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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

入谷界隈-「大塚」で天ぷらランチ

地名で言うと、大塚さんは、「入谷」にあるのだが、本当に入谷のはずれで、入谷駅からも遠いし、国際通りより一本西側いう感じのところにある。(あ、そうだ、北めぐりんと南めぐりんの乗り換え停留所の先)

私の家から行くと、かっぱ橋道具街を北へ歩いて行き、言問い通りをわたり、右に金竜小学校を見ながら、それでも北に進むと、そこは、「光月通り」と名付けられた、三ノ輪方面に向かう道で、今の季節だと八重桜が咲き誇る通りになるのだけれど、その左側すぐ。
だから、私の感覚から言うと、入谷というより、かっぱ橋の北側という感じ。
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台東区三筋の天ぷらの名店「みやこし」で長年修業された大塚さんが、自宅で開業したとのこと、確か、まだ2年も経っていないと思うが、評判が評判を呼んでいるお店らしい。

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お店は新しくてとてもきれい、L字型カウンター8席に、4人用のテーブルが2つ。
私は、土曜日の12時過ぎについて、一つだけ空いていたカウンター席に座ることができた。
その後も、ひっきりなしにお客さんが入ってきて、人気のほどが良くわかった。

大塚さんが、「席には座れますが、揚げ出すのは20分後ですよ」「40分後ですよ」というのに、「それでも良い」というお客が多かった。一組、サラリーマンがお昼を食べに来たという人たちは諦めて帰って行った。
急ぐ人は、天ぷら定食ではなく、天丼を頼んだ方が良いかも。)

カウンターの中には、大塚さんが一人。(思ったより、若い人であった。)
声も出るし、感じが良い人であった。

お昼のメニューは下記の通り。(消費税別)
 ランチ定食          900円
  〃   (かき揚げ付き) 1200円
 天丼            1000円

 上天ぷら定食
   梅 7品         2,200円
   竹 9品         2,800円
   松 11品        4,000円
 上天丼            1,800円

勿論、私は、かき揚げ付きランチ定食。

私は、L字形のカウンターの曲がり角に座り、右側の並びが既に食べ終わりそうな親子連れ。
左側直角の関係が、まだ、何も用意されていない、常連と思われる品の良い紳士風の人であった。

大塚さんは、入ってきた順番に揚げるようで、親子連れが終わったら、私とその紳士風の人かなと思ったら、紳士風の人は、ランチではなく、上天ぷら定食のようで、私はその後というか、少し重なってはいたが、まずは、紳士風の上天ぷらから揚げ始めた。

待っている間、右隣の親子連れの子供が「だめじゃないの!」と怒られていた。
何かと思ったら、天つゆをごくごく飲んでしまったのだって。(笑)

話題は変わるが、左隣の上天ぷらの人との違いが、良くわかった。
まずは、天つゆとか、お新香が運ばれてきたのだが、上だと、大根おろしが天つゆの容器と別だけれど、ランチ定食の場合は、天つゆの容器に大根おろしが入っていた。
また、お新香は、ランチが、柴漬けとたくあんであったが、上の方はそこにきゅうりが加わっていた。(ご飯のお代わりは、ランチだろうと上だろうと自由であった。)

ま~上の人と比べながら食べるのもいかがなものかと思うが、そういうシチュエーションになってしまったのだから、仕方がない。
比べてわかったことは、全ての天ぷらの大きさが、ランチの場合、上の半分であること。
また、海老なのだが、上の場合は、冷蔵庫から「活車海老」と印刷された箱を出してきて、その中のお頭付きを揚げていた。
勿論、鮮度が良いから、本体とは別に揚げた頭も出されていたが、ランチの場合は、それとは別の、海老であったし、勿論、頭は出てこなかった。
ここらへんは、価格が半分と言ってしまえば、ま~納得できる。(頭のない海老だって、新鮮で十分美味しかった。)

全体、揚げ立てだし、腕は良いしで、美味しかった。
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ただ、このお店の天つゆは、子供がごくごく飲んでいたのでわかるように、味が薄い。
その分、ご飯に合わなくて、私としては初めて、天ぷら屋で、塩で食べた方が美味しいと思った。
私は、本当は天つゆにじゃぼんと揚げ立ての天ぷらを浸して食べるのが好きな、無粋なタイプのだけれど、この味の薄さでは、ご飯のおかずにならないと思ってしまった。(小柱のかき揚げのみ、天つゆの方が美味しかった)
ま~、そこらへんの相性は私と合わないかも。

ご飯もおみそ汁も普通より美味しいけれど、特段という程ではないような気がする。
最後、デザートにゆずのシャーベットが出て終わり。

私のが揚げ終わった後、2人連れの人たちの用意が始まった。
それを見ると、大きな柱が二つに切られたのだが、確か、私には、柱は出てこなかった...その代わり、なんだか、最後に付け足しのように、海老がもう1本出てきたっけ。
後で考えると、上の人には、大きな貝柱を2つに切った物が2つ出され、ランチの人には、一人半個ずつなのだ、きっと。
それで、二人客なら、一つがすぐに出てしまうけれど、一人客に出すと、半分余ってしまう、それが残るかも知れないし、長い時間、切った状態で保存しなくてはならないことを嫌ったのだろう。
ということで、このお店で、ランチの天ぷら定食を食べるとしたら、偶数で行くことがお奨め。

評判のことだけはあると思うが、私としては、みやこしの方が好きかな?
(そうだ、みやこしの方がカウンターに座っても、それ程、内部の作業は見えないので、落ち着いて食べられるのだが、大塚は、全てが丸見えで、私のように、好奇心の強いタイプだと、その作業から目が離れなくなってしまうので、落ち着かないのかも知れない。う~ん、座る位置が良くなかったかも。L字形カウンターの3人がけの方に座れば、手元が見えなくて良いかも。)

遠くの方は、かっぱ橋道具街のランチに良いと思う。

しかし、この光月通りは、大塚さんを出た後、チーズケーキ屋のハーディがあったり、もう少し先にには、黄身しぐれが絶品の龍月さん、そこを更にまっすぐ行って、昭和通りに突き当たり、そこをわたると、あわきび大福などが美味しい花月堂があり、そういう意味では、一見地味で何もなさそうなのだけれど、隠れたお菓子ロード。
そのことについては、また別の機会に書くつもり。
Commented at 2013-04-04 21:29 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by mw17mw | 2013-04-03 22:26 | 飲食店・菓子店 | Comments(1)