鳴門糸わかめ
2011年 07月 07日
また、野菜は新鮮さが命で、長らく保存できないが、塩蔵や干したわかめなら、保存ができて、食物繊維が足りないなという時、気軽に使えて便利。
で、昨年買ったものがあるうちは良かったが、そのうち、切れたので、2,3回、近所のスーパーっで買い求めたけれど、何だか、名前は同じ「わかめ」でも、いつも食べているわかめと違って、やたらに茎が太く、食べられる部分が少ないタイプであった。
スーパーだけでなく、近隣の吉池の魚売り場も見たけれど、何となく、「買いたい」と思えるわかめに巡り合えず、築地に行ってみた。
震災があったせいで、もしかしたら、今年、初めて行く築地だった(と思う)。
10時前に着いて、築地場外は空いていたが、10時以降徐々に人が増えて、いつもの観光地の築地の雰囲気になって来た。
観光地になるのは好きではないけれど、寂れるよりはいいな~と思いながら、人波にもまれた。
買いたいものは、煮干とじゃことわかめ。
煮干とじゃこは、半久商店さんですぐに決まった。
それにしても、半久商店さんって、いつもは、ものすごく静かに口数も少なく商売しているのに、今回は、大きな声で張り切って商売している感じがした。
で、わかめなのだけれど、場外全体で、扱っているお店が激減しているような気がした。
ないことはないのだけれど、ほんのちょっと。
仕方がないので、場内の中の場外みたいなところにある、昆布とわかめの専門店に行ってみたが、そこも、「中国産」「韓国産」「三陸産」がちょっと置いてあっただけ。
きっとこの「三陸産」は去年のものだろうけれど、何て言うか、お店の人に積極的に売ろうという意欲が感じられなかった。
きっとその時、お店に出ていた三陸産は、昨年獲ったわかめだと思うのだけれど、お店の人にそのことを説明して、納得してもらおうという意欲がなかった。
この3か月、「放射能がついているんじゃない?」と疑いの目を持つ沢山の消費者に応対して、疲れ切ってしまったのではないかと想像した。
築地全体に、「わかめでの商売に自信をなくして、どう売っていいのかわからない、それならいっそ扱わない」みたいな感じが蔓延していると感じた。
そういう雰囲気をひしひしと感じたので、築地でわかめを買うのは、気が進まず、また、家の近所を探してみようという気になった。
私も放射能に関しては、どうして良いかわからない。
とりあえず、ま、私一人だったら、年も年だし、少しくらい食べても大丈夫な気もするし、毎日、偶然ではあるが、ビール酵母を摂っているので、食べ物による内部被ばくについては、余り神経質にはなっていないが、幼い子供を持つ親子さんは心配だろうなと思う。
昨日の夕方、テレビのニュースで、教育委員会に、「給食の材料にもっと気を遣ってくれ」と申し入れをした父兄の様子を見た。
中に、子供には毎日なるべく給食の献立に近いお弁当を作って持たせているという親が紹介された。
野菜を初めとする素材は全て西日本のものを使っているそうな。
学校側や給食センターも、こうなった以上、十分気を遣っているだろうが、このお母さんのように、「素材は全て西日本産の給食」を作るのは、きっと不可能だろう。
そして、給食センターの人たちが言うには、「震災前より給食を残す量が増えている」とのこと。
親の疑心暗鬼が子供に伝わり、思いっきり、給食を食べようという気は起きないのかも知れない。
本当にひどい状態である。
(三陸のわかめ産業の人もこれでは本当に困っていると思う。)
で、話はわかめに戻って、家の近所で「鳴門わかめ」を買ったことがあることを思い出して、そこに買いに行ったら、あったので、買い求めた。
乾燥した塩蔵わかめが100g1260円、これだけあれば、一人で食べるなら、一年間は持つと思う。
とりあえず、今年の夏に食べるわかめを確保できてうれしい。
お店の人が言うには、「鳴門のわかめ」というのは、県外に出るのは、3割くらいで、後は県内で消費されるとのこと。
また、主な出荷先は、西日本で、東日本には殆ど出ないとのこと。
(と聞いたが、もし、東日本で鳴門のわかめが欲しい場合、インターネットの通販でも買えそう。)
家で戻して食べたが、私の気に入る水準。
そのお店の人が、「放射能に関して、神経質になり過ぎるのも嫌やだし、かと言って、全く気にしないわけにも行かないしで、難しい」と言っていたが、本当にそのとおり。
だから、そのお店としては「鳴門のわかめがありますよ」と宣伝して積極的に売ることは考えておらず、淡々と従来通りの商売を続けて行きたいような雰囲気であった。
私も、ここには店名とか書かないが、もし、そのお店に行って「鳴門のわかめを買いたい」という人がいたら、非公開コメントにメルアドを書いてください。
メールでお知らせします。
はじめまして、読んでいただいていること&書き込み有難うござます。
おばあさまの酢の物、美味しそうですね。
先日、鳴門の糸わかめを戻して、水気を切って冷蔵庫で保管していたのですが、3日くらい経ってから、とろっとし出しまして、お〇〇さんのおっしゃる「わかめがトロっ」というのは、この状態のことかしら?と思ったけれど、違うかな?
ブログ、頑張ります。
へ~、湘南地方は、湘南で採れるわかめを食するのですね。
あちら方面、中々行く機会がないのですが、それでも行った時には「しらす」を買わねばとは思っていたのですが、今度から、わかめも買ってきたいと思います。
わかめ、あわびの産地のわかめが美味しいとは聞いたことがあるので、サザエの産地のわかめという表現は説得力があります。
「放射能の可能性がある食べものは、私たち、「年寄り」が食べればいいのよ。
若い人たちではなくて。
東日本の食べものが、もし、低い確率で癌化させるかもしれないような食べものだとしても、
それを、誰も買わなくなってしまったら、東日本のひとが困るでしょうから。
」と申しております。食べております。
このような考え方が、正しいのか、否か、僕にも判らない。
けれども、
この先、何十年も、東日本の水産物、農産物、を誰も食べない、という
状況になったら、東日本の食べものの生産は完全に壊れてしまいますね。
何百年も伝えられてきた、加工の知恵も、失われてしまうでしょう。
残すためには、誰かが買わなければならない、ということは、ハッキリとしています。
子供のいない世帯は、お母様のおっしゃることを実行することは可能ですが、二三世代家族では無理ですよね。
「放射能の汚染に敏感な人たち」はビール酵母を毎食飲むとか、疑いのある野菜を拒否するだけでなく、自衛しているのでしょうかね?
http://www.nirs.go.jp/news/press/2005/03_24.shtml
最後の部分は、私はわからないです。
まだ頭の中でまとまっていませんので、今回お返事ができません。
ただ、私は、浅草橋の野菜スタンドという千葉の野菜で、何の検査もしていない野菜を食べています。(東北の野菜は食べないの?と聞かれたら、「震災前から野菜は浅草橋の野菜スタンドで買っていて、スーパーでは殆ど買っていないので、それを続けている」としか言いようがありません。