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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw
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戻したふかひれ

(今日はもう1つ記事を書いております)

今、通販専門の番組を見ているが、ずっと、「いかに、戻したふかひれが美味しいか」をあの手この手で説明している。
(しかし、この番組、絶対、生ではないと思うのに、『注文のお電話が殺到しています』と言っているけれど、問題ないのかな?生放送かしらね?)

以前、機会があって、予めフカヒレを戻した商品を煮る機会があった。
何でも、昔は、フカヒレは、乾燥したものしかなかったので、戻すのが大変だったけれど、今は、業者の段階で、戻して、売るようになったとのこと、しかも安価で。

で、煮て食べてみたけれど、それ程でもなかった。
料理の講師の先生が、中華料理店のチーフだったので、「ご自分の店で戻されたフカヒレとどっちが美味しいですか?」と聞いたら、「そりゃ、お店で戻したものだよ、戻し方の丁寧さが違うから」とのこと。
そして、その時、一枚だけあった、丁寧に戻したフカヒレを使った煮込み料理と、食べ比べをさせてもらった。
臭みとか、全く違うものであった。
フカヒレは、ただお水に浸けておけば戻るものではなく、フカヒレについている余計なもの(何だっけ?薄皮とかかな?)を取ったりする手間が必要なのだ。

中華食材会社が戻したフカヒレは機械的に戻すから、粗いのだ。
フカヒレが高級なのは、戻すのに、手間隙(=人件費)がかかるからであり、それを省いたフカヒレは、値段どおりのものである。(と私は思う)

良く、中華街などで、「フカヒレが安く食べられるお店」というのは、こういう中華食材会社が戻したフカヒレを使っている可能性が強い。

私だったら、この「戻したフカヒレ」は買わない。
何年に一回になるかも知れないが、ちゃんとした中華料理屋さんで食べたい。
by mw17mw | 2006-09-24 22:05 | 食材・食材のお店 | Comments(0)