お誕生日おめでとう>自分
2012年 12月 17日
今日で、私は、恥ずかしながら、満60歳になるのだ。
今まで、自分のお誕生日に特別に何かを書くことはなかったが、今回は、私にとって特別なお誕生日なので、書くことにする。
私は、結果的に、家庭を作って次世代を育てたわけでもなく、仕事の面でも社会的にも、これと言った業績もなく、会社も途中で辞めてしまった、のほほんとした役立たずのおばさんで、還暦なのだけれど、一度も結婚しなかったし、今一人で気楽に暮らしているせいか、気が若く、今回のお誕生日は「還暦」というより「三度目の成人式」という気がしてならない。
普通は、年に年を、人生に人生を積み重ねていくものだけれど、私の場合、幼い頃の家庭環境のせいで、結婚とか夫婦仲について感性が欠落したというか、暗いイメージを知らず知らずに身につけて育ってしまったらしく、普通の女性の人生に普通に積み重なるもの、恋愛とか結婚とか新たな家庭・出産・子育てが積み重ならなかったから、「60年、人間としてやるべきことは一通りやった」という「還暦」の重みが全然なく、「まだ身体が自由に動きそうなこれからの最後の20年、どう生きるか」の方に興味が湧くのだと思う。
一度目の20歳の成人式の時の私は、幼い時からのやむを得ない家庭内の不協和音で心が育ち損なった木偶の坊(でくのぼう)のような人間で、考えてみれば、温かい人間関係を作った経験やノウハウが全くなく、すなわち、そういう能力がなかったのだ。(そういう状態で「年頃だから結婚しろ」と言われても、ただただ怖いだけ。<笑>)
そして、20歳以降何をすれば良いかもわからなかったし、何の希望もなかった。(ま~、自分でお金を稼げるようになりたい程度の希望はあった。)
二度目の40歳の成人式の時は、ややマシな精神状態の私であったが、父が短期間に発病・入院・他界してしまったので、自分のことを第一に考えることは諦め、母と家のことを中心に考える生活に移行した。(父の有難味がわかっての自然な行動であった。)
今回の三度めの60歳の成人式は、比較的穏やかに暮らした20年の後であり、初めて、得心が行く「自分のことを自分の心と頭で考えられる状態」で迎えられる成人式なのである、ようやく。
そして、本当に今回のお誕生日は私にとって感慨深い、とうとう60歳になってしまい、多分、長くても、後20年くらいしか、身体が自由に動かないかも知れない段階に来てしまったのだ、そして、その後は、自力で生活することもできなくなるかも知れないのだ。
もしかして、それも私の勝手な希望的観測で、自由に動き回れたり、自由気ままに好きなものを食べられる時期は、もっと短いかも知れない。
そう考えると、これからの毎日全てが大切な時間なのだとひしひしと感じている。
今まで、思い通りにならなかったし、私の今までの全生涯を振り返ると、やはり、人を大切にしなかったり、人に迷惑をかけたことの方が多かったし、感謝しながら暮らすことの方が少なかったと反省している。
でも、全生涯を通して言えば、27歳の時、自分が育ち損なっていて、「心」ができていないことに気付く出会いが起き、それ以降、フロムの「愛するということ」を教科書に生き方を変えるよう、心が育つことを心がけて早33年が経ち、この10年くらい、私にも「心」ができて、普通の人間・普通の女性に近くなったと感じている。
それに、「ぎくしゃくした不協和音の家庭」しか知らなかった私であるが、父他界後、母と暮らした十年は、改めて振り返ってみると「不協和音のない穏やかな、お互いを思いやる温かい家庭」だったことに最近気が付いた。
だから、私の心が育たなかった原因の「不協和音の家庭しか知らないコンプレックス」も消えたと考えている。
それは、まともな心を持った人間になろうと地道に努力してきた私への「神様からのプレゼント」に違いない、それで一応の区切りが付いたかも。
(もう、私は「不協和音がひどい家庭」しか知らない人間ではなくなったのだ)
だから、これからの二十年、普通の穏やかな生活を積み重ねて来た自分の意志通りに過ごせる日々が多いことを祈るばかり。(まだ、何をしていくかは決まっていない)
本当は、何か大きなことをしたいという気持ちもないではないのだ。
でも、私は、一つの仕事に専念するような人生は歩めなかったし、何かに超一流とか人様に自慢できるような特技も才能もないままに60歳を迎えることになったし、60から新しいことをしても、食いしん坊で美味しいものを食べながらでないと元気に生きられない人間だから、そうそううまく行かないのではと、活動については諦め気味。
私に誇れるものと言ったら、このブログをずっと続けたことと食いしん坊であること、美味しいものに対する執着心と行動力くらい。(笑)
ま~、とにかく恥ずかしいくらい成長の遅かった私ではあるが、それでも、とりあえず、今日、
「おめでとう>自分、
頑張ろうね>自分、
健康に気をつけて全てを大切に仲良く暮らそうね>自分、
毎日毎日を大切にしようね>自分、
取り敢えず美味しいものを食べ続けようね>自分」
と言いたい。(笑)
また、60歳を目指して始めたわけではないのだけれど、最近ダイエットにも成功したし、シミも殆ど取れたので、取り敢えずは、身ぎれいなおばあさんの線を維持しながら、笑顔で暮らそうと思う。(笑)
(「笑顔」というのは、自分の環境や人生を受け入れているという証拠だし、年を取ったとは言え、汚いより身なりを整えて身ぎれいな方が世の中渡りやすいし...<笑>)←私の場合、余り服装にこだわらず、オシャレも忘れて暮らしていた、これからはオシャレして暮らそうと思うが、それはきっと、世間一般で言ったら、「オシャレ」ではなく「ごく普通の身だしなみの程度」だと思う。(笑)
私のこれからの20年が明るく温かいものでありますように...。
以前からの友人や親せきと、今後とも友好的な関係が続きますように...。
また、老若男女を問わず、これから知り合うであろう多くの人々が素敵で、沢山の温かい人間関係が築けますように...。
私が、社会的にも、人の幸せにも、役に立つ人間でありますように...。
丁寧に生きられますように...。
老化がゆっくりでありますように...。(笑)
そして、美味しいものが沢山食べられますように...。(笑)
なんて色々書いたが、何が起きても起きなくても良いのだ、まだまだ欠点が沢山あるままではあるし、明日から急に新しい人生が始まるわけでもなく、昨日と同じ日が延々と続くのだろうけれど、とにかく「心がちゃんと育った人間として堂々とした人生」が歩めれば、それで良しとしよう。
ご無沙汰しています。
今の時代、60代なんて、まだまだこれからですよ(^^)
どうぞ幸多い一年になりますように。
風邪や胃腸炎が流行っています。
ご自愛の上、楽しいお正月をお迎えくださいね
私ももうすぐ55歳の誕生日です。連れあいはいますが、独身です。この歳になると、人生の見方が少し変わってきますね。
会社ではセカンドライフガイダンスという、定年後の人生の向かい合い方のガイダンスがあって、これまでの「仕事中心」から「自分と家族中心」の生活へのシフトの準備のためのものです。今からの人生をいかに充実したものにするかとても大切ですね。
サイト主様の食べ物の記事とお店の話、いつもなるほどと思いながら読ませていただいています。ありがとうございます。
少し早いですが、よいお年を!
以前より楽しくブログ拝見していました。
実は近いエリアに住んでいるので、美味しいお店情報を
いつも参考にさせていただいてます。
これからもお元気で、プログ楽しみにしてます!
有難うございます、たしかに50過ぎると人生の見方が変わって来るかも知れません。
それに、例えば、60まで会社勤務に全精力を傾けて、突然退職しても多分、退職後の環境が違い過ぎて、絶対楽しくないと思います。
やはり、それ相応の準備しておかなくてはと私も思います。
退職後の生きがいは人それぞれですが、組織と仕事がなくなって、家庭や地域に入った時、それが突然だとショックが大きいと思います。
私も60を迎える13年間、家にいて準備期間を設けましたが、それでも、次が見つからず困っています。(笑)
malibusurfさんの前にコメントいただいた方のコメント、間違えて削除してしまったようです。
大変申し訳ありません、できましたら、もう一度コメントを書いていただけないでしょうか?
本当にごめんなさい。
元気で、ワクワクすることがいっぱいある1年でありますように!
(^_^)/
年上だとは存じてましたがそんなご年齢だったとは!!!お若い!!!
あまりコメントはしてませんがいつもRSSで読んでます。
これからも、まりんばさんらしいブログを書いて下さい。
ダイエット記事も参考にしてます。
有難うございます、確かに自分に「喝!」を入れながらでないと、流されてしまうかも知れません。心がけます。
有難うございます、ワクワク、大好きなのです、私もたくさんあることを祈ってしまいます。
有難うございます。私、文京区も大好きなのです、これからも文京区方面、出歩くつもりですので、乞うご期待!(なんちゃって)
健康でお元気で、これからも活発に食探求の散策と執筆をお続けになりますよう。
今の60才は昔の50才や45才くらいののように感じます。
イスラエルの大統領シモン・ペレスさんは89歳現役で本当にお若いです。。
いつも真凛馬さんとご一緒させていただいているように感じています。
勉強させていただいています。
ありがとうございます。
有難うございます。
89歳で現役の大統領なんて、凄いですね。
確かに、今、寿命が長くなっているから、今の40歳は昔の30歳、50歳は40歳、60歳は50歳と私も感じています。
このまま、丈夫で健康で長生きできると良いのですが。
拙い私の文章ですが、喜んでいただけているようなので、これからも頑張ろうと思います。
Sarahさんのご活躍も祈っております。