当はいけないことらしいが)
そうなった時に、このように、私一人で猫をキャリーバッグに入れられない可能性が高い、それなら、今回獣医さんに行ったついでに、猫用キャリーバッグに移してもらい、そのまま、元いた場所に返しに行くしかないと考えたのだ。

で、獣医さんにその話をすると、まだ、連れてきて3日だったら、もっと様子を見る必要がある。
(獣医さんや看護婦さんって、基本的に野良猫を家猫にすることが正しいと確信している人たちなのだ)
少しでもいいから餌を食べていればどうにかなるけれど、絶食が2週間続くのは猫の健康上良くないとのこと。
ということで、少なくとも、連れてきて一週間は様子を見て、一週間後に少しでも餌を食べていれば元に戻さないで大丈夫だからと言われて、また、ケージに入れたまま、猫を家に連れ帰った。

Myにゃんこ物語  1-猫と同居一週間_d0063149_1643379.jpg(この画像は昨日撮影したものかな、少し、落ち着いた表情だと思うけれど、ま、突然捕獲されてケージに入れられたことで途方に暮れているのかも知れないとも思える表情)
で、その後、猫のことで相談に乗ってくださる方が、日差しを浴びさせたり、周囲の様子を見せたらどうかと提案してくださった。
それまでは、布で覆って、周囲が見えない方が落ち着くとのことだったので、暖房のこともあり、シーツや毛布でケージを覆っていた中で暮らしていたが、天気が良い午前中は、ケージから覆いを外し太陽光線を浴びさせるようにしたら、猫が落ち着き出した。(目を細めて、日向ぼっこがてら、うとうとするようになったみたい)

猫の視力について、このページを少し下に行った「人間と猫の見ている世界の違い」が参考になる。(猫は暗闇の中では物がはっきり見えるが、明るいところでは近眼のように物がぼーっと見えるみたい。そのおかげで、太陽光線の中にいる間、猫はどちらかというと戦闘モードになれないで、ぼけっとしてられるのかも)

それまでは、常に、私を見ると、シャーシャー言って、戦いを挑んでくる感じだったのに、目を細めて、私を意識しない時間ができた感じ。
こうして、私に攻撃的でない時間ができたので、この猫に接しても大分疲れないようになった。
(これで助かったのだ、例えば、親は子供ができて忙しくても、子供の笑顔に癒されるから、その忙しさを乗り越えられるのだ。
その点、今回の猫は、私を見る度に、怒りまくって、シャーシャー威嚇してきたので、私はその間、知らず知らずにすごく疲れてしまった。
確かに、子供は笑顔を見せてくれるから親は育てられるのだ、これがあの猫のように怒りまくっていたら、育てられないかも)

また、猫を獣医さんに連れて行って、元いた場所に戻すことを断念した日、家に連れて帰ったのだが、午後から急に天気が悪くなり、雨が降り出し、気温が低下した。
そうしたら、「あ~、猫を野に戻さなくて良かった」と心から思えたのだ。
こんなに天気が悪くなると知らなかったとは言え、こんな状態の時、野良猫に戻したら、私はその子がどうなったか心配で仕方がないと思った。
で、そんな思いをしないで済んだことを心から神様に感謝した。

ということは、これから、どんどん寒くなる季節、猫を野に戻すことは、辛い目に遭わせる可能性が高いということだもの、私にはできない...。
なつかない、シャーシャー言うみたいなことはあっても、とにかく、この猫さんが、元気で、暖かいところで、食べ物に困らず暮らしてくれれば、それでいいかなという気になった。

ということで、その猫は、3日間で私の家族になった。

「赤い糸で結ばれている」という程のことはなかった、ただ、ただ、拾って来た時期が寒い季節に向かう時期だから、元に返すのが忍びないというだけの話かも知れない。
それでも、縁は縁。
Commented at 2013-11-18 18:12 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 6ニャンの母 at 2013-11-19 00:45 x
我が家の6ニャンのうちの1ニャン=母猫が初めて我が家に来た時、もともと人懐っこい性格だったので威嚇はされませんでしたが、にゃーにゃー言われても「この子は何を訴えてるのか?」分かりませんでした。コミュニケーションが取れるようになるまで数か月かかりました。「子育て」は気長にやっていくしかありません。頑張って下さい。
Commented by mw17mw at 2013-11-19 08:59
>〇〇サさん
あれだけの文章で、「大変」だとわかっていただき、大変嬉しいです。
やはり、使い慣れない捕獲機を使ったり、猫の気持ちになって、生まれ故郷から連れ去ることが良いのか悪いのか、悩みました。(今でもすっきりはしていません)

早く、私を拉致犯人であることを忘れてくれたら良いのですが。
今のところ、「誰か~、この人は私を拉致した犯人ですよ~」と言いたげです。(笑)

まだ、飼って10日目くらい、まだまだ、わからないこと沢山あります、また、教えてくださいね。
Commented by mw17mw at 2013-11-19 09:00
>6ニャンの母さん
数か月経って、コミュニケーションが取れるようになる、憧れます。
今、うちのコーちゃんは、時々、何か話しますが、意味が全然わかりません。
気長に頑張ります。
また、色々教えてくださいね。
by mw17mw | 2013-11-18 17:00 | | Comments(4)