観音裏・千束通り散策4/4-千束通り

その後、千束通りを端から端まで歩きながら、色々教えてもらった。

千束通りそのものは、南側が浅草寺の西側のひさご通りと繋がっているような位置関係。
ひさご通り自体、観光地の浅草の中では、観光地の商店街というより、下町の商店街ぽいが、それでも、米久という牛鍋屋さんやお祭りグッズのお店があるし、六区に近くて、馬券売り場や映画館に隣接しているので、それでも、やはり、浅草地域外から人がやってくる商店街の雰囲気がある。
d0063149_17284437.jpgそのひさご通りを通り抜けて、言問通りの信号を渡ると、そこからが、千束通りという商店街になるのだが、こちらは、本当に、住民向けの商店街。
とても長い商店街で、北の終りは、地方橋(ぢかたばし)で、埋め立てられた山谷掘がある。
ということは、所謂吉原と隣接している位置にある。
(江戸時代は、船で隅田川を上って、山谷堀に入って、吉原に行ったそうだ。その頃の地図は、こちらを参考にしてください。)
千束通りの北半分は、本当に吉原と隣接していて、千束通りを西に曲がって、ちょっと歩くと、すぐに花園通りという道路があるのだが、その向こうに、風俗のお店と思われるけばけばしい名前の看板が並んでいる通りが見える。(別に昼間は普通に歩けるし、私も良く自転車で通り抜ける。)

簡単に書くと、南北でいうと、「千束通り」は、観光地としての浅草の北側の観光地ではない商店街。
東西でいうと、一番隅田川に近い区域が、元芝居小屋の区域、そこから、西に、料亭や検番というものがある花街の地域、その次が「千束通り」という生活の匂いの強い商店街があって、それより、西に、昔遊郭だった吉原に続く地理関係。

私は最近、土日どちらかに、千束通りの「フードマーケット ダイマス」まで自転車で、主に大倉屋さんのがんもどきを買いに行っているので、「フードマーケット ダイマス」の中はわかっているのだが、それ以外のお店については、全く知識がなかった。
だから、yasuさんに、案内してもらった。

(フードマーケット ダイマスについて書くと、プチ贅沢なものも売っているし、大倉屋さんのお豆腐類の他、マッシュルームが安い、フルーツトマトが安くてまとも、丸鶏が660円と安いところが気に入って、カードを作って、ここのところ、週一で通っている。)

千束通りには、もう我が家の方ではなくなった昔風のお店が沢山あった。
昔風のお茶屋さん、金物屋さん、陶器屋さん、お菓子屋さん、本屋さん。
昔風ではないけれど、酒屋さん、お肉屋さん、鶏屋さんも、通りに数軒ずつあった。
珍しいところで、貝専門(そんなに種類は多くないけれど)店がある他、食べ物屋さんも沢山ある。
真ん中に自動車道路が通っている以外は、本当に、私が幼かった頃の下町の商店街風で、懐かしいことは懐かしいのだが、昔のままの店舗で営業をしている店が圧倒的多数である状態を見ると、皆、自分の代までだと思いながら、営業しているような気がして、その点、何だか、ちょっと淋しい。

土曜日だったから、シャッターをおろしているお店も多く、そこが、定休日なのか、商売をやめてしまったのか、わからなかった。

甘い物屋さんを併営している和菓子のお店が三軒もあるのが、印象的。
先日、ところてんがすごく食べたくなって、合羽橋の甘い物屋で、ところてんを食べたら500円だったことを覚えていたので、サンプルの中でところてんを見つけて価格を見ていたのだが、千束通りの甘い物屋さんのところてんは、250円~340円程度であった。
(合羽橋が高過ぎるような気がする)
(家に戻ってから、インターネットで検索したら、山口屋本店という和菓子屋兼甘い物屋さんが魅力的)
d0063149_17291780.jpg
少ないのは、ケーキ屋さん・パン屋さん。
yasuさんが、通りの裏の方に、ケーキ屋さんで良いところがあると連れて行ってくれたお店は、千束小学校の北側に面した、大きなビルの1Fでとても現代的なケーキ屋さんであった。
しかし、近づいて見ると、お店に店員さんもお客さんもいないし、ショーケースには何も入っていない。
お店の前の黒板を読むと、どうもこのお店は、「現在、季節ではないから、ケーキは作っていない。名物のオレンジピールのチョコレートは予約一杯で、今注文されても4月4日以降の受け渡しになる」とのこと。
お店の名前は「タカラヤ」さん。
全然知らなかったけれど、人気あるみたい。
家に帰ってから、インターネットで検索してみたけれど、そんなに名前が売れているわけでもないように思えるのだけれど、皆、何で知っているのだろう?
d0063149_17294692.jpg
他、珍しいと思ったお店の写真を撮ったので載せた。
この鳥獣店は、千束通りの一本奥の通りにあり、ここだけを切り取れば、本当に昭和30年代のムード。
我が家の方にも、小鳥屋さんというお店が子供の頃にあったっけ。
(そういえば、熱帯魚屋さんもあったな~)
yasuさんによると、つい先日まで、小鳥の入ったかごが、店の前にあったそうだが、この時には、商売はやめて、お店をきれいに片付けてしまったようだ。
(今、「高畑鳥獣店」で検索したら、やはり、この風情が好きな方が多いのか、結構記事にされているようだ。ここにリンクするのは、まだ営業されていた頃の写真が載っているもの)
もう一つのテントの文字も、yasuさんに教えてもらったもの。
「友人価格・親戚値段」というのは、昭和を感じさせる魅力的なフレーズ。(笑)

本当に大きな商店街だけれど、やはり、昔と比べて活気はなくなっている上に、通りに面したところで、マンション建設の工事現場が数箇所あったので、今後、もっと淋しくなるのかしらと思ったが、一番大きい工事現場の建築計画を読むと、一階は店舗になるようで、何だか一安心。

今、他の商店街と同様に、難しいところに来ているのだろうなという感じがした。

所々に地元民に人気のあるお店もあるようだけれど、遠くからわざわざというお店がないような印象の商店街であった。(観音裏には、遠くからわざわざという飲食店が何軒かあるけれど)

インターネットで色々読んだけれど、結局、娯楽とか遊ぶ場所が増えて、浅草の地盤沈下とともに、千束通りの人通りが段々少なくなっているようだ。

観音裏や千束通りは、江戸時代末期からの町だから、100年以上、色々な歴史や色々な産業があったわけで、その遺物とも言えるような色々な物が所々に散在していて、地元の人に案内してもらうと、楽しいところなのだ。
でも、どこの駅からも遠くて、中々、他所の地域の人が、「散策してみよう」と中々思わない地域なのかも。
そうなのだよね、千束通りを抜けると、その先は、住宅地としての下町。
浅草の雰囲気を感じられる北限が千束通りなのかも知れない。

言問通りの手前までの浅草には、浅草寺があるけれど、そこを抜けて言問通りを渡ったところに、もう一つ有名な寺社仏閣があれば、皆、千束通りまで行くのだろうけれどね、人工的に作るわけにも行かないしね...。(大鳥神社は、お酉様のときだけだしね)

「浅草中村座」だか、「平成中村座」という芝居小屋を作ろうという運動もあるけれど、あの計画自体、予定されている場所が浅草寺の北東側で、できたとしても、千束通りや観音裏には余り影響はなさそう。

言問通りに新しい地下鉄が走るみたいな計画も聞いたことがないし、このままどこの駅からも遠い状態で、時間が過ぎて行ったら、どんな街に変わっていくのだろう?(どこの駅からも遠いと書いたが、つくばEXの浅草駅からだけは近い)

最後は、午前中に待ち合わせした、ダイマスさんで、大倉屋のがんもどきを買って、yasuさんと一旦別れ、私は、浅草松屋横の、靴屋さんがある地域に、靴を探しに行った。

yasuさん、どうも有難うございました、とても楽しかったです。
おかげで、言問通りから向こう側、相当詳しくなれました。
[PR]

by mw17mw | 2008-03-26 17:30 | 東京都内のお散歩・見物 | Comments(2)

Commented by yasu at 2008-03-27 11:01 x
私の愛するご近所を詳しくご紹介いただけて嬉しいです。
観光向けの地域ではないですが、住みやすく、ごく普通の食べ物屋さんの味のレベルが高いのが私は特に気に入ってます。
ちなみにタカラヤさんのケーキは私はまだ食べたことがなく、ご近所だと「洋菓子工房あろーむ」のショートケーキがやさしい味で好きです。こないだご案内するのを忘れてしまったので、次回はこちらも・・・
Commented by mw17mw at 2008-03-27 22:05
>yasuさん
愛情溢れる案内を有難うございました。
おかげで、とても楽しく散策できました。
あの地域、変わって欲しくないような、変わって長持ちして欲しいような、不思議な地域ですよね。
気に入られる気持ち、わかります。
次回、あろーむ、宜しくお願いいたします。