お相撲見物-色と音

お相撲が好きな銀行時代の先輩が、お相撲見物に切符があるからと誘ってくれた、しかも枡席。
え~、嬉しい。
お相撲見物は、年がばれるけれど、何と20年振りくらいなのだ。(最後行ったのは、20年前の両国)
この20年、切符が回ってくることがなかったのだ。(自らお金を払ってということはしたことがない)

でもね、お相撲見物って楽しいのだよ。
物見遊山というか、歌舞伎見物と同等というか、ま、勝負は真剣勝負だろうけれど、エンターテイメントというか、お相撲を見ながら、お酒飲んだり、お弁当食べたりのシステムなのだ。
本当に、お相撲見物と言ったら、昔は、精一杯のオシャレというか、素敵な着物を着て、オシャレ・飲食・お相撲と、三点セットのものだと習っていた。
でも、今の時代、館内を見回してもオシャレな人は少なかった。

しかし、久々枡席に座って見たが、結構足が痺れて大変。
気楽な格好でないと、現代人は無理かも知れない。(勿論私も含めて)

実際に見に行って感じたのは、「お相撲の魅力は、色と音」ということ。

d0063149_1259219.jpg館内に入って、すぐにきれいだと思ったのは、土俵の上にある屋根からぶら下がっている房の色。
白房、黒房、赤房、青房(実際は緑色だけれど、確か、青房というと思った)の色のきれいさ。
きっと絹の糸を自然な染料で染めたものだろう、こんなきれいな白・黒・赤・緑があるのかと感激。
そして、行司さんの衣装、力士の化粧回し。

また、力士の肌もきれい。
個人差があって、色黒、色白、色々だけれど、土俵の上では、色白が映える。
小さいとき、蔵前国技館に何度か行ったことがあり、蔵前のときは、お相撲さんが何度も仕切っているうちに、白い肌が赤くなっていくのがわかり、あの仕切りは、テレビで見ていると退屈だけれど、実際戦う人は、あの仕切りを繰り返していくうちに、体中に闘志を蓄えていくのだとわかった。
でも、両国国技館の照明では、それがわかりにくかった。(20年前もそう思った)

d0063149_1374396.jpgそして、輪島からだと思うが、力士のカラフルな回しもきれい。
幕内力士で、回しが黒い人も2,3人いたけれど、新庄ではないけれど、もっと観客の目にきれいだと思う回しを着けた方が今の時代に受けるかもと思った。

音のきれいさは、随所にあった。

何かで読んで知ったのだが、土俵の上に屋根のようなものが吊り下がっているが、これがあるからこそ、土俵の中での音が、反響して遠くまできれいに聞こえるとのことである。

まず、感激したのが、呼び出しの声のきれいさ。
十両から、呼び出しが始まるのだが、十両の一番初の呼び出しさんの声が、余りに力強くしかもきれいな声だったので、再度聞きたいと思ったのだ。
しかし、その人が中々出てこないので、番付表を見たら、一人一日一回しか呼び出しをしないシステムであった。

一日一人一回の呼び出しなんて、どう考えても効率が悪い。
でも、呼び出しをする人は、十両と幕内の間とか、一斉に土俵を掃除というか、箒で整備する仕事とか他の仕事も沢山持っているそうだ。
土俵の掃除は、やはり沢山の人手がいないと短時間にできないしね。
私が気に入ったのは、「広行」さんという人、この人の声は、通るし、本当に良かった。

拍子木の音もテレビで聞くよりきれい。
木同士を打ち付ける音がとても澄んでいて、良い余韻が残る。
それから、行司の人の「あいや~」「残った、残った」とかいう昔風の言い回しの声も呼び出しの声の節もいいのだよね。
土俵の上の色と音だけが、「昔の日本」、そこだけが「江戸時代」という感じ。

お相撲の美しさは、「様式美」
ただ、歌舞伎などと違って、一段高い舞台ではないし、すり鉢の底が土俵であり、観客席を真っ暗にできないせいか、土俵の背景となる観客席が余りきれいに見えないのだ、そこがちょっとねと思った。

恐ろしかったのは、一番だけ、本当に肉体と肉体がぶつかるものすごい音がしたのだ。
それは、骨同士が激突したような音。
怖かった~。
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by mw17mw | 2006-05-22 13:05 | 東京都内のお散歩・見物 | Comments(0)