デイリーワイン選手権@酒の大枡本店in千束
2008年 07月 06日
お昼は、千束界隈でランチ、が、ちょっと外れてしまったので、紹介しない。
夜は、千束通りの大枡さんと言う酒屋さんで、「デイリーワイン選手権」という催し物があり、前売り500円、当日800円とのことだったので、yasuさんに私の分まで買っておいてもらい、参加。
こちらの催し物は面白かった。
大枡さんは大きな酒屋さんで、ワイン担当とか地酒担当の人がいるみたい。
何人いらっしゃるのかは不明だが、三人のスタッフの方が選んだデイリーワイン3種とおつまみ1種ずつを試飲・試食するという催し物。
価格帯は、一番安いワインが890円で、一番高いワインは1500円。
3人のセレクターを、若手のA子さん、ベテランのB子さん、日本酒も詳しいベテランC男さんとする。
若手A子さんの選んだ「フランスのスパークリングロゼワイン」である「バロン・ド・マルティネ・ロゼ」からスタート。
キリリと辛口スパークリング。
暑い日にはいいかも、でも、私は、こういうスパークリングはどこかに甘さがあるのが好き。
彼女の選んだもう1つのアルゼンチンの「クマ オーガニック トロンテス」は、香りも味も面白かった。
何だか、香りがライチとかジャスミンとか、中国系のものを連想させるもの。
A子さんは、「このワインは、カレーや中華にも合うのです」とのことであった。
何だか、ワインなのに、中国系の香りというのが、意外で、一番、印象的なワインであった。
次が、ベテランC男さんが選んだイタリアの「フリウリ・シャルドネ」、これは、水っぽいけれど、味的には素直で癖がない感じ。
もう一つのC男さんお奨めの南アフリカの白「オーカ・シュナンブラン」は、ぶどうっぽい味で、香りも良く、「これなんか、いいんじゃない」という感じであった。
次に赤に移り、C男さんのチリ産の「ガトー・ネグロ」、これは最安値の890円だったが、素直な味で美味しいと思った。
A子さんの選んだ赤、アルゼンチン産の「クマ オーガニック カベルネソービニヨン」も、飲みやすいし、一般的な味で、美味しかった。
ワイン選びって、やはり、選んだ人の個性が出ているような気がした。
A子さんは、ワインを面白がっていて、色々な個性のワインの面白さを伝えたがっているような気がしたし、C男さんの選択は、王道といおうか、ワインとして素直と思えるものばかりであった。
最後、ベテランB子さんは、「グビグビ飲めるというか、気が付いたら一本空いていた」というワインを選んだとのこと。
そのせいか、白のイタリアの「テラーレ・カタラット」とかチリの赤の「バヌール・カルメール・オーガニック」なぞ、単体で飲むと、薄かったり、水っぽい印象があった。
全体で一番高いイタリアの「「マシャレリ・モンテプチアーノ・ダブルッツォ」というのは、今回試飲したワインの中で、唯一、樽の香りというか味がしたワイン。
最後にこれを飲んで、「そうか、高いワインは、樽の味がして、安いワインにはそれがないのだ」ということに気付いた。(笑)
また、このマシャレリというワインは、最初酸味が強いのだが、飲んでいくうちにどんどん酸味を感じなくなったのが面白かった。
反対に、バヌールというワインは、最初酸味を感じなかったのに、徐々に酸味を感じ出し、最後、酸味が口に残った。
何故なのだろう?
ワイン初心者としては、こういうのも面白い、同じワインでも、初めがっつんと酸味を感じるのに最後消えたり、最初は酸味を感じなかったのに、最後、うぇ~と思う程、酸っぱくなったり。
(私は前者の方が好き。)
こういうこともあるから、やはり、ワインって、良く試飲しないで買うと、思いもかけないことが起きるのかも。
このB子さんのブースには、ほたて貝のクリームソースで和えられたショートパスタがおつまみとして出された。
で、この帆立貝のクリームソースパスタを食べながら、ワインを飲むと、また、ワインの味の印象が違う。
C子さんのところの、単独で飲むと「水っぽい、薄い」と感じられたワインが、帆立のクリームのおかげか、薄さを感じなくなるのだ。
きっと、帆立貝の旨みやクリームの旨みとワインの旨みがマッチングして、旨みが相乗的に増したのかも。
そうか、安くて水っぽいワインだったら、旨みの強い肴と合わせると、水っぽさが消えて、普通のワインのように飲めるのか...という印象を感じた。
そういう意味で、この道15年のベテラン・ワインセレクターのチョイスは、「さすが、プロ」という感じがした。
単独で飲んでも物足りないワインなのだけれど、肴と合わせると、ぐっと価値が上がるようなワインが多かった。
とても勉強になった。
で、帰りに、ガトー・ネグロを1本、おつまみで美味しかった「広島オイスターカクテル」と「ほたて貝のクリームソース」を買って帰って来た。
おまけ
酒の大枡は、地酒も揃っているけれど、熊本の瑞鷹さんのお酒が置いていないのだ。
だから、地酒セレクターでもあるC男さんに「何故?」と聞いたら、「九州のお酒まで中々手が回らないから、置いてないだけ」とのこと。
そうか、地酒というと、やはり、東北というイメージがあるから、東北・新潟あたりの地酒から揃えていくと、九州まで中々行き着かないらしい。
すきすき!
>初めがっつんと酸味を感じるのに最後消えたり、・・・。
>(私は前者の方が好き。)
うんうん!
>帆立のクリームのおかげか、薄さを感じなくなる
あるある♪
お酒ってすてき!
地元の方の(山形)お酒も好きだけど綺麗すぎるのが結構多いから。
単品で飲むと、それほど〜なワインでも合わせる料理によって俄然美味しくなったりします。
また家庭料理のようなシンプルな料理の場合は、
カジュアルなお値段のワインの方が格としても合うと思います。
格の高いワインだと、よほどしっかりした本格フレンチ系なものをつくらないと
料理がワインに負けてしまいます。
毎日料理をつくって、どのワインにしょうかな〜と考えるのはとても楽しいです。
逆もあって、どんなに高くて美味しいワインでも、食べ物とのとりあわせで
悲劇が起こる場合も。
先日、某高級中華で、魚貝類の料理なのにボルドーの4級シャトーのものを出され(私がオーダーしたわけではなかったのですが)、料理にとってもワインにとっても不幸でした。
ちなみに、樽の香りは、樽のチップをいれたりして、
人工的に香りづけをしてごまかす場合もあり、
必ずしも樽の香り=よいワインとは限りません。
>お酒ってすてき!
確かに。が、お酒飲むと、舌が鈍って、鋭く味がわからなくなってしまうのも確か。
このレトルト食品も、ワインなしで食べて美味しいかどうか、甚だ疑問なのですが、一応買ってみました。(笑)
>じゃりさん
そうなのですよね、日本酒は、地域性があるみたいですね。
利き酒で、京都、新潟、山形のお酒を当てよというのをやったことあります、難しかった~。
思い出したのですが、上野御徒町近辺は、お酒の競争が激しくて、松坂屋の地下、吉池のお酒売り場、多慶屋のお酒売り場は、東北から九州までのお酒を揃えています。
瑞鷹も、多慶屋で、売っていたのでびっくりしました。
ワインと料理の相性、お好きな人ならではの楽しみですね。
私も週末くらいはそういうことができる生活しなくては。
今回、水っぽい、薄いワインでも、大丈夫なんだとわかったことが収穫でした。
そうか、樽の香りがあるからと言って、樽で作ったワインではないのですね、う~ん、どこの国でも、偽装とまでは行かないまでも、高く売るために色々工夫しているのですね。
最初はおつまみなしでワインだけ試飲して途中からおつまみが
紹介されるという流れも、面白かったですね。
合わせるおつまみによって、ワインの印象ががらっと変わるのは
意外でした。
私のテリトリーというほど詳しくはないですが、また楽しそうな
イベントがあったらお誘いします。
飲み過ぎると舌がにぶるかもしれないけれども、
ちょっと飲んだほうが鋭くなる・・・とゆーか、
飲むことでお料理の隠れている味が引き出される
というのは、あるよね。
なまものとか、ちんみとか、絶対(お酒)飲んだ
ほうが味がする(笑)
確かに、「飲むことでお料理の隠れている味が引き出されるというのは、あるよね」は、ありますね~。
しょっぱいもの、味が濃いものなんかは、お酒があってこそ、美味しいものが沢山あります。