干しアンズを甘酸っぱく煮る
2011年 08月 21日
食べてみると、確かに乾物としては柔らかめだけれど、味は、酸味だけで、甘さが全然なかった。
いがらしろみさんのレシピの分量とやり方通りに煮てみた。
いがらしさんは、元々ジャムの専門家だからか、シロップに使う砂糖の量が多いような気がする。
砂糖:水が「1:1」もしくは「100:120」くらい。
余り細かく書いては悪いので、ざっと書くと、お水で5分ふっくらするまで煮た後、グラニュー糖を加えて1分煮詰めて、冷やして出来上がり。
冷めてから食べてみると、火を入れる前よりは柔らかいけれど、生のアンズをシロップ煮にしたものに比べると相当固く、歯応えがある、全然形が崩れておらず、あんみつなぞに乗せるあんずはこうやって戻すのかなと思った。
甘さはアンズ内部に大分入って、相当甘くなったが、やはり、酸味が勝っている味。
それにしても、本の分量通りに二倍の量(アンズ100g)と二倍の水とお砂糖でで作ったら、アンズがほんの少々で、シロップが沢山出来てしまった。
その上、そのシロップには、薄ら、アンズの味が移っているものの、生アンズのシロップに比べたら、アンズの味の溶けだし方が少なく、私の好みではない「小ざっぱりとしたシロップ」であった。
で、まずは、一度目でできたシロップを使って、もう100gのアンズを煮ることにした。
最初ふっくらさせるために、ひたひたの水で煮たが、その後、甘みをつける段階では、一度目にできたシロップを入れて煮た。
冷めたら、一度目と二度目のあんずを合わせて出来上がり。
あんずの量は増えたけれど、やはり、私としては、とろけるようなあんずと、あんずの実が溶けだしたようなシロップが欲しいから、どうしたものかと考えた。
こうなったら、圧力鍋しかないでしょうと思った。
ただ、私の圧力鍋は、4.5リットルタイプだから、圧力鍋を使うなら、作ったもの全部を煮直さないと、量が足りないと思った。
圧力鍋で高温で煮てしまうと、アンズの酸味が薄くなるかなと思ったが、今回の乾物のアンズは相当酸味が強いから、やってみようという気になった。
色々考えて、圧力鍋に全てのアンズとシロップを入れて、圧がかかって3分加熱した後、消火、圧が抜けるまで自然放置してみた。
そうしたら、アンズは見違えるように柔らかく煮えて、ちぎれるほど。
だけれど、生のアンズに火を入れたのとはやはりどこかが違う。
シロップも、杏が溶け出して、アンズの色が濃くなった感じ。
大分、欲しいものに近づいた感じ、でも、甘過ぎるのだな~、いがらしろみさんのレシピで作ったシロップが砂糖:水が1:1で、私の好みより、相当甘いことも、邪魔をしているかも。
次回、今回の200gのアンズを食べ終わったら、残り100gは、最初から圧力鍋で、もうちょっとお砂糖少なめで煮てみようと思う。
<おまけ>
家の近所の春日通りで、信号待ちをしていて見つけた車。
警視庁水難救助隊の自動車。
丈夫そうなゴムボートが乗っているのが見える。
wikiによると、隅田川に常駐しているらしい。
お正月のお節の箸休めにシロップ漬けを作ります。
水と砂糖を1対1で煮溶かしたものに一晩漬け込みます。
あんず自体には火は入れません。
まりやんさんの作られた上の写真に似た感じになります。
やはり人の好みはいろいろですねぇ(笑)
私は、とろけた果物が好きではないのです。
好みもあるでしょうが、アンズを「お菓子:や「デザート」ではなく、「箸休め・口直し」として調理する場合は、固さがあって、お菓子の甘さより甘くない方が良いと私も思います。
私は、果物に限らず、お肉・魚も、良く言えば、熟成されたもの、悪く言えば腐りかけたものも好きです。
いや、簡単だと思いますよ。
ただ、私の場合は、生のあんずから入って、その柔らかさと味が気に入ってしまい、どうしてもそれに近づけたかったから、ややこしくなってしまったのです。
初めて、自分でアンズを煮る人が「こんなものか」と思って、レシピ通りに煮れば、普通は満足すると思います。