湯島界隈-「くろぎ」で初ランチ-最高コスパ
2012年 11月 29日
ご一緒したまゆみさんと湯島のつるせの前で待ち合わせて、くろぎに向かう。
くろぎは、春日通りからアキバ側に行った一本目の路地を曲がって行く。
手前にあるラーメン屋さん「げんぞう」に数人の行列ができていて、ちょっと気になる。
暖簾も出ておらず、中に明かりは見えるが、何となく暗い感じ。
ちょうど12時半頃だったので、戸を開けて、「予約してあるのですが、もう入っていいですか」と言って入ってみた。
(右の画像は玄関を入ったところからカウンターの場所を写したもの。)そうしたら、板前さんらしき(もしくは見習いさん?)人に名前を聞かれ、カウンターに通された。
実は、外側からくろぎを見ていて、この建物だったら、絶対靴を脱ぐことになると予想していたのだが、さすが、最近の若い人のお店だけあって、靴は脱がない作りで助かった。(一応、靴を脱ぐことを前提で、新しい靴を履いて来てはいたが)
カウンターは6人掛けで、アイアンシェフで良く映し出される包丁がずらっと並んだ壁、そこに3人くらいの板前さんが作業をしていた。
その他、カウンターの奥には、椅子とテーブルの席があるようであった。
(どうも、人数が少なければ、早いもの順でカウンターに案内されるように見えた)
次から次へとお客さんが入って来て、殆どが若い女性であった。
こんなに多くの若い女性が平日のランチにここに来れるというのも意外であったが、皆、予約を取れた時点で、この日、有給休暇を取ることにしてしまうのだろうか?
席に着くと、飲み物のメニューが渡され、不要な場合はお茶を用意しますと言われた。
まゆみさんと、この際だから飲もうと、八海山の生ビールのグラスを頼んだ、
画像を撮り忘れたが、泡がとても美味しいビールであった。
お昼は、鯛茶漬けのランチ一本ということで、その後は、何も言わなくても、鯛茶漬けセットが運ばれて来た。
この中で、画像ではわからないかも知れないが、白いご飯の輝きがとてもきれいで、ご飯がきっと美味しいに違いないと思った。
通常なら、お味噌汁から食べるものだけれど、ビールが残っていたので、まずは、ビールのおつまみとして切干大根と鶏肉の煮ものと、出汁巻き玉子から食べ始めた。
切干大根の味付けが結構濃くて、軽いビールより、ご飯が食べたくなる味であった、出汁巻き玉子は、丁寧に作られているとは思ったが、ま~、中の上くらいかな?(この2つとお味噌汁は特段美味しいという程ではなかったけれど、千円という価格を考えると、十分な味)
鯛茶漬けについては、「鯛とご飯はお代り自由ですので、まず、一膳目は、お茶をかけずに、そのままお召し上がりください」と説明を受けていたので、その通りに食べてみた。
練り胡麻の和え衣にわさびが合うかしらと思っていたけれど、とても合っていて、たっぷりのワサビも残さず食べてしまった。
鯛は、きっとサクを取った後の切れ端や頭の部分のお肉なのだろうか、色々な形をしていた。
結構厚みのある鯛で噛みごたえもあり、美味しいご飯と相俟って、とても美味しかった。
勿論臭みなぞ全然ない鯛。
一膳目を食べ終わる頃、カウンターから、「お代りをお持ちしましょう」と声がかかり、二膳目が運ばれて来たので、今度は、鯛をご飯の上に乗せて、土瓶から液体をかけてお茶漬けにして食べてみた。
かけてすぐ食べるから、鯛には殆ど火が通らず、殆ど生の状態。
美味しいことは美味しいのだけれど、私は、お茶をかけずに、ご飯と生の鯛で食べる方が美味しいと思った。
(でも、以前、箱根で食べた鯛茶漬けとは比べ物にならない程、美味しかった。)
この2膳目で相当お腹がいっぱいになり、3膳目は頼まなかった。(笑)
これで終わりかと思ったら、「小さいけれど、デザートが付きます」とのことで、運ばれて来たのが、「塩アイスクリーム」とのこと。
ちょっと塩の味がするアイスの上にきなこがかかっていて、これはこれできなこキャラメルを思い出すような味で美味しかった。
お茶もなくなると、すぐ注いでくれるし、大変居心地が良かった。
12時半に入って、13時20分頃、お店を出て来た。
一番気に入ったのは、ご飯の美しさ・美味しさ。
千円のランチでこんなに上質のご飯が食べられること自体が奇跡のように感じた。
久々、上質のご飯に出会えたと思った。
あのご飯は、何米で、どんな道具で炊いたのだろう?(次回はそのことを聞いてみたい)
帰りの道々、まゆみさんと話したのだが、まゆみさん曰く「鯛茶漬けのお茶が出汁でなく、緑茶だったところが残念」。
あ、そうか、そうだ、そうだ、鯛茶漬けには、普通昆布だしなのだけれど、くろぎさんでは、緑茶であった。
確かに、昆布だしだったら、最高だったかも。
私も、「お茶漬けにするより、お茶なしの方が美味しかった」と伝える。
でも、考えてみると、昆布だしを使うと、昆布の費用とか、抽出する手間がかかるから、千円の範囲に収まり切らないのかも知れない。
という欠点はあったものの、コスパや材質などを考えると、本当に良いランチであった。
本当にコスパは最高で、人気があるのも頷けるし、推薦できる。
私は実は2週間後にも予約してあるので、次回、また、違う目でこのランチを見てみたい。
そう言えば、料理の最後頃に、「夜も来て下さい」とのことで、夜のメニューが渡されたが、何でも、12月1日から予約できるのは、来年の5月1日以降の分とのこと。
確かに、夜は高いから中々行けないけれど、それより何より、この半年先の予約しか出来ないところが欠点。
何でも、夜は2部制で、午後9時半からで良いのなら、5月より前の期間でまだ余裕はあるとのこと。
もらった夜のメニューを見ると、確か2万だか三万のコースなので、量もたっぷりだが、小さく「こちらのお献立はお持ち帰り頂けます」と書いてあるから、う~ん、いつか行ってみたい。
ランチなら、1~1.5か月先の予約だし、万が一、同行する予定の人が都合が悪くなっても、千円だから、他の友人を探しやすい。
それが夜となると、2~3万だし、半年後だし、ハードルは高い。
お昼のランチは、毎月1日より来月分の予約を受け付けるとのこと。
私は12月にもう1回行った後、1月2月は寒いからパスして、その後、また行きたいと思う。
次回もすごく楽しみ。(二回目の訪問記)
湯島は、自転車で行ったし、ほぼ地元なので。(笑)
(この後、もう1回くろぎに行く他は、静かに暮らすと思います)
私が思うには、くろぎのランチは、厨房の若い子たちの練習のためのものではないかと思うのです。
ほら、天ぷらのみかわのランチが、若手が揚げるから安いのと同じで、夜の接客には出せないような見習いみたいな子たちに接客や客あしらいの練習をさせるためのものではないかと思います。
(そうしないと、いつまでも人前に出せないから)
だから、千円のランチにくろぎの料理の味を求めるのは無理が大きいのではと思います。(5千円だったらともかく)
それでも、夜の営業に出す立派な鯛の残りを利用し、千円であれだけのものを食べさせてくれるのだから、お店に感謝!です。
桃猫さんには、是非「ぴっといん」に行って欲しいです。
>最近は、店主自らランチでも、ガチの店があります。そういう稀少性に
>来年はもっと出逢いたいです。
お、益々、桃猫さんのブログを熱心に読んでしまいそう。
ま~、でも、そういうお店のランチは基本的に高いでしょうね。
(私の高いという概念=ランチで2~3千円)