DVD「鈴木先生」
2012年 02月 14日
警備員の人に、「何ですか?」と聞いたら、「見て行ってください」とのこと。
近づいてみると、何と、道路のコンクリの一部が剥がされ、そこに、「給水所」という看板とともに、3個ずつ向かい合わせになった口からお水が出ていた。
ふ~ん、どうも、この道路の地下に、給水設備が埋め込んで設置されたようで、震災等の災害があった場合、道路の舗装を切って、その給水設備を地上に出して、ここが給水所になるようなのだ。
その日は、各町内会の役員を招いて、お披露目会を開いているようだった。
そのうち、広報等で、この給水設備を作ったことが大々的に広められるのだろう。
ま、とりあえず、我が家から歩いて20歩くらいのところなので、近くて助かるが、どのくらいの範囲をカバーしているのだろうか。
---本題です---
「家政婦のミタ」が話題になった時、頼りなくて育ち切っていないお父さん役で評判だった長谷川博巳について、「彼の本当の代表作は、『鈴木先生』である」という書き込みを見て、そのドラマに興味を持った。何でも、そのドラマがテレビ東京で放映された時、視聴率は散々で、1~2%台だったそうで、10回で打ち切られたそうだが、その年の「日本民間放送連盟賞 テレビドラマ部門 最優秀賞」を受賞したドラマなのだそうだ。
公立中学校の教師、鈴木先生の話ということらしい。
原作は、「2007年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞」を獲った武富健治原作のコミックなのだそうだ。(きっと、このドラマは、原作も良いのだろう)
TSUTAYAで、10回分5枚のDVDを借りて来て見たら、本当に中々面白かった。
大人の演技者もうまかったけれど、中学生役の子役というのだろうか、十代前半の男の子や女の子の演技がリアルで、それぞれに個性的で、本当に、演技していると言うより、この子は役柄通りの性格なのだろうと思えてくる出来栄え。
この子たちは、児童劇団などに入って幼い時から、役者になりたいと思って来た子たちなのだろう。
皆、アンケートを読むと、このまま役者になりたいという子たちばかりなのだが、こんなに演技がうまくても、将来、役者の仕事が続けられるかわからないのだよね。
そして、主役が来たり、人気が出るなんて、夢のまた夢の子たちばかり。
それでも、演ずるのが好きで、自分なりに自分の使命を自分のものとし、完成度の高い演技の子が多いところが良かった。
どの子もとても可愛いし、どの子も大人になっても役者を続けられればいいなと思う。
(このドラマが放送された時、長谷川博巳は殆ど無名に近かったし、生徒役の子たちも無名の子ばかりで、演出も、「家政婦のミタ」みたいに派手でドキドキさせるようなものではないし、おまけに、「テレビ東京って、ドラマ、作れるの?」みたいな認識の人が多いので、視聴率が上がらなかったのではと思う。)
三鷹の公立中学の2年A組に起こる様々な事件を、長谷川博巳演じる鈴木先生が、自分の人生観を交え、クラスの一人ひとりの心が輝くようなクラスを作りたいという熱意で、独自の指導法で生徒を指導して行くのがメインの話で、鈴木先生の恋愛の話も同時並行で描かれる。
今時の中学生に知り合いはいないし、こんなものかな、こんなにませているの?と思って見て行ったが、子供を持つ親が見たら、とても参考になると思うし、子供のいない人でも、鈴木先生の恋愛過程や道徳観を見ていると、「こういうのが理想だよね」と思えると思う。
そして、色々な問題が起きた時、一つの価値観だけを是とすると、実際、そこからはみ出してはいるけれど、正しいことが沢山あったり、傷つく人も多いという現実もある。
鈴木先生は、真っ直ぐ自分の感覚を信じながら生きて来て、人間は、心も身体も大切にすべきだし、自分のことだけでなく、相手のことも大切にできる人間になれよ、と教えたいのだ。
(しかし、そういう風に考えられるように育ったこと自体が、ラッキーでそんなに多くはないことのような気もする)
全十回の間に、鈴木先生は、周囲に気を配りながらも、自分の信ずる道を歩み、生徒たちからも支持を得るのだが、その過程で、鈴木先生の存在にねたんだり、自分の存在を脅かされたと感じた教師二人が、一人は学校を去り、一人は、精神をおかしくしていく。
それも、何と言うか、鈴木先生という真っ当な存在が触媒となってしまい、彼らが、自分たちの薄っぺらな、深く考えて来なかった精神性や自分の人生を顧みないで、「自分の存在が脅かされそう」という恐怖と「自分を否定されている」という思いでいっぱいになり、脱落して行く人たちのように思えた。
若い時、まだ、ひよこのような時、鈴木先生のような「人生に対する構え」を教えてくれる先生に出会えることは理想。
そういう心構えを知らない大人になり切ってから、出会うのは、最悪かも知れない。
「鈴木先生」お勧めです。

