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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

海苔のプチ贅沢-アサクサノリ原種

とうとう、以前購入した、千葉県富津産の焼き海苔5帖を全て食べてしまった。

で、どの海苔を買おうか迷ったが、もうすぐ新海苔の季節なので、今、5帖は買いたくない。

そのときに思い出したのが、日本橋宮永産業アメ横丸茂商店では、「お試しセット」ということで、「アサクサノリ原種」の1帖900円の焼き海苔を、2帖で1200円で売っていること。

今日、母の命日のお墓参りの帰りにアメ横に寄って、これを買って来たけれど、やっぱり、すごく美味しい。
緑色で、薄くて、香りがある。
今まで、1帖300円の海苔でも美味しいと思っていたが、3倍の値段の海苔はやっぱり違った。

海苔のプチ贅沢-アサクサノリ原種_d0063149_02935.jpgお店の人に「お試し用のアサクサノリ原種が今900円が600円だって、インターネトに書いてあったので、それが欲しいのだけれど」と言って買ったのだが、お店の人から、「美味しかったら、また買ってね」と言われた。

そのとき、ま、600円だから買う気になったのだとは言えず、「もうすぐ、新海苔の季節でしょう?焼いてないのも売っているの?あるなら、また買いに来るから」と誤魔化した私。(笑)

食べたら、すごく美味しいけれど、1帖900円は、ちょっと高価過ぎるかも。
でも、考えてみたら、1帖10枚で、これを8つ切りにして食べるのだから、1枚10円ちょっとと思うと、ま、買えないことはないけれど、迷う。(何せ、私は海苔が手元にあると、パクパク食べてしまうタイプなのだ)
でも、やっぱり、この海苔は相当に美味しい。

今までの千葉県富津の海苔は、日常用、アサクサノリ原種は、ご馳走用という感じかな?

ま、今回のお礼で、今年の新海苔は、丸茂商店で買うことにしよう。
(後、もう1つのお試しも買ってみたい)
Commented by きばな at 2007-10-23 10:39 x
アサクサノリ......それも原種......原種っていうのが凄くソソリます(笑)。
きっと香りがバツグンなんだろうなぁ。海苔は美味しいですよね~大好きです。
数ヶ月前から、我が家がハマッテルのは福岡の「成清」って店の「有明のり」。
しっかりしてるのに、ス~ッと口溶けの良い美味しい海苔です。
浅草海苔は、どんな感じなんだろうな? アメ横に買いに行きたくなりました。

千葉産の海苔で思い出した。オットが子供の頃、千葉のどこか?に住んでいた時、
海苔作りのアルバイトをした事があるって言ってた(笑)小学生の頃と思われるが
昔はノンビリした時代だったのだなぁ~。
Commented by mw17mw at 2007-10-23 19:06
>きばなさん
新海苔の季節が終わったら、有明の海苔を食べてみたいという気になりました。
楽しみ、楽しみ。
Commented by 海苔専門 丸茂商店 at 2007-10-23 19:31 x
上野アメ横の海苔専門 丸茂商店 店長の橋本と申します。
千葉産5帖やアサクサノリをお買い求めいただき、誠にありがとうございました。
また、こんな狭い間口の、しかも海苔しか無い店をご紹介いただき大変光栄に存じます。
もう一つの「お試し2帖」は、有明海産のとても柔らかい焼海苔です。千葉やアサクサとは少し系統が異なります。歯切れ良い、とろける食感を是非お試し下さい。
さて今年の新海苔ですが、当店では例年新海苔の時期になりますと、「どこよりも早い有明海の新海苔」を謳い文句に発売をしてきたのですが、今年はかなり遅れることになりそうです。例年11月25日前後の発売が、今年は恐らく12月10日前後になってしまいそうです。九州の海水温の高止まりが原因で、「地球温暖化」の影響も多分に考えられます。有明海産ではなく、千葉産や宮城産等にすれば例年通り11月から販売できるのだとは思いますが、「有明海産の旨い海苔を多くの人に知ってもらいたい」という当店(および当社)の裏ポリシーがありますので、多少遅れても今年も「有明産の新海苔」で行こうと考えております。今後とも宜しくお願い致します。
Commented by きばな at 2007-10-23 22:51 x
ん~凄いぞっ.....もっと海苔のことを学ばなくては.....。
浅草海苔は間に合いそうもないので、有明海苔の新物は.....
ぜひとも「玉プラ」から「アメ横」に走りたいと思います!店長、告示よろしくお願いします
Commented by mw17mw at 2007-10-23 23:39
>丸茂商店 橋本店長殿
書き込み有難うございます。
私の偉いところ(笑)は、御社の社長さんの一代記を全て読んだことです。
私が今まで築地で買っていた新海苔は、「千葉県富津産の青混ぜの乾し海苔」で、有明産の新海苔は食べたことがありません。
そういう意味でも、丸茂さんの新海苔、楽しみにしています。

あのアメ横という一概には評価できない地域(全部が悪いわけではない、でも、全部が良いものを売っているわけではない)で、ご商売難しいでしょうが、是非頑張ってください。
私としましても、築地まで行かなくても、手頃で確実に美味しい海苔屋さんが身近にあるのは、大変助かりますので。
Commented by lavidafeliz_solso at 2007-10-24 15:45
1帖900円は高いですね〜。
でもお試し600円だったら一度は買ってみたい♪
アサクサノリって有名ですけど、それって浅草で採れる訳じゃなくて品種名ですよね??
(無知ですいません)

うちはアメ横の三香園(http://www.rakuten.co.jp/sankouen/)で5帖1,575円のキズ海苔(必ず1帖おまけしてくれるので6帖1,575円なのですが。5帖1,000円ってのもありますが、それはペラペラで悲しい)を買っていましたが、ここ1年くらいは”なのはな生協”で小林海苔店(柏)の焼き海苔(20枚入り)を418円で買っています。
値段の割にかなりいいです。
我が家にとって海苔は贅沢品で、でも子供たちは大好きなので、パリパリと何枚でも食べてしまうし、もっぱらおにぎりに巻くばかりなので高級品はもったいなくて・・・(汗

あー、でもいいお海苔で炊きたての新米ご飯をくるんで食べてみたい。。。
Commented by 海苔専門 丸茂商店 at 2007-10-24 16:51 x
確かに「一概では評価できない地域」であることは事実ですが…
「上野」に進出した理由はmw17mwさんが以前仰られた通り。当社HPの「海苔人生」も全て読んでいただけたとは…敬服する限りです。
「上野」は「日本橋」「銀座」のような高級感も無く、「築地」のような通人的雰囲気も低い。でもお客さまとの距離は一番近い。そして何より上野は「若い」。
よく仲良しの鰹節屋さんとも話すんですが、若いお客様って重要だと思うんです。海苔だの鰹節だの豆だの乾物だのに全く興味が無い若者が、スニーカーを求めてやって来たアメ横で、実は数多い和食材専門店群を垣間見る、ちょっと興味を持つ。案外旨いことを知る…
それがアメ横の地味な店々の若大将たちが描く、遠大な計画なんでしょうね。
Commented by きばな at 2007-10-24 22:45 x
いや~店長さん.....若いもの(笑)は味に煩いですよ。
アタシは40代ですが、若い方に教わる事が、たっくさんあります。
思うに....まったく「本物の味に無頓着」で、インスタント育ちで味音痴のグループと
「本物」や「美味」や「安全」に拘るか、すごく極端に分割されてる感じがします.....。
Commented by mw17mw at 2007-10-24 23:39
>ひっこさん
確かに、子供に高い海苔は食べ続けさせられませんよね。
(うちの弟の家を見ていても、そう思います)
今度、新海苔買って、焼いたら、ちょっとおすそ分けしますね。
楽しみにしていてください。

>丸茂商店さん
仲良しの鰹節問屋って、「伊勢音」さんですよね。
私もあそこでは、「混合厚削り」を買い続けています。(築地より美味しいから)
アメ横では希少価値のお店ですよね。
アメ横の若者だって、いつかわかってくれればいいですね。
私も先日、偶然合羽橋近辺のお店のご主人が「実は実家がアメ横で商売している」という人とお話しする機会がありました。
「アメ横も、そろそろ信用を大切にする商売に転換しなくてはね」との意見でした。
ま、でも、とにかくアメ横には、「安さ」だけに惹かれてやってくる人も多いのも事実ですしね。
でも、「とにかく若い」「とにかくお客との距離が近い」という見方、いいですね。
陰ながら、応援しています。
Commented by mw17mw at 2007-10-24 23:47
>ひっこさん
書き忘れです。アサクサノリは、品種名だけれど、江戸時代、浅草は海苔の産地だったと聞いています。(浅草海苔)
きっと、埋め立てられて、海苔が生産できなくなったのでしょうね。
私が小さいとき聞いたのは、海苔の生産は、「浅草から大森に移って、その後、千葉に行った」ということ、でも、Wilkipediaで「アサクサノリ」を見たら、それも正しくないようです。
Commented by mw17mw at 2007-10-24 23:58
>きばなさん
最近の若い家庭向けの雑誌を見て、読者の料理なぞを見ると、「これが日本人の家庭のご飯?」と思う程、和食離れが激しいですよね。
これが一番の問題かも。
数ヶ月前、Marttという雑誌で、若い奥さんが作る料理の写真見て、結構ショック受けてしまいました、皆、二世とか、海外生活経験の長い日本人の料理みたいな感じ。
Commented by きばな at 2007-10-25 09:36 x
え~そうかな? 玄米とか雑穀ごはん......たしかに洋風っぽく料理する人も
いるけど.....基本的に和食にあう素材だから、アタシから見たら、地味~な
(煮物とか煮豆とか乾物料理とか青菜のひたしとか)食卓を好んで食べてる気が
してるけど......あっ、でも、こういう人達って食に拘りのある人達か.........。
普通は違うのかなぁ....。>若い奥さん=新米主婦.....ってことだと思うから、
そう考えると、洋風料理から目覚めるのは当然かもしれない。なぜなら簡単だから。
材料と調味料させ揃っていれば.....手順はシンプルだし、品数も少ない。そういう
理由もあるような......気がします。○ューピー○分・・・なんて見てると明らか.....。

和食が7割がた.....基本の我が家ですが、それでも、あとの3割は外国料理かな。
オリーブ油もナンプラーも豆板醤も.....醤油達と同じレベルになっている。
お箸と同じ感覚で、ナイフとフォークも食卓にあがるし......煮豆も食べるけど
豆のサラダも食べる。ごま和えも食べるけど、ナムルも食べる。日本は不思議だ。
Commented by mw17mw at 2007-10-25 22:57
>きばなさん
「最近の若い人」ってひとくくりにすることが間違っていると思うけれど、本当に私の食卓を明治時代の人が見たら、「これが日本人の食べるものか」と思うと思うし、今の若い人は私の知っている食の洋風化のもっと先を行っているような気がします。(日本の食卓のグローバル化)

ま~、何というか、家の手伝いをしないで育つようになったから、世代間の味の継承が少なくなったこと、若い人は雑誌でお料理を覚えるから、どうしても目先新しいものを作るような気がします。
私の若い友人が私のなすの揚げびたしを食べて、「私は、カリフォルニアロールの裏巻きとか、チリソースを使った○○という料理の作り方は知っているけれど、こういう家庭料理の作り方、知らないのよね~」と言っていました。

若い人に味を覚えて気に入ってもらえないと、海苔も佃煮もかつお節も、そのうち、滅びそうで怖いですね。
Commented by 海苔専門 丸茂商店 at 2007-10-26 08:30 x
イセオトさんも実は日本橋室町1丁目の、しかも按針通り沿い(当社本社ならび)が発祥の地なんですよ。(現在もその場所に伊勢音ビルは存在している!)全くの偶然でしたが、「40年ぶりの再会」でお互いに爆笑でした。
海苔を売っていてヒシヒシと感じますが、このまま行くと「海苔も佃煮もかつお節も、そのうち、滅び」ることは確実です…(というか乾物の中には現実的に滅びてしまったものもありますよね) 味付海苔や韓国海苔にも一定の存在意義はあるとは思います。でも、炙っただけ、削っただけの海苔、椎茸、鰹節、するめ、昆布…これらを「うめぇ~」と感じることができる(そして旨いか不味いかの判別ができる)方がなんと少ないことか。別に海苔屋だからだけでなく、日本人としてものすごく怖いです。
面白い傾向としては、最近ヨーロッパのお客様に、味覚が敏感なお客様が増えつつあるように感じるのがわずかな救いですが。むこうは和食ブームみたいですね。
Commented by きばな at 2007-10-26 12:14 x
本物の味......経済的な理由も大きいと思う。
というのも.....自分自身すら、添加物には注意してたけど、お味に本当の意味で
拘りだしたのは30代に入ってから。味に拘るというのは、質に拘るってことで、
当然ながら「高値」になるのは致し方がない。 拘りたくても拘れない....って
経済的な理由が、若い頃にはある。 若くなくても(笑)子育て中の家では、
ある程度、経済的に恵まれた家じゃないと、質より量に走ってしまうような......。

だけど、お金は使い方次第とも思う。インスタントや冷凍食品って、よく考えると
高い。手間隙の問題は置いといて、ちゃんとした材料で作ったほうが安くあがる。
かつ美味しく安全だ。お出汁だって、和食の場合、インスタント並に簡単にとれる。
そういうことに、はやく気づいて欲しいなぁ~、なんて思ったりもしてます。

家の手伝い......ほんとそうですね。友人なんかの話を聞いていても、驚くほど
家の手伝いをさせない。せっかく産んだのに、もったいない(笑)......。
Commented by mw17mw at 2007-10-26 22:11
>丸茂商店さんへ
そうなのですか、伊勢音さんも、元日本橋なのだ。
私は、実家に次いで、一番過ごした時間が長いのが、日本橋。
呉服橋にある銀行に長年勤めていたし、それに加えて、元々が東京下町生まれ育ちだから、日本橋の価値は肌身に染みてわかります。
(でも、時々、神田日本橋出身者のあまりの鼻の高さに辟易しないことがないわけではありませんが)
私の経験の範囲で物を言って申し訳ないのですが、私の友人で、佃煮や海苔の価値のわからない人って、郊外育ちが多いのです。
スーパーしかないような地域で育った人たちです。
私が思うには、下町のような、個人商店が頑張っていて、その価値がわかるような地域で育たない人が多くなっているから、こういう状態になっているのかもとも思います。
一律のものしか売っていない地域で育つって、結構怖いです。
海苔は、きっと、おにぎりとか海苔巻きで生き延びるでしょうが、家庭用の海苔の行く末が心配ですね。

Commented by mw17mw at 2007-10-26 22:11
>きばなさん
おっしゃるとおりだと思います。
私だって、40過ぎてから、父が死んでから、父が死ぬ前の食生活を維持するとしたら、自分でどうにかしなくてはという状態になったからこそ、色々こだわり出したのだと思います。
そうそう、大量生産製品って、絶対高いです。(設備投資がすごいから)
家の手伝いするということは、実は文化の継承に繋がるのですよね。
せめて、家の美味しい食事を沢山食べさせることはしておかなくてはと思います。
by mw17mw | 2007-10-22 00:01 | 食材・食材のお店 | Comments(17)