西浅草 すてぇき屋「すきずき」-お肉と魚
2006年 12月 07日
お店は、西浅草の「すきずき」というステーキハウス。
「すきずき」は余り有名ではないけれど、その親店の「秋田料理 あらまさ」は結構名前が通っていると思う。
場所は、国際通りのROXの前の信号を合羽橋に入って行った左側。
昨年の忘年会の隣の席が、あらまさの鈴木社長で、美味しそうな話を沢山聞いたので、「株が上がったら、家族で行きます」と言って別れたのに、その後株はひどい状態に入り、一度も行かなかった。(行けなかった)
すきずきは、浅草の隠れ家的ステーキハウスで、芸能人の来店も多いとか。
お正月には、浅草で公演を打つ人々も訪れるという。
わ、誰か芸能人と会うかもと思って行ったのだが、どうもお店自体、ステーキをお店の人が焼いてくれる関係か、お店全体が2室か3室に区割りされている。
3つに区割りされていたら、芸能人が来ても、一般客と分けて接待することができそう。
その点も人気の秘密なのだろう。
鈴木社長のお年はおいくつだろう?
小柄で温和な性格、秋田訛りで、秋田料理の話、ご自分の話なぞを語ってくれた。
何でも、秋田の子沢山の家に生まれ、小学校のときに父親が「秋田人として立派に他界」なさったとのことで、鈴木社長は、確か、まだまだ子供のときに、秋田を出て、ブラジルに移住したり、アメリカに渡った後、東京に戻られたそうで、その話を聞くと、「大変だったろうな」と思わずにはいられないのだが、今は、浅草で、「あらまさ」と「すきずき」なぞを経営なさって、立派に成功された方である。(秋田人として立派に他界=秋田は、寒冷地の上に、昔は、大酒飲んで、しょっぱいものばかり食べるのが当たり前だったので、お父様は脳溢血で若死されたらしい。その死に方が「昔の秋田人にふさわしい」とお葬式のとき、近所の人に言われたそうだ)
では、お料理の紹介をば。
1.根昆布つらら
山芋の千切りをつららに見立てたものと根昆布。
梅干少々が味のアクセント。
2.お刺身は鰤と鮪(赤身)
これはとても美味しかった。
両方ともぬめっとしていて、フレッシュ。
特に、鮪が美味しかった。
(先日、加賀能登展で鰤を買ったが、加賀能登の鰤は最高だと思う。多分これは違う海で獲れたものだと思う)
こんな美味しい鮪を食べたのは久しぶり。
隣に座った人が「生もの嫌い」という方だったので、二皿いただけて、幸せ、幸せ。
3.とんぶりと大根
味付けして茹でた大根の上にとんぶりが乗っていた。
大根は程良く煮えていたけれど、結構味が濃かった。
4.活きたらば蟹
一度も冷凍させていない活きたらば蟹の茹でたもの、甘酢で。
フレッシュだから、身がパサパサしておらず、しっとりしていて、美味しいの何のって。
蟹はこうでなくてはいけない。
最近は、北海道から直送の素材を使った北海道料理のチェーン店なぞがあるが、あそこなんて、蟹が全て冷凍を茹でたもの、パサパサで美味しくない。
鮪と蟹にはノックアウト。
5.ステーキ
どこのお肉かとか言われなかったから、普通の牛肉だと思う。
赤身で、柔らかくて、美味しかった。
ここのステーキは、写真のように、薄いトーストの上に乗せられる。
お肉を食べ終わると、肉汁の染みたトーストの上に、別に炒めたもやしを乗せて、芯にして、巻いて、鉄板で焼いて、熱々のロールサンドとして出してくれる。
ここまでで、お魚も蟹もお肉も美味しかったけれど、突き出しや煮物の味が濃い気がした。
秋田料理って、食べたことがないのだけれど、そもそも、味が濃いのであろうか?と考えていたら、次に全く別物が出てきて、びっくり。<続く>