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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

ユッケ食中毒事件

ユッケを食べた方が4人も死亡して、大変なことになっている。

私は、生肉に余り興味がなく、事件とともに、生肉の取り扱い事情がわかるにつれ、「あ、そうだったのだ」と新たに知ることばかり。

実は、私は、多分、ユッケもタルタルステーキも食べたことがないのだ。
どうしてかというと、焼き肉屋さんに行っても、フレンチのお店に行っても、友人・知人・親戚にも生肉好きがいないから、そこまで手が出なかったのだと思う。(本当は一度は食べてみたかった)

で、以下、取りとめもないけれど....。

今回報道されていることで、一つ謎が解けたことがある。
それは、牛のたたきとかステーキのレアのように、牛肉の表面だけ加熱し、中が生のお肉がどうして、衛生上問題がないかということ。
ここに書いてあるように、基本、「お肉の表面を焼けば大丈夫」なのだと納得。
実は、今まで、そういうことを知らないでいた。
しかし、厚生労働省のこのページを読むと、やはり、怖いことは怖い食べ物のようである。

それと、もう一つ、今回のような事件が起きると、今まで真面目に、食中毒を起こさないように安全で美味しいユッケを出していたお店まで出せなくなるのはちょっと困るし、そういうノウハウが日本中から消えてしまいそうで、それはちょっと方向性が違うのではと思ってしまう。

どちらにしろ、生のお肉を食べるのはリスクが高いのだ。
それを、大型チェーン店で、バイトの男の子が調理するような店で取り扱うこと自体が間違っていたと思う。

やはり、お肉を愛し、どういう処理をすれば、安全かが、調理人自体、お店自体にノウハウが蓄積され実践できるお店以外は、手を出さない方が良いと思う。
(そう言えば、ユッケは韓国料理だけれど、韓国では、生食用のお肉・加熱用のお肉をどうやって管理しているのだろう、そこのところを報道してくれると参考になると思うのだけれど)

何でも規制すれば良いというものではないけれど、「食」が金儲けの手段になって、何の料理の修業もしたことのない人がこういう事業を起こして、社長となって全体を指揮することもあり得るし、安全性が軽んじられることはこれからもあるだろう。
それが問題かも知れない。

そして、それはユッケだけの問題ではなく、家庭でもそうなのだが、例えば、生のお肉を切ったら、その包丁もまな板も良く洗わなくてはいけない(もしくは、包丁もまな板も生肉・生魚専用がある方が良い)し、生のお肉を入れておいた器に、焼いたお肉を戻すようなことも絶対してはいけないのだ。(貝も魚も同じ)
(調理師の勉強をした時に、そういうビデオを沢山見させられた。)

(そうだ、数ヶ月前に、焼肉を食べるとき、生のお肉を掴むのに使ったお箸で、焼けたお肉を掴み、口に入れるのも食中毒の原因になると言っていたような覚えがあるのだけれど...←私は全然気にしないで、同じお箸でやきにくを食べているな~)


こういうことが起きてみると、「食」という仕事は、本当に一歩間違えると命を奪う難しい商売だと実感する。
Commented by 桃猫 at 2011-05-08 23:53 x
こんにちは。今回、いろんなデキゴトで、その都度、いろいろ考えさせられることが多いですね。さいきん、食に対して安易に捉えてる傾向が強いように思えます。なんでも楽に食べれる時代というのは、便利ではなく、安易という無意識な流れのなかで、食がもてはやされる時代ということでしょう。なんでも生で食べれて提供できるのが新鮮で素敵と思わせるのも、信じるのも悪弊かもしれません。
Commented by ケイト at 2011-05-09 05:03 x
私は生肉は好きですが、そもそも肉にはさほど興味がないし
焼肉屋さんも滅多に行かないので久しくユッケも食べてませんねぇ。
私は普通の人に較べると胃腸が頑健なのでいいけれど
息子たちはなんだかすぐにお腹を壊すので生肉は止めておきなさいと
言っています。


韓国の生肉の扱いについては朝日か日経に出てたと思います。
業者が罰せられたことがあったとか・・・
Commented by 長坂@名古屋 at 2011-05-09 09:45 x
焼肉と生肉の考え方ですが、
僕は、「そもそも生肉を食べられない店で焼き肉を食べるのが無謀」と考えています。
だって、普通の焼肉も、
表面を焼くけれども、中は、(レアと言うより)生加減で食べる、ということが多いのですから。

ステーキやローストビーフのように、カタマリの精肉であれば、基本、「お肉の表面を焼けば大丈夫」と言うことができます。
しかし、焼き肉を食べるときに、美味しいのはカルビだけではありません。
他の様々な部位の、精肉も美味しいのです。
ホルモン系も多様な味があり、見逃せません。
しかし、このような部位は、ローストビーフのような、きちっとした「内部」「表面」の区別は存在しないのですから、
「表面を焼く」ことには、あまり意味がないわけです。

僕は、そんなふうに考えています。
Commented by 長坂@名古屋 at 2011-05-09 09:55 x
さっきの投稿は、ちょっとトーンが強かったので、
「生肉を食べられるような、信用できる店で焼肉を食べましょう」
と、訂正したいと思います。
そのような、信用できる店は、探せば沢山あります。
Commented by もず at 2011-05-09 10:21 x
私が事件の一報を聞いて、まず思ったのは「O157以来、保健所からの指導で牛のレバーは売れないことになったからもつ専門店に行ってください。」と言われた商店街のお肉屋さんの言葉でした。福岡はもつなべ文化圏ですので、専門店はありますが、自宅からはちょっと距離があるので、何でここで売ってくれないのかとびっくりしました。私は佐藤雅子さんの本のレバーステーキを作りたかったわけですが、世間的には牛レバーはレバ刺しのようで、取り扱いできないようでした。規制規制で不便な世の中よのうとがっかりしました。
だから、こんな低価格で提供しているお店があったほうに衝撃を受けました。近所のお肉屋さんの言葉とニュースが、私の中でどうしても結びつかなくて、かなり混乱しています。

Commented by mw17mw at 2011-05-09 16:05
>桃猫さん
「安易という無意識な流れのなかで、食がもてはやされる時代」という言葉、現代にぴったりですね。
確かにお店を開く方も、お店を選ぶ方も、「安易」「目新しい」「安い」に押し流されていますよね。
やはり、それでも、自分を守るための最低限の知識は身につけて生き延びたいです。
これからの人間、料理はできなくてもよいから(できた方がより良いけれど)、安全で美味しいお店選びに確固たる知識や芽を持っていることが必須かも知れません。
Commented by mw17mw at 2011-05-09 16:13
>ケイトさん
情報有難うございます。
お腹が弱い場合、生肉はやはり止した方が良いのですね。
「韓国 食肉事情」で検索したら、日経や朝日の記事は出て来ませんでしたが、さして、厳しい法律があるわけではなさそうなことだけわかりました。
ちゃんとしたお店で一度食べてみたいです。
Commented by mw17mw at 2011-05-09 16:20
>長坂@名古屋さん
>「生肉を食べられるような、信用できる店で焼肉を食べましょう」
>そのような、信用できる店は、探せば沢山あります。
生肉に限らず、外食する時のお店選びは、そのとおりだし、私もそういう信用できるお店は沢山あると思います。
お店の人と話して、その経験を確認してからでないと、食事をするのは怖いですよね。

で、昨日から考えていたのですが、O111などの菌は、「肉の表面につく」と言われますが、きっとこれは「好気性の菌」なのだと思います。
好気性だから、表面だけ削れば、中のお肉は汚染されていないのだけれど、汚染されている包丁で切られた場合、切り身にも病原菌がついてしまうのですよね。
ということで、トリミングを必ずする、従業員の衛生検査も定期的にしている、包丁などの器具の扱いもしっかりしているお店を選ぶしかありません。
Commented by mw17mw at 2011-05-09 16:27
>もずさん
へ~、福岡では、お肉屋さんで牛レバーを扱わなくなったのですか?
我が家の方はというと、最近では、スーパーのお肉売り場で牛レバーを扱っていたり、コリアンタウンでも見たことがあるくらい。
ただ、元々、牛レバーを食べる風習がないので、一般のお肉屋さんでは扱っていないところが多いです。
レバーステーキなら問題ないでしょうにね。

>こんな低価格で提供しているお店があったほうに衝撃を受けました。
>近所のお肉屋さんの言葉とニュースが、私の中でどうしても結びつかなくて、
>かなり混乱しています

本当にね、福岡の牛レバーの扱いが「善意ある昔からの日本」の話で、今回の事件の焼肉店・食肉業者が、「儲け主義の日本」の話なのでしょうね。
まだ、食肉業者の方の責任者がテレビに出て来ませんが、きっと、商売の怖さを知らない若い人なのでしょうね。
by mw17mw | 2011-05-08 22:36 | 日常生活 | Comments(9)