日本橋馬喰町 岡永倶楽部-お酒
2006年 04月 06日
ここの名前と場所は、ずっと昔から知っているけれど、そして興味はあったけれど、私は、お酒には音痴だし、お酒目的で人と遭うことは余りない、また、男の人と飲みに行くとなると奢ってもらうことが多いので余り高そうな店を提案するのは心苦しいしと、ずっと行けないでいたのだ。
で、その先輩は、鳥越神社の元氏子ということで、下町方面大好きだし、美味しいお酒とお料理が好きなので、2,3か月前、「岡永倶楽部」に行ってみようと誘ったのだ。
会員制だけれど、その場で会員になればどうにかなるのではと思ったのだが、甘かった。
金曜日の夕方、お店に入ると、「今日は、会員の予約でいっぱい」とのこと。
会員になるための用紙を渡され、スゴスゴ出てきた。
二度目は、その先輩が、既に会員になって、何度か先に行ったとのことで、再び岡永倶楽部に誘ってくれたのだが、金曜日のお昼くらいに予約の電話を入れて、既に満員で断られたとのこと。
で、今回、三度目の正直で、水曜日に予約をして、ようやく入れた。
しかし、このお店は、とても良い。
店内が、明るくて現代的ですっきりしたデザインで清潔、店員さんの態度がフレンドリー、また、お酒に対する知識がしっかりしていて、お酒選びに何でも相談に乗ってくれる。
しかも、出てきた肴が全て上等で、文句なし。
昨日、飲んだアルコールは、
最初が、「梅錦ビール」
何でも、岡永倶楽部は、エビスと梅錦ビールしか置いていないそうだ。
昨日は、エビスがないとのことで、梅錦ビールになった。
バランスが取れていて、美味しいビールだった。
欠点はないかも知れない、ただ、ネストビール程のインパクトはなかった。
私はもち米の味を感じ、先輩は、リンゴのシードル酒のような味を感じるのだそうだ。
でも、原材料を見たら、どっちも外れ。
要は、フルーティーな味わいのビールだということだと思う。
生もと(酉に元)純米 大七 classic
ここからは日本酒で、昨日は寒かったので、お燗。
銘柄は、お店の人が好みを言うと選んでくれた。
まずは、甘口からと、このお酒が選ばれた。
甘い酒と言っても、何というのか、酒の味が色々な層からなっているとしたら、一番上の層が甘い感じ。
その下には、お米の美味しさとか、アルコールの美味しさとか色々の層がある感じ。
簡単に言うと、さっぱりした甘さであり、くどくない。
そして、甘さが全体の味を引っ張っていない味であった。
山形 大山 燗麗辛口
キリっとドライだけれど、滑らか。
余り個性を主張せず、上品、これをずっと飲み続けていた。
宮城 まなづる一番搾り
いや~、このお酒も美味しかったけれど、今となってはどんな味だか全然覚えていない。
これは最後の〆で、冷やで。
日本酒を頼んで、お燗が運ばれてきたが、お燗の容器も面白いでしょう?
何ていう名前だろう、外側の器に、お湯が貼ってあり、その中に、お酒の入る容器が入っているのだ。
飲んでいるうちに、冷めることのないようにという気配りの道具だろう。
そして、お酒を飲み始めて暫くすると、お水を持ってきてくれた。(グラスに入ったお水2つと、500ccくらいのペットボトルのお水を)
その時に、「日本酒は、お水を飲みながら、召し上がると、最後まで美味しく味わえます」と言っていたのかな?
確かに、料理を食べながら、お酒を飲んでいると、何も料理を口にしないで飲んでいたときに比べて、クリアにお酒の個性が感じられなくなる。
それに、酔ってくると、更に、お酒の味はどうでも良くなる傾向があるのだが、お水を飲み飲み、日本酒を飲むことがいいのね、と初めて知った。
また、実際に、お水を飲みながら、お酒を味わってみたが、味の点でも良いが、酔いにも良い効果があるような気がした。
日本酒を沢山、それもお燗で飲むと、次の日、必ず、身体にアルコールが残るものだと思ったが、今回は、お水を飲みながら日本酒を飲んだせいか、心地は良いのだけれど、深酒にならなくて済んだような気がした。
二日酔いにならず、次の日の朝、すっきりと起きられた。
写真は、カウンターを背にした店長さん。
この方を初め、店員さん皆、知識が豊富だし、とても感じが良かった。