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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

一生「とりあえずショートケーキ」の甥1くん

一生「とりあえずショートケーキ」の甥1くん_d0063149_19471594.jpg甥1の「高校受験」という試練が終わって、皆、一安心。
本人が一番大変だったが、親も大変だったよう。
私も「明日試験」「明日発表」とか言われると、ドキドキしたが、結局、その晩はゆっくり寝て、次の朝はそのことを忘れているくらいだから、ドキドキしたと言ってもその程度。(笑)
その点、甥の母親は、眠れなかった晩もあるということだから、本当に親は大変。

甥1は、最初の難関5倍の試験を落ちてしまった。(親戚・知人の皆様、このことを私がブログに書いたことを甥1に言わないでくださいね)
甥の母から電話で、「だめだったみたい、今から帰ると電話あったけれど、落ち込んでいるみたい」とのこと。
この電話を受けたのが、浅草橋の野菜スタンド。

その電話で、まず「わ、甥が可哀そう」と思った、そして、次に心に浮かんだのが「落ち込んだ甥の顔を見たくない」ということ。
次に、励ますというのではないけれど、「試験に落ちて、落ち込むのは当然のことだとしても、そして、実際、『落ち込むということ』を体験しては欲しかったけれど、それが後に引かないようにしてあげたい」と思った。
で、私のその時にしたことは、「デパートにショートケーキを買いに行く」ことであった。

上野の松坂屋か、浅草の松屋、どっちでも良かったけれど、とりあえず、浅草の松屋に走った。
美味しそうなケーキは沢山あったけれど、甥1が喜びそうな苺のショートケーキの美味しそうなものが欲しかった。
確か、ドンクだと思ったけれど、一人で食べるにはちょっと大きめで美味しそうな手頃なものがあったので、買い求めて、甥のお母さんに渡した。
甥1は帰ってきて、美味しそうに食べたそうだ。

そして、試験はまだ続く、後、私立の滑り止めと都立の本命がある。(我が家は、戦前は私立派だったのだが、戦後は公立派、甥のお父さんも都立の先生だし)

甥1は、半年前から部活動も生徒会もなくなり、3時頃には学校から帰り、甥1は結構真面目に勉強していた。
でも、2月からは本番で、出口の見えない空間に押し込められたような状態が続いた。

途中、「励ましにケーキかお肉か、買ってあげようか?」と聞くと、「ケーキは今いい。お肉は今すぐにでも、かぶりつきたい気分」とのこと。
やはり、少しストレスが溜まっているかな~?
その2日後に、スペアリブを沢山焼いて甥の家に持って行った。

その後、無事、滑り止めに合格して、「4月から行くところがない状態」は脱却できて、皆一安心。

最後の都立も、どうにか合格できたらしく、朝9時くらいに甥のお母さんから「受かったわよ」という弾んだ声の電話があった。
それから、一時間くらいしてから、甥1からのメールが届く。
「○○高校、合格してましたぁ~!」だって。(笑)
甥1とは携帯の電話番号とメルアドを交換しているけれど、律儀にも、伯母さんにまで、合格のメールをくれたのだ。

(甥1はこういうところが可愛い。
時々、メルアドを変えたときも、友達に加えて私にも通知のメールを送ってくれる。
そういえば、以前、甥1がHPを作ったときに、何の断りもなく、何の連絡もなく、私が頼んだわけでもないのに、当然のように「お友達のリンク」に私のページが貼ってあった。←今はHP自体をやめてしまったようだが<笑>)

その後すぐに甥1のお母さんと会ったら、「あの子、これから帰って来るから、ショートケーキ買っておいてあげようと思うけれど、今日、雨でしょう?自転車でデパートまで行けないから、スーパーのになってしまう」と楽しそうに言っていた。
やはり、先日、試験の発表から帰ってきて、きっとケーキを美味しそうに食べたのだろうなと思った。

甥1は、小さい時から、苺のショートケーキが大好きで、甥1にとって、「苺のショートケーキ」は、「辛い時は気分を和らげ、嬉しい時には嬉しさを倍増させる効果がある」食べ物だと、身内はわかっている。

きっと、私や甥の親が生きている間、甥1が落ち込んだ時、嬉しい時、とりあえず、「元気出してね」「おめでとう」の気持ちは、とりあえず「ショートケーキ」で表すことになりそう。(笑)

とりあえず、一つの試練を無事終わらせることができて良かった、良かった。
今後、まだ、大学受験とか、就職試験があるのだよね~。(どうせなら、大学まで入れる高校にしておいてくれたら、1回、少なくて済んだのにとチラッと思う)
子供が大人になるのって、結構大変なものです。

私が自分のHPにエッセイを書き出して早7年半、甥1もあの頃は、まだ小学校低学年だったのだと感慨深い。
(写真は、暮れに年賀状用に甥のお父さんが撮った甥たちの写真。兄弟でも体型が全然違うでしょう?左が甥1、右が甥2)
Commented by スコス at 2006-03-07 18:29 x
合格おめでとうございます。
良かったですね。ご家族の安堵が伝わってきます。
私の中では、甥ごさんたちはまだランドセルをしょっているイメージなのに(笑)
写真を見て「やっぱり高校生になるんだ」と再確認しました。

苺のショートケーキは特にホールだと、お赤飯のような晴れの食べ物という感じがします。でも甥1くんの場合は、「辛い時は気分を和らげ」てもくれるんですよね。そんな風に感じる食べ物は自分に何があるかなと考えたのですけど、パッと思いつかないんですよ。ちょっと寂しいですね(笑)。
Commented by mw17mw at 2006-03-07 19:54
スコスさん、お祝い有難う。
背が180cm近い甥を毎日見ていても、イメージは、ランドセル背負った男の子なんです。(笑)
私も甥1のショートケーキに当るものはないです。
とりあえず、「何でもいいから美味しい物」なのですけれど、これって周囲の人からすると難しいかも。
甥2は何だろうな、おばさんとしては、甥2のときは、カツサンドとか、コロッケパン、肉まんで対応しようかと思っております。

甥1は、実は赤ちゃんのとき、興奮すると氷を口に入れていました。
そうすると、とても落ち着いたのです。
今でも、効き目があるか、実験したいところはあります。(笑)
by mw17mw | 2006-03-07 12:43 | 日常生活 | Comments(2)