雨と「レオナルド・ダヴィンチ展」と「めぐりん」
2007年 05月 06日
というのは、数年前から台東区では、区内循環バス「めぐりん」が走っており、3つある路線のうち、東西めぐりんを利用すると、我が家から料金100円で10分で、東京国立博物館の前に行けることがわかったのだ。
そして、雨が降ったら、展覧会は空いているだろう、と予想したのだ。
家から2分くらいのところにある停留所からバスに乗れば、簡単に行けるのだったら、雨の日に行くべきだと思ったのだ。
最初、北めぐりんと南めぐりんという、台東区を言問通りで南北に分けて、それぞれをぐるっと一方通行で循環するバスが出来た。
一方通行なので、どこかに行くのはいいけれど、帰ってくるのが大変、ということで、私は全く関心がなかった。(自転車の方が便利)
1年前、新たにできた「東西めぐりん」は、台東区の中央部分を東西に循環しているのだけれど、ぐるっと大きな円を描くのではなく、途中ねじれているし、少しは使い良い。(路線図はこちら)
特に上野の山とか千駄木方面に行くとき、楽(と、私は数日前に気付いた)。
つくばEXと大江戸線が通る新御徒町の上には、東西めぐりんの停留所があるから、この電車を使って上野公園に行かれる方は、利用されると良いと思う。
(場所は、新御徒町の一番隅田川寄りの出口を出て、春日通りを小島町交番の方に向かう手前、運転間隔は15分)
写真は、南めぐりんです。
で、無事雨が降って、無事9時20分頃(開場の10分前)、東京国立博物館に到着したのだが、人手は多かった。
でも、切符買って並んで、会場に入って、荷物検査受けてで、10~15分くらいで、受胎告知を見ることができたと思う。
確かに混んではいたが、この前の江戸東京博物館の「江戸の誘惑」に比べたら、可愛いもの。
(それに、入館に列ができたのは、朝一番だけで、その後は、閑散としていた。きっと、「何が何でも見る」という人は、朝一番で来るのだろう、それ以外の人は、やはり雨の日には外出しないのかも。今度から「雨の日の美術鑑賞は朝一番を避ける」ことにしたい。)
絵はとても素敵だった。
色々な見方があるだろうけれど、私が本物を見れて良かったと思ったのは、聖母マリアの表情、描き方。
写真で見ると、結構、無表情で落ち着いて見えたが、実物を見ると、聖母マリアの表情とか額の辺りに幼さを感じた。
本当に、子供から大人になったばかり、少女からようやく一人前の女性になりかけのような額であったし、受胎を告知され、今流の言い方で言えば、「凍ってしまった」表情に見えた。
だから、無表情は無表情なのだけれど、余りのことに、どう受け止めていいかわからないという表情に見えた。
その次に、平成館で、受胎告知以外の展示物を見たのだけれど、4本くらいレオナルド・ダヴィンチの作品に関する解説みたいな映画をやっていた。
それを見たら、受胎告知は、「どこに置いて、どこから見る」ということが予め決まっていた作品とのこと。
決して、美術館用に、正面から見ることを前提とした絵ではなく、右下から見ることを前提として描かれていると言っていた。
言われてみれば、正面から見ると、不自然なところのある絵なのだ。
聖母マリアの前に置かれたテーブルとその上の書見台とマリアの位置が変だな~と思った。
再度、本館に戻って、一番前、右下から、受胎告知を見ようとしたが、残念なことに、絵と観客の距離があるのだ、だから、うまく右下から見ることはできなかった。
右下手前から見ることになってしまうのが、残念。
その他、受胎告知以外にも興味を引くものもあったけれど、省略。
見終わった後、谷中の岡埜栄泉のお味噌の柏餅が美味しいと聞いたので、またまた東西めぐりんに乗って買いに行った。(一日乗車券300円を買ったのだ)
で、着いて、「柏餅をください」と言ったら、「柏餅は、昨日までで、今日からは作りません」と言われてしまい、スゴスゴ、店を後にした。
わ~、何という潔いお店、流石、古くからの老舗、とか、褒め言葉は出てくるけれど、う~ん、潔さ過ぎる。(笑)
その後は、上野駅公園口まで戻って、そこから、東西めぐりんに乗って、お山を後にした。
松が谷という停留所は、合羽橋本通りにあって、道具街の本当に近く。
そこで降りて、南めぐりんの停留所まで歩いて行って、南めぐりんに乗り、入谷のパン屋さんでパンを買い、御徒町で降りて、多慶屋で買い物をして、再び、南めぐりんに乗って、家の近所まで帰った。
東西めぐりんは、観光に役立つ乗り物だと思う。
千駄木・谷中・上野公園の中と、合羽橋・浅草を結んでくれる。
バスの大きさは座席数15個で、満員で30人乗れるか乗れないかの大きさ。
先程、つくばEXと大江戸線の新御徒町駅から、上野の山に行くのに便利と書いたが、帰りは、上野駅公園口のところから乗れば、合羽橋に行けるし、つくばEXの浅草駅、銀座線・都営浅草線の浅草、大江戸線の新御徒町駅にも行けるから、そこから、電車に乗ればいいと思う。
路線図を拡大して、ちょっと研究してみてください。
見に行こうと思いつつ,どうせなら藝大美術館と絡ませようか,今ならパリ100年と春の名品展2つ見られてお買い得と,きわめて非文化的な発想になって結局まだ行けていません。
できたら、3つ全部一日で見たいですよね。
ダヴィンチ見終わった後で、芸大でご飯食べようかなと寄ってみたのですが、学生用の食堂は日曜日お休み、もう1つレストランがあるらしいのですが、展覧会の切符を買わないと入れないようでした。
実際のオペレーションをやっている日立交通のページをお勧めします。
http://www.hitachi-gr.com/o_info/m_info.html
(下の路線図をクリックすると別ウィンドウで拡大図が表示されます)
日立交通のページのご紹介有難うございます、こちらの方がすっきりしていますよね。
台東区のはごちゃごちゃしていますけれど、荒川区なぞは、区のHPには載せずに、運営会社の京成にリンクしていますが、こういうほうがすっきりするかもね。