さて、日曜日に東浅草に仕入れに行くとき、「もう一度、千束いせやの天丼が食べたい」という思いが沸き、抑えきれなくて、食べに行ったのだ。
この日は、なぜだか、めごちが食べたく、きすとめごちと海老の魚天重を奢ってしまった。(そのうえ、お味噌汁は別料金なのに、取ってしまった~)
これが、ヒゲタの卓上醤油、珍しいので、パチリ。
なんてことをしていると、一人のいくつくらいだろう、40手前くらいと思しき女性が入ってきて、カウンターの私の席の隣の隣に座った。
どうも、常連さんらしく、注文しながら、お店のお母さんに「もし、あれば、揚げ玉いただけますか?」と聞いているのが聞こえた。
お母さんは、「ありますよ?一つでいいの?二つ欲しい?」とか聞いている。
二人で話が弾み、「この揚げ玉と一緒に小松菜と煮る」とか「ほうれん草と玉ねぎを揚げ玉で炒めて、めんつゆと煮て、玉子でとじると、子供がいくらでも食べる」とのこと。
そりゃ、そうだよね、こちらの揚げ玉は、良い油と良い魚のエキスを吸っているのだから、美味しいはず。
え~、揚げ玉、私も欲しいか欲しくないかと言われれば欲しいけれど、まだ、顔を覚えられている常連ではないし、そういうことねだれるのは常連だけだよね、私も常連になったら、頼もうと思って、黙っていたのだ。
そうしたら、少しして、お店のお母さんが、私にも「はい」と揚げ玉一袋を渡してくれたのだ。
「え、いいのですか?私はまだこのお店二度目だから、ちゃんと常連になったら、もらおうと思っていたのだけれど...ありがたくいただきます」ともらってしまった。(笑)
お店のお母さんは、冗談ぽく「隣の人がもらっているもの、私も欲しいとちゃんと言わなくては」と言ってくれたが、え~、やはり、言えないよね。
でも、きっと、私と常連さんの位置があまりに近かったので、常連さんにだけ揚げ玉を渡していることは私に丸見えだったからか、お客さんを差別してはいけないと私にも持ってきてくれたみたい。(でも、私としては、常連さんとそうではない人の扱いがそういう面で違っても当然だと思う)
で、実際に一度だけ、ほうれん草と玉ねぎと揚げ玉を炒めて、めんつゆを入れた後、卵とじにして、玉子丼を作ってみた。(画像等は今度まとめた記事に載せたい)
そうそう、揚げ玉料理を作るときのコツとしては、揚げ玉は油を含んでいるので、野菜を炒めるとき、改めて、油を入れないことだそうだ。(油を入れると油っぽくなりすぎる)
適当に作って、ご飯に乗せて食べてみる。
玉子以外動物性たんぱく質が入っていないので、豪華ではないけれど、めんつゆを含んだ揚げ玉がマイルドでなんとも言えず良い味を出していた。
味のない野菜は、こういう上質な油とか魚の風味で煮てこそ、美味しくなるのだ、きっと。
例えば、ここに、イカのげその細かくしたものでも入れれば、天とじもどき丼になって、良いかも知れない。
他、揚げ玉のレシピで検索したら、雷丼というお豆腐と揚げ玉の料理もあるみたい。
色々使ってみよう。(今は冷凍庫で保存中)
そのあと、天重が出てくるまで、その常連さんと話したら、その常連さんは、ほとんどこのお店の天丼中毒で、時々とても食べたくなってしまうとのこと。(ずっと長年天丼しか食べていなくて、てんぷら定食は食べたことがないのだって)
だから、今回、揚げ玉をもらっておけば、それで家で料理して食べれば、このお店に通うインターバルが長くなるかもと思ったのだって。(笑)
何でも、千束いせやさんの近所に住んでいて、土手の伊勢屋とこの千束いせやしか行ったことがなく、この2店の味はこの2店でしか食べられない味。
で、土手と千束と比べると、殆ど同じ味だけれど、土手の方がちょっと高くて、混んでいて、落ち着かない。
千束の方が少し安くて、少し美味しくて、落ち着いて食べられるので、ここが一番とのこと。
(と、桃猫さんとほぼ同じことを話していた)
また、ここの天丼は、食べ終わっても、不思議と胸やけが起きたり、胃がもたれたりすることが皆無なのだそうだ。
魚天重は、まあまあ美味しかった。
お味噌汁は200円で別料金、合わせて1900円と、一人で食べるランチとしては高かった。
サービスランチに戻る前に、次は、ぜひ、この「しらうお青柳かき揚げ天丼」を食べてみたい。(お味噌汁付きだし)
しらうおと青柳のかき揚げって、どんな味だろう、楽しみ。