ふくはら酒店の「日本酒を楽しむ会」
2009年 07月 18日
15分程遅れて行くと、その人の多さにびっくり。(30人以上の人が集まっているように見えた。)
今回は、前回のワイン会より人数が多いせいなのか、はたまた試飲する日本酒が12種類と多いせいか、新聞紙等で銘柄を隠し、番号を振られた日本酒を各自、回って来たものを順番関係なしに試飲するやり方であった。
で、最初試飲のときは、持ち寄った肴は出ないで、お酒に集中し、全員、試飲が終わったところで、肴が出て来て、気に入ったお酒、回って来たお酒を肴と共に味わうシステムのようだ。
全て試飲したけれど、何ていうか、日本酒一本一本のレベルが高いと感じた。
不味いとか、これはちょっとと思ったお酒は一種類もなく、皆、甘辛爽酸や香りの強弱が違い、そこにそれぞれの個性を生んでいるのが特徴なのだけれど、味としては、一定レベルをクリアしたお酒の比べっこのような感じ。
普通の日本酒の他、にごり酒で発泡性のものが二種類だったかあって、これなんかも目先が変わっているし、暑い夏に良いな~と思った。
それでも、12種類について、感想をメモした紙を後から見ると、「甘い」「水っぽい」「味が薄い」という否定的評価の言葉が書いてあるのが3銘柄あったけれど、これも「強いて言えば」という程度のものであり、今回試飲した12種類、呑みに行ってどれが出て来ても、全く問題がないレベルのものばかりだと思った。
(「甘いから×」というのは、本当に私の嗜好によるものだし....)
試飲して全てのレベルが高いと思ったけれど、その後、一つひとつのお酒の説明があったのだが、殆ど、「大吟醸」とか「純米吟醸」ばかり。
レベルが高いはずだよね~と思う。
(一年に一本くらいしか、純米吟醸を開けない私としては、「こういう世界・こういう酒屋さんもあるのね」と溜息)
全部レベルが高く、全部美味しいのだけれど、特段、「惹きつけられる程美味しい」というものもなく、結構冷静に味見してしまった。(これは、私の日本酒に対する知識・経験が足りないからだと思う)
追記:それと、呑みこんでいなくて、ちょっと味見して次を味見したからだと思う。また、高級な日本酒程、しつこくなく味が淡くて、呑みこむ内に味がわかって美味しくなっていくものだと思う。
(後はコメントを読んでください)
印象に残ったのは、3種類あり、一番呑みやすくて美味しいと思ったのは、8の「開運 大吟醸全国第一位」というもので、残念ながら、前日、これを作られた杜氏さんが亡くなられ、今後はその杜氏さんの作られたお酒は呑めなくなるそうなのだ。
7は、同じ開運の県知事賞受賞作(同じ杜氏さんのもの)とのことなのだけれど、やはり、全国第一位の方が美味しかった。(そういうものなのだろうか、やはり、全国大会一位の方が知事賞より上?なのかな?良くわからないが)
10の「ゆきの美人純米吟醸 にごり 醗酵」とメモに書いてあるものも、シュワシュワ感がとても良く、気に入った。
他、今回は、前回のワイン会で覚えた「どれが一番価格の高いお酒か?」という観点で味わってもみた。(数年前二回参加した酒屋組合の利き酒会の際、安いお酒から大吟醸まで比べて呑んだときに、薄ら感じていた「高い日本酒の特徴、安い日本酒の特徴」を思い出しながら味わったのだが)
そうしたら、私の頭では、最後の12「白珠(しらたま)大吟醸のおり酒」が一番高級な(価格の高い)日本酒の持つ条件をクリアしているように感じた。
後から説明を聞いたら、これは、全国大会第一位を取ったお酒のオリから作られた限定30本のうちの一本とのこと。
お酒をろ過するとできるおりを集めて、そこから再び日本酒を取るということは知らなかったのだけれど、そういうおりから作った日本酒も結局は、おりを取った日本酒と同じ味とのこと。
だから、その全国第一位のお酒のおりから作っているとのことで価格は正規のものより安いけれど、味は正規のものと同じだとのこと。(だから、私が勝手に考えた「高級日本酒の条件」は結構正しいかもと思った)
ま~、どちらにしろ、これだけの優秀なお酒を集められる、それをお店に置いて売れるわけだし、声をかければ、30人以上の日本酒好きな人が集まって来る福原さんの実力とお人柄に脱帽の一夜であった。
私の持っていた肴は、知らない間に、なくなっていた。
今回も酒の肴は豊富で、家に帰ってから、何も食べなくても眠れたくらい。
色々なものが集まっていたけれど、日本酒の肴というより、うずらの茹で卵をお醤油と黒糖に漬け込んでおいたものとか、ガーリックチップスみたいなものが美味しかった。(私はうずらの茹で卵が一番気に入ってしまった)
ま、とにもかくにも、上質な日本酒の美味しさ・多様さに触れることができた会であった。
ふくはら酒店の皆様、ご一緒した皆様、有難うございました。
全部レベルが高く、全部美味しいのだけれど、特段、「惹きつけられる程美味しい」というものもなく、結構冷静に味見してしまった。(これは、私の日本酒に対する知識・経験が足りないからだと思う)
特段に引きつけられない
これが、やはり、日本酒の問題かとおもわれます。
ワインの場合は、ワイン命のような人がいます。
だからといって、ワインが日本酒より美味しいとも
おもえませんが・・・
日本酒にプラスαするもの。
たぶん、料理・肴ではないかとおもいます。
酒販店の、つまみ類は質が低いです。
はせがわは、つまみにこだわって販売しています。
アミノ酸無添加ものも結構、つまみとして売っています。
めずらしい酒屋です。
ごめんなさい、そういう問題もあるかも知れないけれど、私の「高級な日本酒の条件」を書いてしまいますね。
味が淡いことなのですよ、高級なものは、呑みこんでいくと初め味が薄いのだけれど、段々舌に残って行って味がわかっていくみたいな感じ。(しつこくないのです)
安いお酒は、少量ですぐに酔えるというか、味がはっきりしていて、
少量で簡単に印象が決まり、少量で酔えます。
だから、安いお酒の方が、最初からインパクトがあります、高級なお酒はインパクトのある味には作られません。
だから、ほんのちょっと呑んだだけで引きつけられる程の味の高級な日本酒は存在しないのではと思います。(もしくは、呑みこんでいる人は、少量呑んだだけで、呑み込めば、どういう味わいになるか、想像できるのでしょうね。残念ながら、私はそれができません)
私見ですが。(誤解されるといけないので、本文にも追記しておきました)
その全国第一位のお酒のおりから作っているとのことで価格は正規のものより安いけれど、味は正規のものと同じだとのこと
こんなことがあるのですか!
まさに、穴場で、買いですね。
ブランド名教えてください。
要は、幸せな気持ちになればいいわけで、
価格とは関係ないとおもいます。
ワインは、色と香りがインパクトありますが、
酵素+香料添加のようです。
高級ワインでもやっているようです。
砂糖添加に関しては、正規ワインの製法として
認められています。
しかし、こういうワインのほうが、プレミアム価格は
高いです。
日本酒のプレミアム価格は高くても、10万円のオーダーです。
日本酒は、フィルターをかけるのですが、
香料添加は、高級日本酒にはないですね。