墨田区京島「キラキラ橘商店街」

金曜日の夜、甥2がまたまた「青春18切符の旅」に一人で出かけた。
何でも、鈍行で名古屋まで行って、そこから、福井に行く電車に乗り換えた後、新潟まで行き、そこで降りて、4時間土地に足をつけ、その後、東京行きの鈍行に乗って帰って来る旅だそうだ。
(予定では、今日の朝5時頃家に戻るとのことだから、今頃、自分の寝床できっとぐーぐー眠っていることだろう。)
男の子はいい、最近の子はいいなと思う。

その影響もあり、予定していた用が延期になった土曜日、「私も散歩に出かけよう」とDMで教えていただいた「京島」にコッペパンを買いに行ってみようという気になった。
その手作りの昔風のコッペパンに惹かれたのは、家の近所のパン屋のドッグパンの質が落ちたことが大きい。
以前は、香ばしく焼けていたのだが、最近、焼きは浅いは、粉は質を落としたかという感じで、魅力が激減しているのだ。
給食で食べることが一番多かったと記憶しているコッペパン全体には良い思い出はない、ただ、香ばしく焼けた昔のパン屋のパンが食べたくなったのだ。

Googleでだいたいの位置を頭に入れ、以前、勤務先が向島であった弟に、「行けば、わかる?」と聞いたら、「わかると思う。明治通りから路地に入る」と教えてくれ、出かけた。

京島は、京成曳舟駅が最寄りの駅。
私の最寄りの駅の蔵前から4つ目で近いのだけれど、あちら方面は殆ど行ったことがない。
着いたら、改札が2つあったので、どちらで降りていいかわからず、適当に後ろの方から出てみた。

フラフラ歩くと、最近できた大きな高層の建物はあるものの、殆どの建物が二階建ての世界。
それが新鮮。
どんどん歩いて行くうちに頭に浮かんだのは、「そうか、ここらへんは、20年くらい前に起きた土地バブルの影響がなかったのだ」ということ。
我が家の方も、バブル以前は、こういう二階建ての世界だったのに、バブルで大規模に地上げが行われ、借家の人たちが皆余所に出され、人口が1/3になってしまった。
そして、土地が整理され、大きなマンションができると同時に、土地の価値が上がったので、個人にも銀行が簡単に融資してくれたので、残った人たちの建物も、5,6階建になっていった。

そういうことがなかったから、ここは、殆どが二階建ばかりなのだと、一人で納得。
昭和が色濃く残っていると実感、弟が出がけに「隅田川を越すと、古いものが沢山残っていて面白い」と言っていたけれど、三軒長屋みたいな家もあって、確かに懐かしく、面白い。

で、適当に歩いていて、明治通りに出ることはできた。
でも、商店街がわからず、駅の方に戻り、私の降りたのとは違う改札口で、「コッペパンが有名なパン屋がある商店街に行きたいのですが?」と、駅員さんに聞いたら、「そのパン屋があるかどうかはわからないけれど、商店街は、明治通りをまっすぐ行って、右」と教えてくれた。
d0063149_10334069.jpg

5分くらい歩いたところの路地の入口に時計が見え、「あ、きっとあそこだ」と思った。
商店街の名前は、「キラキラ橘商店街」。
入ると、自動車一車線くらいの幅の細い路地の両側に、お店がびっしり。
こういう細い路地の商店街という意味では、南砂町と似ているかも。
昔懐かしいお店が沢山あった、「あ、まだ、生き残っていたのね」みたいな、昔の知り合いに久々会ったような感じ。
一番右側の写真は、看板だけ残っている建物、床屋さんとふとん屋さん。

この商店街、お総菜屋さんや食料品を扱っているお店が多かったが、結構衣類のお店も多かった。
綿入れのはんてんが店先に吊るされ、現役で売られていたし、シャッターの閉まったお店の前に、おじいさんおばあさん用の股引を吊るして売っている人もいた。
レトロ、レトロ、昭和の香り。

はんてんや股引が吊るされているのを見て、小さい頃、叔父の家があった向島の商店街を一度だけ行ったことがあり、その商店街が我が家の近所の佐竹に比べて相当賑やかであったことと、「もんぺ」が吊るされて売られていることを私が珍しがったことを思い出した。
「もんぺ」は田舎以外で見たことがなかったのだが、我が家から自動車ですぐのところで、見かけたので印象が強かったのだろう。

家に帰って、父にその話をすると、「ここらへんは、ずっと街だったので、もんぺは、履く習慣がなかったのに、戦争で無理矢理履かされたから、履かなくていい時代になったら、皆、すぐに脱いでしまった」とのこと。
その点、向島の方は、元々、田園地帯でお百姓さんが多い地域だったから、もんぺは昔から履いていたもので、無理矢理履かされたものではないから、残っているのだろうと説明してくれた。
(「最近、もんぺ見ないな~、もんぺこそ、気付かない間に、消えてしまったのかしら?」と一瞬思ったが、そうだ、去年の夏、もんぺを履いたcawa-jさんを見たことを思い出した。<笑>)

墨田区のこの商店街は、墨田区にあるから「下町の商店街」とは言うけれど、私は、古い東京の「商店街」の生き残りだと思った。
小さい時、親戚のあった大田区千鳥町の商店街、目黒の油面商店街、向島の商店街なぞに行った経験があるけれど、どこも賑やかで活気があって、それらは、住宅地だからとか、下町だからという違いはなかったように記憶している。
家の主婦が夕方になると、そこに買い物に行って、夕飯を作るのが当たり前だった時代の商店街。(スーパーができたことがやはり衰退の原因?)
昔の東京の古い商店街、それが残っていると思った。

下町でも山の手でも住宅地でも、東京の古いものって、いいよね。

ここの商店街は結構長く、お豆腐屋さんだけでも、4,5軒あったし、お総菜屋さんの数もすごい。
未だに、これだけのお店が自分たちの商売で食べて行けているというのも、考えようによっては、不思議な感じがした。
皆、「商売は、程々で良い」という商売に徹しているのかしら?(身につまされる)

d0063149_10421332.jpg
商店街にあった飲食店。
左は、「UDON & CAFE」、右は、「ケーキ & ラーメン」のお店。
特に右のケーキとラーメンのお店は美味しそう。
お昼御飯を食べてから出かけてしまったけれど、次回はここで、「ラーメン・あんみつセット」を食べてみたい。
[PR]

by mw17mw | 2009-01-18 11:03 | 東京都内のお散歩・見物 | Comments(0)