久々の手づくり洋食-昔風サンドイッチ
2010年 07月 26日
で、日曜日、三越に行く用があったのだが、その前に、佐藤雅子さんの本の最初にある「はじめに」と「父と西洋料理」だけ読み、パラパラと写真だけ眺めてから、出かけたのだ。
佐藤雅子さんの文章には、佐藤さんの精神力・心がこもっていて、とても力があるのだ。
長年、主婦として、毎日毎日、心を込めて家族のための食事を作って来た人だからこそ、書ける文章なのだ。
その文章、パラパラと読んだレシピを思い出しながら、自転車で三越に向かっていたら、「私もたまには、家庭で丁寧に作った洋食が食べたい」という思いにかられてしまった。
勿論作るのは私だし、簡単でなければ、無理だ。
と考えていたら、家には、ロースハムがあるし、サンドイッチ用の食パンさえ買えば、自分で簡単にサンドイッチができそうだ、サンドイッチくらいなら、作る気がすると思い付いてしまった。
バターを塗ったサンドイッチなんて、ダイエットの敵以外の何物でもないとも思ったが、自分の脳裏に浮かんだ食べたいものを食べなかったら、私が私でなくなってしまうし、最近、りんごが頑張ってくれているから、たまにはいいよねと、自分に甘くなってしまった。
ということで、三越のデパ地下で買い物をした時に、「メルヘン」というサンドイッチ専門店のカウンターに10枚切りの食パンを発見。
10枚は多過ぎるし、357円と高めだったが、帰りに他のスーパーで探しても、「料理をする人が激減する時代且つサンドイッチは買ってくるのが当たり前の時代の今」、10枚切り(しかも5,6枚単位)は見つからないかも知れないので、三越で買ってしまった。(でも、これが質的には正解だった)
家に帰って、早速、冷蔵庫から無塩バターを取り出し、室温に置いておいたら、すぐに柔らかくなったので、ディジョンのマスタードと混ぜた。
ま、とりあえず、ダイエット中だから、10枚切り4枚だけ、お昼に食べることにした。
ひと組はハムで、もう一つは、スクランブルドエッグ状に炒めた卵に決めた。
一緒に入れる野菜は単純にキャベツの千切り。
バターとマスタードを合わせたものを塗ったパンの間に、ハムとキャベツ、スクランブルドエッグを目指した玉子焼きとキャベツをそれぞれに挟んで、マヨネーズを絞って出来上がり。
二つに切ったのが、右の写真だけれど、全然美味しそうでもないし、私って料理が下手と思い知る。(笑)
食べてみる。
そうすると、塩気が足りない。
そうか、具を挟む時に、塩コショウを振った方がいいのだなと気付いた。
両方ともまあまあの出来上がりだったが、「家庭で丁寧に作った洋食」というゾーンに真っ直ぐ入った出来上がりになってくれた。
その「家庭で作る丁寧な味」の第一の功労者は、メルヘンのパン。
耳を切り取らないで食べたのだが、耳も柔らかくて、美味しく食べられたし、パン自体の味がとても良かった。
丁寧に焼かれた食パンという感じ。
次に、「家庭ならでは」という雰囲気を醸し出してくれたのは、バターとマスタードを合わせたもの。
手づくりサンドイッチは、「サンドイッチは家庭で作るものと言う時代の昔の味」?
次は千切りキャベツかな?(素人っぽいところが良い)
ロースハムは思ったよりインパクトがなかった。
100g買って来たら、7枚切りであった。
そのうちの2枚をサンドイッチのパン2枚に挟んでみたのだが、やはり、量が少な過ぎるのかも。
もしくは、肩ロースっぽかったからかな?とも思うのが、本当の原因は良くわからない。
こういう上等なサンドイッチを作ろうと思ったら、厚切りか、ローマイヤのハムの方が良いかも知れない。
ま、でも、安い味は全然しなかったし、これでもいいかという感じ。(いつも、太田ハムさんのロースハムは、目玉焼き、冷やし中華、ポテトサラダくらいにしか使ったことがないのだ)
でも、冷たいコーヒーと食べる美味しいパンの手づくりサンドイッチは、欠点は色々感じるものの、全体としては、とても美味しく、当初の「丁寧に家庭で作った洋食」を味わいたいという私の希望に沿ったものとなった。
だから、サンドイッチ用の食パンをいつまでも残しておいて、それが目に入るのも嫌やだったので、全て、夜ご飯に再度作ることに決定。
(カロリー表を使って、計算したら、食パン1斤は、1000kcalだそうな、おお、こわっ)
夜は、ハムと玉子の他、ポテトサラダを具にしてみた。(結果、さすが、3枚分のサンドイッチでお腹がいっぱいになり、残りは、次の日に食べた。)
本当に拙いサンドイッチだったけれど、久々食べる自分のサンドイッチは、やはり、美味しかった。
そして、こういうサンドイッチこそが、私にとって、一番作るのが楽な洋食なのだと思った。