谷中界隈-魚て津のランチちらし
2013年 09月 04日
両方ともある場所はわかるし、入ってみたいけれど勇気がなくて入っていなかったお店なのだ。
で、どちらから先に入るかというと、魚て津さんにした。
というのは、今から、40年くらい前、大学生から銀行員になった頃、家庭教師の謝礼とか銀行からのお給料やボーナスを使える身分だったので、湯島の魚て津さんから、徒歩5分くらいに住む高校時代の友人と何度か行ったことがあるので、以前から、こちらの谷中の暖簾分けのお店についても興味と親近感が湧いていたのだ。
(と言いながら、何せ、40年くらい前の話なので、お店の雰囲気は覚えているのだが、どんなお寿司だったかとか一切覚えていない。ただ、その頃、上野広小路から湯島にかけてだったら、この魚て津さんが老舗と言われていたと思う)
今で言う、阿吽という四川坦々麺で有名なお店の場所が、「湯島の魚て津」の場所。(建物自体は昔のまま)
湯島に比べたら相当庶民的な感じの魚て津さんは、夕焼けだんだんを降りた左側にあり、興味津々尋ねていくと、土日祭日も営業していて、お昼は、「ちらしずし」1200円一本らしい。
お店の中に入って行くと、カウンター6席の、4人掛けテーブル3つの小さなお店。(湯島の魚て津はもっと大きかったし、確か、二階も宴会場であったのではと思うのだ)
お店の人と古くからのお客さんらしき方の会話が聞こえてきたが、2年前に先代が亡くなったらしい。(きっとこの先代さんが湯島のお店で修行されたのだろう)
で、ちらしの内容はとても良いと思った。
江戸前だから、かんぴょうとかでんぶも入っているのだけれど、それほど量は多くないし、様々な具材が少しずつ入っていてとても楽しいし、しかも、中トロと赤身なぞのマグロ類もしっかりしたもので、美味しかった。
こちらの魚て津さんのちらしは、江戸前のお寿司屋の正統派のちらしだと思うし、この内容で1200円なら、本当にリーズナブルと思う。
(ただ、一回しか食べていないので、これはただ一回だけ食べた評価と思ってほしい。こういうものは、何回か食べているうちに、口が慣れてくるとまた評価が変わる可能性はある。→例えば、ご飯の質を落として、まぐろの質は高いお寿司屋があったとする。そうすると、最初は、まぐろの質の高さにそのお店のまぐろ丼を美味しく感じるのだが、慣れてくると、御飯がまずいから、まぐろの質とご飯のバランスが気になってくるということもあるのだ。ま、このお店は、御飯もまぐろも質が高かったから、大丈夫だとは思うのだが)
お勘定をする場所のところに、湯島の魚て津の写真と歴史を書いたパネルがあった。
私としてはこの食べ方は初めて見たのだけれど、私のようにいちいち具にお醤油皿でお醤油をつけながら食べるのとどちらが美味しいのだろう?
谷中銀座界隈、私が保守的でケチな性格のせいだと思うのだが、色々なお店を巡ることをしていないから、推薦できるお店は少ない。
でも、このお店、1200円をランチに支払っても良いという方には、お勧めできる。
(谷中の有名な寿司店乃池さんの並のちらしが1600円だから、やはり、こちらの方がリーズナブル?とは思うが、きっと、乃池さんの方は食べたことがないから、安易にそうは決めつけられない。多分、乃池さんの方が老舗だから、価格に比例して品質が高いのではと想像している。)
ああ、本当に懐かしい!湯島もこちらも何回となく行った事があります。谷中は、上野まで出前もしてくれていた時代もありました。
私は3年保育は文京区、2年保育からはもっと遠くと、地元の幼稚園、学校に通った事がないので、地元のお友達と言うのが1人も居ません。近所の子ども達も、私立組が殆どだったのです。だから大人になって、こうして、真凛馬さんのブログで、昔からのお店の事を読むと本当に嬉しくなります。いつもありがとうございます。
あの湯島の魚て津いらしたことのある方が現われるとは予想していませんでした。
結局あのお店はいつまで営業していたのでしょうね?
ま、地元の学校全然通わなかったという方がいても不思議ではあませんね。
私立がいいのか、地元密着が良いのか難しいところです。
私の場合、地元の学校に通ったのに、幼馴染と全然繋がっていないところが問題です。(笑)
この練りワサビ醤油、八年ほど前に初めて遭遇して驚きました。もっと驚いたのは、ちらしや鉄火丼のほぼ全員が得意気にワサビを溶き、箸を伝わせて渦巻きを描いていたことです
爆発的なヒットですね(笑)ルーツはテレビかな?
そうですよね、そうですよね。
その隣の人の行動を見て「こうやって食べるものらしい」というセリフを聞いても、真似ようという気が全然起きませんでした。
なぜなら、生まれてこの方、見たことのない食べ方だったからです。
テレビなのでしょうかね、きっと。(もしくは、東京外の食べ方かも知れませんね)