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天性の「美味しい!状態に執着心」がある東京下町に棲息するおばさんのお料理・お菓子・道具・食材の他、散歩の記録を綴った日記です。by真凛馬


by mw17mw

久しぶりの小石川後楽園は立派で素敵であった

お茶を買った後、来た道を戻りながら、小石川後楽園に入ってみた。
実は、若いころ、飯田橋駅前に住んでいた双子のお母さんである友人と、双子用の乳母車に赤ちゃんたちを乗せて、小石川後楽園に散歩に来たことがあったのだが、それ以来。
また、その時の印象は、双子用の乳母車が楽々操れる広い道しか行かなかったから、結局、池の周囲をちょっと散歩しただけだったかも知れない。
大して回遊しなかったことが大きいと思うのだが、印象としては、平板な大名庭園に思えて、魅力を感じなかった。
そのせいと、この庭園は入り口が飯田橋駅の方なので、我が家からだと遠いせいで、全くその後行かなかった。

庭園の成り立ちと歴史については、「小石川後楽園」のWikiに詳しい。

この庭園は、徳川家康の十一男である頼房が水戸徳川家の祖となり、作った庭を、二代目の光圀(水戸黄門)が完成させたもの。
そうなのだ、そうすると、結構江戸初期のお庭で、五代将軍綱吉の側用人柳沢義康が作った六義園のように古今和歌集に題材を求めるとか、関西の風光明媚な場所の真似をするということが少ないお庭であった。(0ではない)
平和な江戸時代が始まったとは言え、まだまだ女性的とか雅を求めることはない、男性的なお庭に感じられた。

何でも、このお庭は、浜離宮恩賜庭園、金閣寺などと同じで、国の特別史跡・国の特別名勝両方に指定されている数少ないお庭らしい。

下の画像は、上が庭園への外からの入り口、「花菖蒲を楽しむ」という看板が立っていて、私が行った土曜日は、最終日の一日前だった。
下の画像は、上の入り口から入って、少し歩くと、切符売り場があって、その先の再度の庭園の入り口。
何だか、結構背が高くない木ではあるが、空を遮っているのだけれど、そこを歩いていくと、ぱっと視界が開ける予感が楽しい入り口。

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下の地図は、上の2つの入り口の間にあった庭園の全体図。
思ったより広そう、実は、切符売り場で切符を買うと地図のついたパンフレットを渡されるみたいなのだが、私は年間パスポートで入ったので、切符をもぎるところで見せるものと思い込んで、切符売り場に寄らなかったので、地図をもらえなかったのだ。(そうしたら、切符をもぎる人は立っておらず、全ては切符売り場で完結していたので、ちょっと離れたところからパスポートをかざして見せて入った)
地図をもらわずに入ったら、結構大変、何と言っても、ここの庭は、徳川の御三家の一つの上屋敷、敷地が本当に広い。
ところどころに、全体図の掲示板がないことはないのだが、見ても方角とか全然わからなかったのだ。

江戸時代は、今の後楽園球場、遊園地、近隣の運動場や少年野球場も全部水戸の水戸の徳川家の敷地だったのだよね。
庭だけ残ったとしても、この広さは、さすがに、徳川家康の十一男とはいえ、息子のものと思う。
今まで、東大本郷キャンパスの加賀百万石の池も立派、六義園のお庭も大きくてすごいと思ったけれど、それらは徳川家の家来の池なり庭であり、やはり、さすが、徳川御三家には負けると思った。(ま、そういう意味では、皇居の東御苑が徳川将軍家の庭で一番立派、次が、徳川御三家を初めとする分家のお庭で、その後が家来のお庭かしらね)

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先ほどの入り口から入ると、すぐに大きな池が見える。
素敵なお庭なのだけれど、この都心の低い土地にあるお庭、空に何か、現代的な建物が入ってしまうのがとても残念。
下の写真で、左の緑の上にある斜めの筋が入っている白い物体は、東京ドームの屋根。
あ、そうか、何で、東京ドームは白くてあんなふわっとした感じかというと、この小石川後楽園から見た時、違和感がなく、景色の邪魔を極力しないように、雲のように感じられるようにと配慮したデザインにしたのかも。


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実際の花菖蒲は、下の左側の画像、右は、無料パンフレットの表紙。(笑)
盛りの頃、見に来れば、こんなにきれいなのかも。

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大きな池の一部には、下の画像のように、敷き詰められたような蓮の葉がびっしりの部分もあった。
モネの絵は睡蓮の池、小石川後楽園は、蓮池という感じ。(その違いが良くわからないけれど、やはり、小石川の蓮池は日本風に感じられる、また、不忍池の蓮とも趣が違う感じであった)


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下の画像のうち、上は、稲田に菖蒲田、下は、真ん中の池を他の角度から見た景色。

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この小石川後楽園は、全てではないが、殆どのお水が澄んでいてきれいだった、救われる。
こんな都心で、たくさんの地下鉄工事が行われたところで、このお水の豊かさ・きれいさは信じられない。
お庭の人に聞いたら、「昔から、地下水を使っています」とのこと。

左は、回遊式築山泉水式庭園の「築山」部分なのかな、愛宕坂という関西の急な階段を模した急な階段。
(そうか、港区にある愛宕山も、きっと同じような発想でついた名前かな?)
さて、この上に何があるのか、興味はあったが、登らなかった。(笑)

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最後、出口を探しながら歩いていたら、下記看板があった。
こういう庭園は、この庭園が大好きでたまらず、色々趣味で研究したガイドさんに案内してもらうと、もっと好きになれるとおもうのだ。(今までだって、岩崎庭園、古河庭園、六義園、全て、ガイドさんに案内されて、価値がわかったような記憶がある)
都立9庭園共通パスポートを昨年のお誕生日にいただいたので、これをまた活用し、近々、参加したいと思う。


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by mw17mw | 2018-06-19 21:24 | 東京都内のお散歩・見物 | Comments(0)