私の夏休み-丸の内・四谷フラフラ

<丸の内>

丸の内に新しいビルができてからずいぶん時間が経っているので、私の体験記を載せても余り意味がないような気もするが、自分の行動の記録として載せる。

今回、TOKIA、丸ビル、新丸ビルをざっと見たけれど、「巨大な食のテーマパーク」ができたような印象があった。

会社勤めは、性に合わないから二度としたくはないけれど、こういう施設を見ていると、若い頃に戻って、丸の内のOLになりたいなんて、ちょっと思う。
(今は、気楽なOLという商売はないかも知れないが)

この丸の内という場所は、元々大きなビルしかなく、北千住のように、地元商店街というものがないから、大きな商業施設ができても、今までの商店街が困ることがないところが良い。

東京駅のまん前にこれだけの施設があるというのは価値がある。
(以前はデパートが2つある八重洲優位だったけれど、今や、集客力は、丸の内優位だろう)

しかし、こういう食の集合体を作るときのポイントは、やはり、「インパクト」なのだろう。
目新しいもの、今の時流を読んだものを揃えて、多くの人を惹きつけ、しかもリピーターを沢山作る施設が勝つのだ。

在り来たりではない食のお店をいかに揃えるかが大切だったのだろう。
そういう意味で、成功しているのは、TOKIA、新丸ビルだと思った。

TOKIAは、ご存知のように、1FにVIRONがあるし、地下は、大阪テイストばかりでなく、名古屋・鹿児島・宮崎・仙台のお店も入っているようで、楽しい。
私としては、こういう地方のお店が沢山入っているTOKIAの地下はとても好き。
(でも、TOKIAは、地下道で東京駅や他のビルと繋がっていないところが欠点。
そのうち、中央郵便局が立て直されれば、東京駅と繋がるかも、期待しよう)

次に行った丸ビルは、高級路線。
一番高い階は、高級店が景観の良いところを占有している設計で、お店に入らないと、景色が見えない感じ。
低いところの中級のお店も結構、高いところが多いのではないか。
余り面白さを感じなかった。

d0063149_2328173.jpg
新丸ビルが、色々な面で一番充実しているかも。
一番良い点は、どの階に行っても、休息するスペースがあるところ。
写真のように、上の階からは、窓から東京湾・お台場が見え、中くらいの階では、真正面に東京駅の赤レンガの正面が見えた。
ここに、すわり心地の良さそうなソファが置いてあり、誰でも自由に、東京駅を見ながら、明るい空間で、休息することができる。
この新丸ビルの余裕がすごい。
こういう無駄なお金を生まないスペースの使い方の多さに、「観光客ウェルカム」の姿勢を感じられ、好感が持てる。
ただ、入っているテナントに、「浅草出身」や「下町出身」のお店が多く、私としては、目新しくないし、こういうお店に行くとしたら、丸の内ではなくて本店に行ってしまう。だから、新丸ビルのテナントに関する興味は、「頑張っているかしら?」と親戚のお店を心配するような気持ちになってしまう。
「前川」「萬鳥」「レストラン大宮」が浅草のお店で、神田の方から、「はん亭」「こなから」が出ていた。(行ったことがあるのは、前川・大宮・はん亭のみ)
それに、私の好きな新宿御苑の「隋園別館」も入っている。
(隋園別館は、本店と同じピータン豆腐や野菜炒めを小麦粉の皮で包んで食べるものを食べられるのか興味があったが、何だか見落としてしまった。グルメガイドを見る限り、何だか、高級路線のような印象)

大宮の前を通ったら、オーナーシェフの大宮さんが出てきた。
私は昔々、大宮に2度程行ったことがあるが、高いし、大して美味しくない印象を持っている。
でも、大宮のシェフは、NHKのきょうの料理にも、度々出演しているし、世間の評価は高いようだ。
今や、スターシェフの一人なのかも知れない。
食べたこともないお店のシェフがテレビに出ていると、「きっとこのお店は美味しいのだろう」と思えるけれど、なまじ、知っている、美味しくないと思われるシェフが出ている場合は、「?」と、とても不思議になる。)
シェフは一人しかいないわけで、丸の内に大宮さんが来ている場合、浅草のお店はどうなっているのだろうとちと心配になったりして。

はん亭なぞは、神田のお店を閉じて、丸の内一本で頑張っている。
どこのお店もそうだが、支店ができた場合、両方のお店で、レベルの高さを保つというのは、難しいだろう。

新丸ビルの中で、一番傑作だったのは、「日本再生酒場 もつ焼き処 い志井」というお店で、現代的なオシャレなビルの中に、本当に昭和20年代か30年代の昔風の酒場を作っているところが面白かった。
ここまで行くと、本当に「食のテーマパーク」
それにしても、こういう裏町立ち飲み酒場まで揃えていたことは意外だった。
(オシャレになりきらないところが新丸ビルの特徴?)

(今、色々検索したら、このい志井さんは、元々が調布の焼き鳥屋とのこと。
言われてみれば、調布方面勤務の時に、調布のい志井の焼き鳥が美味しいと聞いたことがあったが、行ったこともあるような気がする。
この再生酒場は、い志井さんが新宿に進出するときのコンセプトのようだ。)

d0063149_23285665.jpgTOKIAと新丸ビルは、時代の流れがわかっていて、大衆路線を歩み、丸ビルがちょっと昔風に「お高くとまっている」印象かな?

さて、歩いているときに、右のような小冊子をもらってきた。
丸の内界隈の全ての食店が網羅されており、眺めていると楽しい。
(「ここは」と言うお店がありましたら、教えてください)

<四谷>
四谷三丁目のフクナガフルーツパーラーを出た後、「荒木町」を探検しようと、新宿通りを横断したのだが、すぐに「新宿歴史博物館」が近くにあることがわかり、そこに行ってみた。
そこに行く間に、歩いていると、前方に巨大な建物が見えたのだが、友人が「市谷の陸上自衛隊よ」と教えてくれた。
四谷方面は、私は新宿通り以外、全然土地勘や方向感覚がないのだ。
薄っすら、市谷と四谷の関係がわかった感じ。

新宿歴史博物館は、住宅街にひっそりあって、入場料300円。
他に見学者はいなくて、ゆっくり見ることができた。
何だか、石器時代から現代まで、順番に見ることになるのだが、石器時代は、出土された土器があるのだが、何だか、その後、江戸時代までの印象が薄い展示であった。
きっとその後江戸時代まで、絵とか資料とか余り残っていないのかも知れない。
ま、こちらがざっと見たせいもあるが、明治以降の資料の多さが楽しい。
江戸時代、記録が残っているとしたら、地図とか浮世絵なのだろう。
せめて、地図が展示されていればと思う。
こういう東京の歴史博物館を作るのなら、江戸時代と明治時代の地図は必須だと思う。
(今まで、江戸の古地図を見ると、やはり、江戸城の東側しか見ていなかったのだ。
四谷あたりも、武家屋敷が沢山あったと思うのだが、見た記憶がない。
今度、江戸東京博物館に行ったら、江戸城の西側もじっくり見ることにしたい)

明治以降は、写真も沢山あり、「へ~」と思うような新しい発見もあった。
できたばかりだと思うのだが、早稲田の大隈講堂を遠くから写した写真があったのだが、大隈行動の手前は、水田だった。
早稲田大学は、校歌に「都の西北、早稲田の杜に」とあるけれど、本当に、早稲田は、自然豊かな地域だったことが実感できた。
また、戦前の市谷の陸軍士官学校の写真があって、前々からの「何で、市谷に自衛隊の基地があるのだ?」という私の疑問が解けた。
(この2枚の写真が楽しかった)
他、「ムーランルージュ」という言葉を聴いたことがあるが、どんなものだかわからなかったが、ムーランルージュという劇場の写真もあり、新宿にも浅草のような大衆芸能の拠点があったことがわかったし、空襲で焼かれた新宿の写真も見ることができ、結構収穫はあった。

それまで、新宿については、新宿中村屋を題材にしたテレビドラマで見た知識、すなわち「新宿発の私鉄ができて、人通りがすごく多くて、見る見るうちに発展して行った」ということしか知らなかったが、そもそもの新宿ではなくて、新宿区については、戦前の四谷区・牛込区を含み、四谷・市谷の都心・都会部分と新宿の繁華街部分と牛込の住宅地部分と早稲田当りから先ののどかな田園地帯の集合体なのだと実感できた。

で、この新宿歴史博物館を出て、四ッ谷駅まで歩いたのだが、地名で言うと、三栄町界隈を歩いたよう。
三栄町は、買物は不便そうだが、都会の中の静か地域で、何だか住み良さそうな地域であった。
四谷駅に出たところで、外堀通りを渡って、すぐに、両脇高い並木が続く坂道があったので、下りていく。
そこは、千代田区立の外濠公園。
(飯田橋から市谷の外濠公園は行ったことがあり、そこで完結していると思ったら、この四谷界隈にも続きがあるようだ)
左側は、外堀通りからすぐ崖状になっていて、土がむき出し。
右側は、土木会館とか、土木学会なぞの大きな建物があって、その脇は、中央線の線路らしく、電車の音がしていた。
ずっと歩いて行くと、行き止まりには、千代田区立のテニスコートとバンガローがあって、数人の人がテニスを楽しんでいた。(こんなところに、テニスコートを持っているなんて、さすが、千代田区という感じ)
ここは、来たのは初めてだけれど、中央線の車窓から何度となく見た覚えがある風景であることを思い出した。

Uターンして戻ったのだけれど、両側の高い木々には、せみが沢山いるようで、せみの音がものすごかった。
何だか、ひと夏に聞くせみの音を、一度に聞いた気分。
緑と蝉の音で、暫し、都会にいることを忘れた。
ここは、お散歩にお奨め。(写真は、2日前のブログの右)
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by mw17mw | 2008-08-16 23:30 | 東京都内のお散歩・見物 | Comments(6)

Commented by hatchmam at 2008-08-17 14:10 x
こんにちは!
昨日、帰省して札幌に戻ってきました。
帰省の際に、まりさんお勧めの上野の杜コース(?)を堪能してきました。
良かったら、見に来てくださいね。

そうそう。
「ムーランルージュ」は、本家はパリのレビューショウの劇場だと思います。
Commented by mw17mw at 2008-08-17 16:41
>hatchmamさん
お久しぶりです。
私の情報が役に立ったみたいで、嬉しいです。
先日、メールいただきましたけれど、ブログが再開されているわけではないし、わけがわからなくて、そのままになっています。
新しいブログの住所、教えてください。
Commented by hatchmam at 2008-08-17 21:03 x
コメントを入れる際にURlを入れてますので、
名前をクリックすると、引越し先のブログに飛びますよ~
Commented by まr at 2008-08-18 14:37 x
新宿歴史博物館,企画のお弁当箱展の方も見られたのですか?
私が行ったときは水彩画展で,そちらをじっくり見ていたため常設展示の方は流し見でしたが,昭和始めの盛り場再現など楽しかったです。
Commented by mw17mw at 2008-08-18 16:09
>hatchmamさん
URL有難うございました。
韻松亭と国際子ども図書館にいらしたのですね。
韻松亭は混んでいますが、子供図書館は「穴場的良さ」がありますよね。
Commented by mw17mw at 2008-08-18 16:15
>まrさん
お弁当展も見ましたが、どちらかというと常設展を重点的に見ました。
小さな台東区でさえ、文化的歴史的に、5つの地域に分かれると言われていますが、新宿区も事情は同じだとわかったところが良かったです。
盛り場とか昔の家の復元は、先に、浅草tepco館と下町風俗資料や方で見た経験があったので、余り、ピンと来ませんでした。
お弁当箱は、お城の形をしたものもありましたが、実用的な観点で言うと、昔の武家のお弁当箱と台湾のようなお弁当箱が主で、目新しい発見はなかったように思いました。(ざっと見た感じですが)