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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

本郷界隈-栄児家庭料理で「汁なし坦々麺」

本郷界隈-栄児家庭料理で「汁なし坦々麺」_d0063149_2111670.jpg今日は、本郷の「栄児(ろんあーる)家庭料理」店で、汁なし坦々麺を食べて来た。

場所は、本郷通りの本郷三丁目の交差点を東大とは逆方向に進み、信号3つめのところをくるっと左に曲がるとある。
(但し、上野側から、春日通りを本郷方面に進む場合は、本郷三丁目まで行かずに、本郷消防署前を左に曲がり、そのまま道なりに歩いて行って、くるっと右に曲がった方が近い)




汁なし坦々麺は、サラダがほんのちょっとついてくる他、水餃子が食べ放題で、千円。
辛さは、下記画像のように色々あるようだが、私は「普通」で注文。
本郷界隈-栄児家庭料理で「汁なし坦々麺」_d0063149_2156482.jpg

本郷界隈-栄児家庭料理で「汁なし坦々麺」_d0063149_2112054.jpg席について、汁なし坦々麺を頼んでから、手を洗いに洗面所に行っている間に、もう料理が運ばれていた。
それから、入口近くのスタンドに置いてある水餃子を取りに行ってから、食べ始めた。
(水餃子は、茹で立をお皿に乗せたものであり、下に湯煎をするとか、冷めないような工夫は一切ないもよう)








ここの汁なし坦々麺のビジュアルの一番の特徴は、具がとても少ないこと。
本郷界隈-栄児家庭料理で「汁なし坦々麺」_d0063149_21123269.jpg

上下を返して、麺に、丼の底に溜まっていたたれや油を絡ませながら、食べ始めた。
ここの汁なし坦々麺は、色々な味がバラバラではなく、指揮者がいてまとめていることを感じたのだが、それが熱い油であった。(指揮者は化学調味料かなと予想していたのだが)
だから、味の殆どは良質の油の味であった。(何油か、聞いて来れば良かった、ピーナッツの刻んだものが少し入っていたが、ピーナッツ油ではないような気がする)
麻の味や辣の味をまとめているのは、良質の油だということを感じながら、麺を食べ進んだ。
美味しいことは美味しいのだけれど、私からすると、この味と言うのは、「麻や辣の味がついた油そば」でしかなく、まだ出会ったことのにない新しい味とか未知の料理ではなかったので、がっかり。
(辛さ等は、もう一つ上の「辛口」でも食べられそうな気がした。)

ここの汁なし坦々麺が「本当に本場四川のものと同じ」だったら、「本場四川の汁なし坦々麺って、麻辣味のついた油そば」でしかないのだと思う。
だから、食べ終わって、「久々、油そばが食べられて良かった」という思いと「な~んだ、汁なし坦々麺なんて大袈裟な名前をつけて、ただの麻辣味の油そばじゃないの」というがっかりした気持ちが交錯した。

これは、私が、油そばというか、上海料理のお店で、先に、「葱油拌麺」という料理を先に知って、一時病みつきになったり、自分でも家で作ろうと頑張ったことがあるからそう思うのだと思う。

(「油そば」で検索すると、Wikiに解説が出ていて、日本生まれの日式中華らしいのだが、私は、日本式の「油そば」店は行ったことがないので、誤解のないように、「葱油拌麺」という言葉を使った方が良いかも知れない。
また、「油そば 中国」で検索したら、このページが出て来て、完全に日本式というわけではなく、「そのルーツは、拌麺」と書いてあった。)

食べ放題の小ぶりの水餃子は、皮がもっちりしていて美味しかった。
一度目に取りに行った時のはだいぶ冷めていたが、二度目のものは茹で立てという感じで熱々だったので、余計美味しかったけれど、肉餡に化学調味料の味を感じたのが残念。
でも、もっちりとした、手打ちと思われる皮が魅力的。

千円でCPはどうかというと、水餃子を沢山食べるか食べないかで決まると思う。
もし、ここの汁なし坦々麺が、阿吽と同じ850円で水餃子がつかないとしたら、具が少ないし、とても高いものだと思う。(特に、麻の味の元である花椒に関しては、阿吽の方が清涼感があって、私は好き)
麺自体は平凡だったし。

で、テーブルにメニューの他に、オーナーからの挨拶が置いてあったので、それを見ると、このお店のオーナーは、丸藤栄子さんという女性で、「祖母の味を」と書いてあって、良くわからなかった。
しかし、家に帰ってから、「丸藤栄子」で検索すると、このページが出て来て、この女性は、四川出身の中国人で、日本人と結婚して、日本に住んでいる方だとわかった。(だから、この人が、「これが本場四川の料理」と言えば、それを信じるしかない、何せ、私は四川に行ったことがないのだから)

阿吽の汁なし坦々麺で「指揮者なし」と感じたのは、阿吽では、油を使わず、それを芝麻醤で補おうとしているからではないかと思った。

何だかな~、汁なし坦々麺の正体にちょっとがっかり。
(葱油拌麺を食べた経験がない方にお奨め)
Commented by イガラシ at 2012-08-12 12:01 x
浅草国際通り沿いにある九鼎火鍋屋(http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13101668/) に四川本場担担麺というのがありますが、こちらも具が少ない油そばという感じでした。ごまの風味はまったくありません。ご参考まで。
Commented by mw17mw at 2012-08-12 21:38
>イガラシさん
あ、そうなのですか、だったら、本当に四川の汁なし坦々麺は、油そばの一種なのでしょうね。

このお店、行ったことはないですが、わかります。
一人火鍋があるのですね、寒くなったら、是非行きたいと思います。
by mw17mw | 2012-08-11 21:30 | 飲食店・菓子店 | Comments(2)