蔵前高見食品の不思議な油揚げ
2009年 10月 08日
でも、大したことなくて良かった。
今日は、朝方、台風の備えの後片付けをした後、蔵前の高見食品というお豆腐屋さんに行ってみた。
(ひいらぎという合羽橋本通りにできたおいなり屋さんのおいなりさんの油揚げが美味しかったし、小振りだったので)
私は、今、寿司揚げを煮つけて、4枚一組にして、冷凍しているのだ。
時々、それを取り出して、冷凍していたご飯をチンして自家製寿司酢をかけて、酢飯を作り、簡単なおいなりさんを作っていた。
今までの市川食品の油揚げが大好きなのだが、市川さんの寿司揚げは、普通の油揚げのサイズなのだ。
だから、大きくて、市川食品の油揚げで4つおいなりさんを作ろうと思うと、どうしても、70gに小分けした冷凍ご飯を3つ使うことになるのだ。
そこを、どうにか、2つで済ませられる大きさ、且つ美味しい油揚げが欲しいと思ったのだ。
「蔵前のお豆腐屋さん」というと、ここしかないと思って行ってみた。
思った場所に、お豆腐屋さんはあったのだが、店のどこにも、お店の名前が出ていない。
お店のどこかに名前が書いていないかなとじっと見ていたら、店の中で作業していた女性が私に気付く。
「ここは、高見さんですか?」と確認してから、寿司揚げを買いたいと申し出る。
その女性は、「どこかで聞いてきたの?」と聞くので、「合羽橋にできたおいなり屋さんの油揚げが美味しかったので、買いに来た」と伝える。
その女性は、私の言葉を聞くと、嬉しそうに、「ひいらぎさんでしょ、あそこのわさびいなりは確かに美味しい」と答えてくれた。
そして、その女性が「うちは、謂わば、『油揚げ専門店』で、大量に作って、色々なお店に卸している。大手にも卸しているのよ。きっと、大量に作るから美味しいのよ」とのこと。
(でも、見た目、普通のお豆腐屋さんで、そんなに毎日大量の油揚げを作っているという感じのお店ではない。残念ながら、写真を撮るタイミングを逸してしまった。しかし、探したら、昔の記事に写真があったので、ご紹介。)
で、寿司揚げは、普通の油揚げより小振りで、1枚70円。
私は、いなり寿司用の油揚げは、お豆腐屋さんでしか買ったことがないのだが、寿司揚げと言ったら、料理の本に書いてあるように、「すりこぎなどで、油揚げを叩いた後、二枚に切って、手で油揚げを拡げて、袋にする」というやり方で袋にしたと思しきものを渡された。
それが、この高見食品さんは、「うちの寿司揚げは、1枚まるのままで、真ん中が空間になっているから、家に帰ったら、二つに切るだけで、使えます」とのこと。
その時は「あ~、そうですか?」とか言いながら、ボケーっと聞いていたが、家に帰って、実際に二つに切りながら、良く考えると、不思議!
油揚げって、お豆腐を薄く切って、水気を切って油で揚げたものであるのだけれど、どうやったら、真ん中に空洞ができる状態で揚げられるのだろう?
おまけに、本当に切っただけで、ちゃんと袋になった。
(端の方が開いていないからと、指を突っ込んで更に開くようなことは一切しないで、おいなりさんに使えた)
(イメージとしては、焼いて膨らんだお餅のような感じ。真ん中だけが空洞)
それにしても、こんな油揚げ、初めて見た。
自ら、「油揚げ専門店」と名乗るだけあって、このノウハウは、他のお豆腐屋さんにはないと思うのだ。
(私が知らないだけかも知れないが、私の生活範囲では、ここだけ)
今まで、寿司揚げを頼むと、お豆腐屋さんが、手で開くのしか見たことがなく、寿司揚げを作るには手間暇がかかると思っていたが、真ん中が空洞の油揚げを揚げることができれば、お豆腐屋さんも、大量生産が可能なのだ。(というか、このノウハウなしでは、「油揚げ専門店」は名乗れない)
結局、今日は、油揚げ10枚(おいなりさんにしたら、20個分)を買ってしまったので、当分行けないけれど、ちょくちょく通って色々お話してみたい。
大桃さん曰く、油揚の豆腐は普通の豆乳より薄い濃度のモノで固めるそうです。
そうすると、豆腐内部のタンパク質が粗いですから、揚げるとよく膨らみふっくらするのだそうです。
あと、切らなくて良いのは、風船みたいに空気を入れて中を空洞にさせているからだと思いますよ。
これも、大桃さんのトコロで目撃済みです(笑)。
では、これからも楽しみに見させて頂きます。
はじめまして、ようこそ。
ブログ拝見しました、いいですね~、写真と文章。
また、大桃豆腐さんの近所にお住まいと言うのは本当に羨ましいです。&さすが、大桃さん、色々教えてくれるのですね~。
(情報助かります、なるほどと読ませていただきました)
風船みたいに空気を入れて中に空洞を作ると言うのは思い付きませんでした。
きっと空気を入れる道具があるのでしょうね、成功率高そうだもの。
(私も見てみたいです)
我が近所というか、雷門にある市川食品というお豆腐屋さんの油揚げは、濃い豆乳というか、普通のお豆腐を薄く切ったものを揚げていて、中を手で開いて行くしかない油揚げなのですが、それはそれで、お豆腐がいっぱいくっついていて、美味しいです。