なぜか鮒佐の穴子の佃煮

昨日は、土用の丑の日で、どのブログ読んでも鰻を食べた話が多かった。
おまけに、名古屋に行ってきた方とDMで話していたら、「ひつまぶしのお茶漬けが美味しかった」とのこと。
その晩は、別に何も感じず、床についたのだ。

しかし、今朝になったら、俄然、「私も鰻のお茶漬けが食べたい」という考えが頭に浮かんだ。
今回は、やはり、鰻の佃煮がいいな~と思ったのだが、私の見聞きした中では、確か谷中の朝倉彫塑館の近所の佃煮屋で、「鰻の佃煮、売り切れです」と書いたのを見た覚えがあることと、上野駅の正面に、車坂という通りがあって、そこの佃煮屋さんに「うなぎの大和煮」という商品が並んでいたのを見たことがあるだけ。

d0063149_23483347.jpgう~ん、食べたこともないお店で、いきなり高価な鰻の佃煮系を買うのは、ちょっと怖い。
ということで、突然、「鮒佐に穴子の佃煮があるや」と思い出した。
鮒佐の佃煮は大好き、本当はもっと食べたいけれど、母が減塩を強いられていたので、段々買わなくなってしまった。
贈答品にも本当は使いたいのだけれど、親戚なども塩分の取り過ぎに注意しなくてはいけない人が増えてしまい、使えないのだ。

ま、鮒佐は、本当に声を大にして「美味しいですよ」と宣伝したいのだが、何せ、多分十年以上食べていないのだ、それもあって、「たまには買ってみよう」と買って来た。

d0063149_23491297.jpgでも、本当に高い。
50g1837円だった、量は写真の通り。
それにしても、穴子の佃煮って、見かけが本当に美味しそうではない。
これを見た子供は、きっと食べるのを嫌がるに違いない。
もうちょっと格好良く煮ることはできないのか。

こういう風に煮詰めれば、小さくなるからとは思うのだが、100g3675円は、信じられないくらいの高値。

でもね、鮒佐さんは、デパ地下なぞに支店も出さずに、工場も持たずに、浅草橋のお店の奥か二階で、ご主人がことこと一定の量の佃煮を昔ながらの製法、しかも、薪の火で炊いているのだ。
本当にそういう意味では、スローフードといおうか、伝統を守っている。

同じ鮒佐でも、「日本橋鮒佐」というのもあるけれど、味は全然違う。
日本橋鮒佐は、甘辛い。
誰かがうまいことを言っていたけれど、おにぎりには日本橋鮒佐、お茶漬けには鮒佐(浅草橋)とのこと。
鮒佐(浅草橋)と日本橋鮒佐との関係は忘れてしまった。
ただ、両方のHP見ても、創業の年は同じだし、名前も同じだし、多分、浅草橋が「鮒佐」という名前を名乗っているところを見ると、本家なのだろうと思う。(パンフレットに一子相伝と書いてあったから、分家の人は同じ味を出す技法を教えてもらえないのだ、きっと)

鮒佐の佃煮の特徴は、醤油味で、甘辛いのではなく、辛いというとちょっと違うのだが、醤油の美味しい味なのだ。
鮒佐のようなしょうゆ味だけの佃煮は、他の店にはないものだ。

鮒佐と言えば、十年、二十年前だったら、東京で知らない人はいないくらい、有名な店だったけれど、今や時代が変わって、健康志向が強まったせいか、若い子たちが佃煮を食べないで大きくなってしまう時代になってしまった。

確かに塩分は気にしなくてはいけないけれど、たまのたまでも、鮒佐の佃煮でお茶漬けするのは大変幸せなことなのです。(海老はお茶受けに良いと聞いた。)
本当の江戸前のお醤油の使い方の美味しさを体現していると思う。

で、穴子の佃煮のお茶漬けは、今日やってみたけれど、ご飯の量とのバランスが悪くて、ちょっと不出来だったのだ。
後2回分くらい残っているので、後二回食べたら、報告する。(でも、今日、穴子の佃煮茶漬けを失敗したら、もっと気楽に食べられるアミとかアサリも買いたくなってしまった。)
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by mw17mw | 2006-07-24 23:50 | 飲食店・菓子店 | Comments(0)