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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

ワインバー遠藤利三郎商店@押上

さて、スパイスカフェでのディナーが終わった後、「押上に行ったら、遠藤利三郎商店も覗いてみたい」というケロさんの希望で、遠藤利三郎商店に向かう。

私は全く予備知識がなかったが、ケロさんから、「ワインの小売もしているワインバー」と聞いていたので、何だか、ワインがずらっと並んだ売り場の隣に、飲む場所があるのかな程度だと思っていた。
また、アカデミー・デュ・ヴァンに通っている若い女性に会う機会があったので、「押上の遠藤利三郎商店知っています?」と聞いたら、少し考えて「遠藤先生がオープンされたお店のことですね」という返答をもらった。
その女性はとてもワインを愛し、本格的に勉強している人なので、「へ~、彼女が通っている学校の講師の人が開いたお店なら、すごいかも」とくらいの予想しかつかなかった。

で、実際に行ったら、とてもとても格好が良くて、ちょっとカルチャーショックを受けるくらい、素敵なお店であった。(私が日頃台東区から余り出ない生活を送っていて、「スタイリッシュ」とか「クール」なお店に対して免疫がないことも大きいのだが)

何だか、この日は、スパイスカフェという、これまた、一定の美意識のある方たちが作ったお店に行き、また、その後で、違う美意識でビシっと決まったお店に行けて、「何だか、楽しいな~」という気分になれた。

それにしても、色々な人たちが色々な価値観で、自分たちの「これ!」を飲食店という形に具体化している、そういうお店を発見して、その方たちの価値観を味わうのは本当に楽しい。
それも次から次にできているのだもの、古く伝統のあるお店もいいけれど、新しいお店巡りというのは楽しいかも知れない。

遠藤利三郎商店は、思ったより大きく頑丈で、思ったより大きくて、思ったよりスタイリッシュ、しかも、温かみがあった。

ワインバー遠藤利三郎商店@押上_d0063149_22475639.jpgお店の成り立ちや詳しいことは、All Aboutに詳しい。
一番びっくりしたのは、大きくて厚みのある木の戸を開けると、そこに、外とは全く違う異空間が広がっていたこと。
何だか、扉を開けると、そこに誰がいようと、一枚の絵になるような空間があったのだ。
All Aboutによると、このお店のデザインは、「ペニンシュラ東京」を手がけた橋本夕紀夫さんの作品とのこと。
さすがである、スタイリッシュで格好が良いお店であることと、とても温かさと楽しさが感じられることの両方が併存している、
本当に、きれいで素敵なお店であった。

で、私たちは、偶然であるが、予約なしで入ることができたのだ。
入り口に一番近いテーブルに案内され、そこで、私たちの後に入って来たお客が皆、「満杯」ということで、断られていたのを見て、本当にラッキーだと思った。

ただ、お店の奥まで行けなかったのは残念。

ワインバー遠藤利三郎商店@押上_d0063149_22482729.jpgワインを小売していると言っても、売り場があるわけではなく、壁にずらっと価格がついたワインの瓶が並んでいた。
そのワインの価格を見て、ワイン通の友だちが「え~、このワインが何でこの値段で売れるの?」という言葉が何度も出て来た。(相当安いらしい)
しかも、その表示されている価格は、そのお店で飲む時の価格であり、持ち帰るなら、更に、1050円安くなるらしい。

テーブルチャージが300円で、パンが出てくる。
その他、前菜の盛り合わせを頼んで、それぞれワインを一杯飲んで、1550円。

こういうお店に慣れていない私は相場がわからなかったが、事情通の皆さま方の話では、「六本木や麻布だったら、絶対この倍は取られる」とのこと。

遠藤利三郎商店、素敵なだけではなく、価格もリーズナブルらしい。

そのせいか、本当に、後1,2時間で閉店という時間まで、次から次にお客が入って来る人気店であった。
でも、その人気に納得できるものがあった。

確かに、押上を含む東京東半分に、ワインバーは少ないし、あっても、小規模が多い。
その点、こんなにスタイリッシュでしかもリーズナブルなワインバーがあれば、皆、絶対リピーターになりそう。

東京東半分に、こういうお店が後1,2店オープンしたとしても、ここの人気は衰えない気がする。

東京全体でも、このお店以上のワインバーはあるのだろうか?

ワインバーということで、二次会的に軽く飲むのに良いお店かと思ったら、料理も本格的のようだし、今度は、ここメインでじっくり長居するように利用したい。

本当、ここは、内緒にして、これ以上人気が出ないようにしたいと思わせるお店。


by mw17mw | 2010-08-19 22:48 | 飲食店・菓子店 | Comments(0)